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今回は、ニコ生ゼミ02月24日(#270)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を徹底解説 2 】悪名高い “ウォルマート” を完全に追い抜いたAmazon」
「1兆ドルに最も近い巨人」というのがサブタイトルですね。
この「1兆ドル」というのはどういうことかというと、まあまあ、ゆっくり話していきますけど。
52%の人がAmazonプライムに加入しています。
52%というのは何かというと、アメリカの全世帯の内、44%の家に銃があり、毎週、教会に行くの51%。
ここから上になってくると、選挙で投票を行う人が55%で、クリスマスツリーを飾る人が78%ですから、アメリカの家庭というのは、もうほとんど当たり前のようにAmazonプライムに加入しているというわけですね。
固定電話の数よりも多い。
つまり、アメリカでも、ほぼ僕らと同じような生活をしているんですね。
これは、別に僕が統計を取ったわけじゃないですけど。30歳以上の人たちというのは、何かを探す時にGoogleで探してからAmazonで買ったりするんですね。
ところが、30歳より下の人たちというのは、最初っからAmazonで検索をする。
これ、どういう意味なのかというと、この本の41ページにあるんですけども、「アメリカの小売業の進化と吸収」というのに掛かってきます。
つまり「下の世代になるほど、Amazonで売っているものの範囲の中で、自分の欲しいものを考えるようになってしまった」という流れがあるんです。
この時代、お店というのは、買い物だけではなく、お喋りする場でもあるし、新聞も売ってるし、飲み物もあったんですね。
なので、誰が何を買うのかわかる場でもあるし、街の人たちにとってはコミュニティの場でもあったわけです。
実は、店の数は少ないから「他の人がどういう生活をしているのか?」というのは、すぐに分かっちゃうんですね。
「ああ、赤ちゃん生まれたんだな、オムツ買ってる」とか、「ああ、オムツを買わなくなったな。赤ちゃんが病気なのかな? 引っ越したのかな?」というふうに、お互いの買い物を監視しているわけでもないんですけど、年柄年中見てるから何となくわかっちゃうわけです。
フランスには、もっと前からあったんですけども、アメリカに出来たのは20世紀の始めです。
都市部にデパートが誕生します。
このデパートというのは「他の街の店よりも高度なサービス」と、「店員が専門知識を持っている」のがウリだったんですね。
街の店というのは、金持ち向けの商品もあることはあるんですけど、基本的には庶民向けの商品がほとんどなので、高級なもの、もしくはその高級なものの使い方…
…たとえば「キャビアやトリュフをどういう料理で使うのか?」は、食材が置いてあったとしても、店のおじさんはそこまで知っていないわけです。
それが、デパートでは、店員がそういうことを教えてくれたりする。
店員が全員、制服を着て、いつもクリーニングしたてのようなパリッとしたシャツを着ているわけですね。
こうなると、街の小さな商店というのは、いきなりみすぼらしく見えてしまう。
これが第2段階ですね。
ショッピングモールでまとめて買って、家の巨大な冷蔵庫で保存するようになった。
1950年代に始まったこのショッピングモールには、たちまち中にレストランが出来て、映画館が出来て、ボーリング場まで出来ました。
いわゆる、日本の地方にあるイオンモールのような総合娯楽施設になりました。
これが1950年代のアメリカです。
すると、人々というのは「買い物の用もないのに、とりあえずモールへ行こう」ということになります。
小さい店だったら、誰がどこで何を買っているのか分かるから、街の人たちというのは、直接の知り合いでなくてもお互いに何となく分かる人になるんです。
この頃から都市伝説とかモダンホラーとか生まれるようになりました。
「街の中に正体が知れない人がいる」というのは、殺人鬼の噂を呼び、あとは『ゾンビ』という映画に代表されるように「街の中に異物がいるかもしれない」と言われるようになりました。
“見知らぬ隣人” という存在が生まれたのも、ショッピングモールが出来た頃からです。
これが第3段階ですね。
これによって、街の商店はついに徐々に滅びるようになりました。
日本語版は出てないんですけども。
たとえば、その映画の中に自転車屋さんが出てくるんですけども。
街の小さな自転車屋さんです。
そこで買えば自転車は50ドルくらいなんですね。
ところが、近くに出来たウォルマートでは、バーゲンとして、週末に限って18ドルで自転車を売るんですよ。
そしたら、もう街の自転車屋さんで自転車を買う人なんか、全然いなくなっちゃうんですね。
そして、そうやってウォルマートの周りにあった街の自転車屋さんがすっかり潰れた後、ウォルマートは週末のバーゲンをパッとやめて、自転車を1台70ドルで売り出すんです。
ただ単に「普段70ドルで売ってる自転車を、週末に限って18ドルで売ってるだけ」で、普通の商売なんですけど。
それによって、地元の自転車屋みたいな店はどんどん潰れて行ったんです。
それを助長したのは、主に消費者たちなんですね。
「なんで安くていいものを手に入れちゃいけないんだ!?」という消費者たちが政治家たちに働きかけた結果、あとはウォルマートやKマートなどの大規模小売店が政治家に献金などをして政治運動をした結果、この値引き禁止法案みたいなものが事実上の廃案になってしまって、いくらでも安く売れるようになった。
しかし、今やAmazonの大活躍によって、世界中のウォルマートやそのチェーン店が、バンバン潰れてるんですね。
Amazonのジェフ・べゾスは、今、世界一の金持ちになりつつある。
もう既にモルトンを抜いてしまってるんですけども(笑)。
ちょっとカッコよく見えるんですね。
それに対して、ジェフ・ベゾスは誰一人雇うつもりがないという。
まあまあ、これについては後で話をします。
これが第4ステージですね。
まあ、売る店員にも、かなりの知識が必要な、そういう専門店です。
日本の例を挙げれば、無印良品とかナチュラルショップとかのエコロジー系の店も専門店の1つなんですね。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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