岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/08/28

 今日は、2019/08/11配信の岡田斗司夫ゼミ「『千と千尋の神隠し』の「不思議な話」、その他“幽霊” “UFO” “怪奇現象” ……の「少し怖い話」特集!」からハイライトをお届けします。


 「僕の態度に問題があったのかな?」というのに絡めて、これは、去年の6月にロンドンに行った時の話なんですけども。
 ロンドンでザ・ランガムというホテルに泊まったんですね。
(パネルを見せる)

nico_190811_01815.jpg【画像】ザ・ランガム

 これがランガムホテルです。「レディ・ガガがロンドンに行った時に、絶対に泊まる」と言われている超一流ホテルなんですけど。
 ここは、世界で一番有名な幽霊ホテルなんですよ。

・・・

 「このホテルの3階の333号室には幽霊が出る」というので、結構、有名なんですね。
 目撃されているのは小さな女の子とか、あとはドイツ陸軍の兵隊とか、そういうのが出てくるそうです。

 3階でエレーベーター降りたら、目の前に真っすぐの廊下が走ってるんですね。
(パネルを見せる)

nico_190811_01849.jpg【画像】廊下

 この廊下の一番端っこに333号室があるんですけど。もう、なんかね、この廊下自体が嫌な雰囲気なんですよ、正直。
 廊下の絨毯の模様が幾何学模様なんですけど、見ていると段々、目がチラついてくるんです。……まあ、幾何学模様だから目がチラつくのは当たり前なんですけども。
 なんかね、不思議なことに、嫌な気分になるんですよね。

 で、333号室の前に行ってみたら。
(パネルを見せる)

nico_190811_01914.jpg【画像】333号室プレート

 別に、これも「333」と書いてあるだけで、ドアも、いわゆるカード型のキーを差し込む新型のタイプだから、なんということもないんですけど。
 ただ、もう、そんなことを気にしないはずの僕が「早く帰りたいな」と感じるくらい、嫌な感じの気がするんですよね。

・・・

 そのまま、廊下を1周して帰ったんですけど。333号室に行った時とは反対側からエレベーターホールに近づいた時、行った時には気付かなかったんですけど、このエレベーターホールにデッカい絵があるのを見付けたんですよね。
 エレベーターホールにあったデッカイ絵というのが、これなんです。
(パネルを見せる)

nico_190811_01953.jpg【画像】怖い絵

 なんか、ちょっとこれ、怖いと思いません?
 あのね「わざとやってんな」というか「やりやがったな」というか「寄せてきたな」という感じで。
 この位置の茶色いシミも込みで、なんか嫌な絵なんですよね。

 これ見たときは、流石にハッキリと怖かったんですよ。気持ち悪くて怖くて。
 それで「怖い」って思った瞬間に、初めて、さっきの廊下とか333号室のドアの前で感じてた感覚が理解出来たんです。
 僕が感じていた嫌な気配だと思っていたものの正体は、怖いという感覚だったんですね。
 絵を見て初めて「ああ俺、怖かったんだ」ってわかったんですけど。
 理由はないんですよ。単に「有名な幽霊ホテルだから」と知っているから、勝手に僕が心理的に怖がっているだけだと思うんですけど。
 でも、そういう知識とか理性的な考えは、実際にその場で感じた、生命の危機を感じる怖さを、もう全然、打ち消すことが出来ないんですね。
 なので、とりあえず写真だけ撮って……自分の人影が絵の額縁に反射して写り込んでいるのが嫌なんですけど。この嫌な絵の写真を撮って、3階からは逃げ出すようにエレベーターに乗って去りました。

・・・

 さて、この「嫌な感じがした」というだけの僕は、心霊現象を体験したのか?
 それとも、やっぱりこれは、単に弱気になっていたというだけの、気のせいなんだろうか?
 もし、僕が5年前まで住んでいた、あの井の頭公園近くの家に「家賃が安いんだから、もう1回住めば?」って言われたら、あの頃のように、家鳴りとか、天井のドッタンバッタンとか、リビングが段々と裂けていく変な家に、平気で住めるかどうかというと、実はちょっと自信がないんですよ。

 なので、皆さんはどう考えるのかと思って、ちょっとアンケート用意しました。
 「岡田斗司夫が自宅やランガムで体験したのは、何なのか?」というアンケートです。お願いします。
 岡田斗司夫が体験したのは「1.心霊現象」「2.気のせい」ですね。これをちょっと聞いてみたいと思います。これも、適当にパッパと答えて頂ければ。

「新宿がすごく居心地悪くて」(コメント)

 ああ、そう言う人もいるわけですね。

「負のプラセーボ効果」(コメント)

 それもありそうだよな。

 はい、結果を出してください。……あ、「気のせい」が80%ですね。「心霊現象」が20%。
 そうなんですよ。特に、これといった証拠も、変な現象も起こっていない。さっきのお便りみたいに、数珠が目の前で弾け飛ぶみたいなことは何も起こってないんです。
 だけども、「イヤな気持ちになってしまう」ということがあるんです。

・・・

 この「オカルトを信じるかどうか?」というアンケートに関して、明治大学情報コミュニケーション学部の石川幹人教授は、この本の中で、不思議な実験をしています。
(本を見せる。新潮新書『「超常現象」を本気で科学する』)

nico_190811_02252.jpg【画像】「超常現象」を本気で科学する

 まず、明治大学の学生を相手に「超常現象に否定的か、肯定的か?」というふうにアンケートをとるわけですね。
 すると、答えが綺麗に2つに分かれて「否定的40%、肯定的40%」と、ちょうど半々になったわけです。残りの20%は「わからない」とかの他の解答だと思います。
 しかし、その次に「じゃあ、あなたではなく、一般多数の意見はどうだと思うか?」と聞くと、「否定的だと思う」という回答が、いきなり70%に上昇するんですよ。「肯定的だと思う」は10%に落ち込む。

 「自分以外の他の人はどう考えていると思うか?」という聞き方をすると、みんな、「否定的だ」と思っていて、「肯定的だ」と思っている人は10%に落ち込む。
 これ、どういう意味かというと、「自分は信じているんだけども、人前では信じてないフリをする」ということなんですね。
 その理由は「幽霊を見た」とか「そういう話を信じる」とか「そういう体験をした」というのは、個人的な体験であって、その体験を否定されると、まるで自分自身が否定されたような気がして、身構える癖がついているから。
 だから、人間は、オカルト的なこと、超常的な体験を人前で話す時には、自分自身の本心に逆らって、否定的に話す傾向がある。
 それが、この明治大学のアンケートでわかったことです。


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