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岡田斗司夫のニコ生では言えない話 第78号 2014/3/31
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【今週のコンテンツ】なぜ日本だけ?こんなにロリコンアニメが多い文化
【今週の書き起こし】岡田斗司夫 決着 2013 ~大臣、元総理、政治家、知識人らがおとしまえ~ in nicofarre
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【今週のコンテンツ】なぜ日本だけ?こんなにロリコンアニメが多い文化
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ツイッターのアイコンは何にしてますか? ボクはかわいい似顔絵☆イラスト! かわいいの大好きな前田宏樹です(・ω<)
2013年12月26日に行われた『決着 2013 ~大臣、元総理、政治家、知識人らがおとしまえ~ in nicofarre』より岡田斗司夫の後半出演部分をお送りします。
後半戦は、岡田斗司夫が2013年オタク映画ベストを語り倒します!
ハイライトで取り上げるのは、おなじみ『劇場版 まどかマギカ[新編]叛逆の物語』。
なぜ、日本の男たちは美少女キャラクターに心を預けて、癒やされるのか。外国から見れば異常にも映る日本人のロリコン文化について、ついに岡田斗司夫は決着をつける!
さあ、2013年最後の決着!! ボクと契約してハイライトを読んでよ!
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『劇場版 まどかマギカ[新編]叛逆の物語』は、めちゃくちゃ面白いです。
なぜ、僕らは幼い女の子が絶望したり、死んだり、傷ついたりする話を観て、癒されなければいけないのか。
多分、よその国から見たら 日本人の特殊性や異常性でもあるんですね。
それよりも、「大人の男性が負けて傷ついて、それでも雄々しく立ちあがる姿」を見るべき。
「ロリコンだから」(コメント)
そうじゃないと思うんですね。
僕らが、自分の中の純粋性を見つめるとき、”子供やロリコン”という形を借りないと語れないんですよ。
なぜ『アルプスの少女ハイジ』が日本でできて、諸外国では一切できないのか。
それは簡単で、『アルプスの少女ハイジ』は、子供の目線から大人の社会の不条理とか切なさを描くんです。
子供の目を通すことで、そういうことができるんですね。大人だったら言えないような、
「なんでこんな大人がいるんだ」
「なんでこんなやりとりになっちゃうんだろう」
――というようなことを描いてしまう。
女の子や子供を出しているように見えて、僕ら自身のイノセントな部分を、ある種仮託している。つまり、仮に預けているんですね。
これは日本人の”ロリコン文化”であり、”かわいい文化”なのか。
確かに”かわいい文化”もあるんです。
例えば、皆さんは今、ニコファーレという場所で、”言論っぽい番組”であったり、”ニコ生でやってる番組”を真面目に観ている。
そして、ほんの少し熱くなっている。
その”熱い”ことを、ちょっと恥ずかしいと思っている。
それでもやめたくないから、2頭身の可愛いキャラクターや、メルヘンっぽいキャラクターに心を預けたうえで、いろいろ考えるんですね。
だから僕たちは、
ほんのちょっとロリコンぽかったり、
ほんのちょっと可愛いかったり、
ほんのちょっとゆるキャラっぽいもの、
――に心を映す。
でも西洋人は、”見た目=能力”の人たちなんですよ。
昔、『鉄腕アトム』をアメリカへ輸出したときです。アトムが巨大なロボットを破壊するところで、手塚治虫にクレームが入ったんです。
「小さいロボットが大きいロボットに勝てるはずがないじゃないか」
「もしアトムが強いんだったらパワーアップして巨大化してくれ」
――とアメリカ人のプロデューサーに言われたんですが、
「いや、そうじゃなくて」
――と言ったんですけども。
日本人が持っている「小さいものが大きいものに勝つときに、そこに本質がある」こと。
”柔よく剛を制す”で、技だけで力に勝ったときに、そこに柔道の本質が見えるということが、やっぱりアメリカ人にあんまりないんですよ。
これは、僕らの文化の面白さだと思います。
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