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有料メルマガはオワコンです
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おはよう! 岡田斗司夫です。
つい先日、「@ニフティ」が有料メルマガサービスをやっているのに気づきました。
著名人有料メルマガというカテゴリをクリックすると
「新おとなの学び場」というポータルサイトが表示されます。
「本当に役立つ情報はタダじゃない」
を合言葉に、各ジャンルの著名人が毎月400円~1000円程度の定額制でメールマガジンを発行しています。
僕は、このビジネスモデルにちょっと、というか、かなり疑問を持ってるんですよ。
だって「情報を売る」という概念自体、とんでもなく時代遅れです。
「情報」だけを得ても、「ふーん」で終わりです。
「その情報をどう活かすのか?」
「活かして儲けになったとして、そのお金でどうやって私や家族は幸福になるのか?」
こういう知恵や見識は、けっして「情報」を集めても身につきません。
いやいや、ストップ。
僕が有料メルマガに「ビジネスモデルとして疑問を感じる」というのは、こういう本質的な問題と関係ないですよね。
話を戻します。
もし、このメルマガに充分に価値があって、人気が出たとします。
どうなるでしょう?
一人ぶんのメルマガを読むのに1000円程度。
つまり五人ぶん読むには、毎月5000円程度の出費が必要です。
これ、無理がありますよね?
ということは、「人気のある新人が登場したら、これまでのメルマガを解約する」と消費者は行動するはずです。
これを数回繰り返すと、やがて有料メルマガ自身にお金を投じるのが面倒になってくるでしょう。
つまり、この有料メルマガというビジネスモデルは「大成功すると破滅する」という根本的な矛盾を抱えているんですよ。
おまけに、執筆者のモチベーションを保つのも大変です。
著名人にとってメルマガ読者とは「顔の見えない、関係のない人」です。
彼らと自分の関係は「定額制の契約の申し込み」以外にはありません。
だとすると、著名人にとってメルマガを書く動機は「既存の読者が解約しないように、週イチの連載を続ける」だけになりがち。
著者と読者はお互いに関係性がないので、すぐに「最小コストで最大利潤を」と考えはじめてしまいます。
結果、「手を抜いたメルマガで、なんとか既存読者を手放すまい」という最適化された回答になってしまうでしょう。
「本当に価値ある情報」は、無料で出さないとダメです。
大ヒットした映画は金曜ロードショーで無料で見れるでしょ?
ヒットしないマイナー映画は、DVD借りて見るしかない。
すごく価値のある情報は無料。
わりと価値のある情報は、そこそこの安価。
これが評価経済社会の原則です。
では、なにが有料なのか?
【関係性】が有料であるべきです。
無料で情報は閲覧できる。
しかし質問したいとき、質問できる相手の【間合い】に入るために、僕たちはお金を払うようになります。
このメルマガも同じです。
僕にとってメルマガを読んでくれているみなさんの顔は見えません。
関係性が希薄なので、僕はせいいっぱいのサービスを無料ですべきだと思っています。
だから「無料で毎日」書いています。
しかし、毎月500円を支払ってくれているブロマガ読者には「生中継の視聴権」「録画データへのアクセス権」「毎週、とんでもない文字量のメルマガ」という、かなり大盤振る舞いのサービスをしています。
そしてブロマガ参加者は毎回、僕の放送を見てくれているので「顔は見たことないけど、なんとなくお互いに知ってる感じ」でコメントのやりとりしています。
つまり「わりと価値のある情報と、軽い関係性は、そこそこの安価」で提供しています。
そして毎月840円、年間で1万円を払ってもらっている有料SNS・クラウドシティの参加者は、僕とやりとりすることができます。
クラウドシティ内には僕が学長を務める学園があり、そこに学生として登録すれば誰でも僕に「質問」できます。
それどころか、参加者同士の交流もどんどん深まり、ぼく一人から「貴重な情報」だけを得るよりもずっとずっと深い知見や認識を手に入れることができます。
僕が有料で提供しているのは「情報」ではありません。
このように【関係性】が深くなること、つまり「お互いに友達や仲間になること」自体を提供しているのです。
「本当に役立つ情報はタダじゃない」というビジネスモデルは、もうすぐ時代遅れになるでしょう。
そう思うから、僕は@NIFTYだけでなく、あらゆる「有料メルマガで生き延びようとする著名人」たちに
「正解はそっちじゃないのになぁ・・・」
と思ってしまいます。
また「無料で有益な情報を集めること」だけに腐心している【自称・情報強者】の人たちにも
「幸せはそっちじゃないのになぁ・・・」
と思ってしまうんです。
正解は常に【関係性】です。
自分を伸ばせて、可能性をいつも感じられるネットワークを探しましょう。
じゃあ、また明日。バイバイ!
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11月10日(日)14:00~16:30 東京・新宿 吉本興業本部
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イベント参加できない人は 後日クラウドシティに 映像や音声が配信されます。
お楽しみに!
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1.公式ブログ「岡田斗司夫なう。」
最新情報や連載のバックナンバーまで毎日更新しています。
ここで紹介している映像は、一定期間後に 全文公開はやめて【ダイジェストのみ】になります。
以後は【クラウドシティ内のアーカイブ】で お楽しみください。
2.個人ブログ「岡田斗司夫の好きなコト」
岡田斗司夫の自作ミニチュアなど写真がいっぱいです。
3.facebookとTwitter
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このメールは転載歓迎です。ただし、下記のメールマガジンが出所である旨、必ず、URLを明記してください。
よかったら、感想をTwitterで @toshiookadaまで教えてください。必ず見ています。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました。
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また明日!
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■担当 : 忠内寿弘(FREEexメンバー)
■発行日 : 2013年10月28日(月)6:00
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URL : http://blog.freeex.jp/
E-Mail : otakingex-postアットマークotaking-ex.jp
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