naoya のコメント

岡田斗司夫さま

いつも、自動車の移動時間など、
とても楽しく拝聴しています。
私は宮城県石巻市で牧師をしている
神学博士の川上直哉と申します。
以前、ゴシック建築の会の時、
とても参考になり、感謝のコメントをお送りしました。
その時も、少しだけ番組内で応答してくださり、
「あ、本当に読んでいて下さる」と
頭が下がった思いがしました。

今回、シンゴジラと原爆のお話で、
またまた、目から鱗が落ちた思いがしました。

不勉強で「ダンフォール作戦」について知らず、
当然、それに対応する大日本帝国側の
「決号作戦」についても、知らなかったのです。
その状態で、戦後五十年のエノラゲイ展示事件について
大学で講義をしていたりした。まことに
無知を恥じました。

新しい学びを感謝しているところです。

シンゴジラを見た頃は、まだ、
岡田斗司夫チャンネルは知りませんでした。
シンゴジラを見たとき、やはり、
冒頭の博士の失踪(自殺?)のシーンだけ
まったくわからないままでした。
その解釈として、今回の岡田さんの解釈は、
本当に、ぞっとするほど、よくわかるものでした。

というのも、私は、2011年から、
NPO法人「東北ヘルプ」という
キリスト教横断組織の事務局長として、
津波と原子力の二つに向き合ってきたからです。

原子力災害の中で、何人もの仲間が
この8年半の間に、実際に、変な形で、
死んでいきました。しかしその人たちは、
そしてその人たちの周囲の人たちは、
「それが原子力せいだ」と思いながら、
でも、「そうでないかもしれない」という
よくわからない声に抑圧されたようにして、
行き場のない思いを抱えて、言葉を失い、
葬儀を行い、そして、そのまま、今を生きています。

その「遣る瀬無さ」が、ゴジラに切実する。

本当に、よくわかる話に思えたのです。

新海監督の「君の名は」で、
原発事故は、思い出しても不愉快なことに、
「なかったらよかったのに」という願望が、
そのまま、映像化され手押しし進められる。
そのいたたまれなさに、私は、
悔し涙を、映画間で、本当に、流しました。

それと比べて、シンゴジラは、
本当になにか、胸に迫る良い作品だと思ったのですが、
なんだかまだ、言葉にできない思いがしていました。
今、やっと、それが言葉にできそうです。
感謝をしています次第です。

「崖の上のポニョ」を取り上げるために、
気になっていることを、と、
番組内でご照会くださいました。

シンゴジラが原子力であれば
あの映画は、津波です。

むかし、どこかで、宮崎駿監督は、
「紅の豚」を作った後に
コソボ紛争になってしまって、
「とても反省した」「あんなふざけたものを作るんじゃなかった」
と、そう言ったと、書いてあったように記憶しています。

ポニョを描いてから、3.11が来た。
パンダコパンダでもそうですが、
今、宮崎氏の津波のシーンには、
やはり、変なものを感じてしまいます。

そのあたり、なにか、
コメントを頂ければ
まことに幸いです。

これからも、楽しみに
拝聴(車内ですから!)させていただkます。
ガンダムも、楽しんでいます。
どうぞ、良い旅を!

川上直哉

No.2 64ヶ月前

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