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「【『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を徹底解説 2 】悪名高い “ウォルマート” を完全に追い抜いたAmazon」
52%というのは何かというと、アメリカの全世帯の内、44%の家に銃があり、毎週、教会に行くの51%。
ここから上になってくると、選挙で投票を行う人が55%で、クリスマスツリーを飾る人が78%ですから、アメリカの家庭というのは、もうほとんど当たり前のようにAmazonプライムに加入しているというわけですね。
固定電話の数よりも多い。
つまり、アメリカでも、ほぼ僕らと同じような生活をしているんですね。
これは、別に僕が統計を取ったわけじゃないですけど。30歳以上の人たちというのは、何かを探す時にGoogleで探してからAmazonで買ったりするんですね。
ところが、30歳より下の人たちというのは、最初っからAmazonで検索をする。
これ、どういう意味なのかというと、この本の41ページにあるんですけども、「アメリカの小売業の進化と吸収」というのに掛かってきます。
つまり「下の世代になるほど、Amazonで売っているものの範囲の中で、自分の欲しいものを考えるようになってしまった」という流れがあるんです。
この時代、お店というのは、買い物だけではなく、お喋りする場でもあるし、新聞も売ってるし、飲み物もあったんですね。
なので、誰が何を買うのかわかる場でもあるし、街の人たちにとってはコミュニティの場でもあったわけです。
実は、店の数は少ないから「他の人がどういう生活をしているのか?」というのは、すぐに分かっちゃうんですね。
このデパートというのは「他の街の店よりも高度なサービス」と、「店員が専門知識を持っている」のがウリだったんですね。
それが、デパートでは、店員がそういうことを教えてくれたりする。
店員が全員、制服を着て、いつもクリーニングしたてのようなパリッとしたシャツを着ているわけですね。
こうなると、街の小さな商店というのは、いきなりみすぼらしく見えてしまう。
これが第2段階ですね。
1950年代に始まったこのショッピングモールには、たちまち中にレストランが出来て、映画館が出来て、ボーリング場まで出来ました。
いわゆる、日本の地方にあるイオンモールのような総合娯楽施設になりました。
これが1950年代のアメリカです。
すると、人々というのは「買い物の用もないのに、とりあえずモールへ行こう」ということになります。
小さい店だったら、誰がどこで何を買っているのか分かるから、街の人たちというのは、直接の知り合いでなくてもお互いに何となく分かる人になるんです。
この頃から都市伝説とかモダンホラーとか生まれるようになりました。
「街の中に正体が知れない人がいる」というのは、殺人鬼の噂を呼び、あとは『ゾンビ』という映画に代表されるように「街の中に異物がいるかもしれない」と言われるようになりました。
“見知らぬ隣人” という存在が生まれたのも、ショッピングモールが出来た頃からです。
これが第3段階ですね。
たとえば、その映画の中に自転車屋さんが出てくるんですけども。
街の小さな自転車屋さんです。
そこで買えば自転車は50ドルくらいなんですね。
ところが、近くに出来たウォルマートでは、バーゲンとして、週末に限って18ドルで自転車を売るんですよ。
そしたら、もう街の自転車屋さんで自転車を買う人なんか、全然いなくなっちゃうんですね。
そして、そうやってウォルマートの周りにあった街の自転車屋さんがすっかり潰れた後、ウォルマートは週末のバーゲンをパッとやめて、自転車を1台70ドルで売り出すんです。
それを助長したのは、主に消費者たちなんですね。
「なんで安くていいものを手に入れちゃいけないんだ!?」という消費者たちが政治家たちに働きかけた結果、あとはウォルマートやKマートなどの大規模小売店が政治家に献金などをして政治運動をした結果、この値引き禁止法案みたいなものが事実上の廃案になってしまって、いくらでも安く売れるようになった。
しかし、今やAmazonの大活躍によって、世界中のウォルマートやそのチェーン店が、バンバン潰れてるんですね。
Amazonのジェフ・べゾスは、今、世界一の金持ちになりつつある。
もう既にモルトンを抜いてしまってるんですけども(笑)。
それに対して、ジェフ・ベゾスは誰一人雇うつもりがないという。
まあまあ、これについては後で話をします。
これが第4ステージですね。
日本の例を挙げれば、無印良品とかナチュラルショップとかのエコロジー系の店も専門店の1つなんですね。
いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2019/03/08
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今回は、ニコ生ゼミ02月24日(#270)から、ハイライトをお届けいたします。
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「【『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を徹底解説 2 】悪名高い “ウォルマート” を完全に追い抜いたAmazon」
第2章はAmazonです。
「1兆ドルに最も近い巨人」というのがサブタイトルですね。
この「1兆ドル」というのはどういうことかというと、まあまあ、ゆっくり話していきますけど。
「1兆ドルに最も近い巨人」というのがサブタイトルですね。
この「1兆ドル」というのはどういうことかというと、まあまあ、ゆっくり話していきますけど。
この中央にあるのが「アメリカの全世帯の内、Amazonプライムに加入している世帯が占める割合」です。
52%の人がAmazonプライムに加入しています。
52%の人がAmazonプライムに加入しています。
52%というのは何かというと、アメリカの全世帯の内、44%の家に銃があり、毎週、教会に行くの51%。
ここから上になってくると、選挙で投票を行う人が55%で、クリスマスツリーを飾る人が78%ですから、アメリカの家庭というのは、もうほとんど当たり前のようにAmazonプライムに加入しているというわけですね。
固定電話の数よりも多い。
「アメリカのネット業界における2016年の成長の半分はAmazonプライム。おまけに小売業の成長の21%がAmazonプライム。実際の店舗で買い物をする時も消費者の4人に1人がAmazonのカスタマーレビューをチェックしてから買っている」と。
つまり、アメリカでも、ほぼ僕らと同じような生活をしているんですね。
これは、別に僕が統計を取ったわけじゃないですけど。30歳以上の人たちというのは、何かを探す時にGoogleで探してからAmazonで買ったりするんですね。
ところが、30歳より下の人たちというのは、最初っからAmazonで検索をする。
これ、どういう意味なのかというと、この本の41ページにあるんですけども、「アメリカの小売業の進化と吸収」というのに掛かってきます。
つまり「下の世代になるほど、Amazonで売っているものの範囲の中で、自分の欲しいものを考えるようになってしまった」という流れがあるんです。
・・・
アメリカの小売業の進化というのは、まず、第1段階である “街のお店” から始まります。
これは、19世紀末のアメリカには、どの街にもメインストリートというのが当たり前のようにあって、そこに商店が連なっていた時代のことです。
この時代、お店というのは、買い物だけではなく、お喋りする場でもあるし、新聞も売ってるし、飲み物もあったんですね。
なので、誰が何を買うのかわかる場でもあるし、街の人たちにとってはコミュニティの場でもあったわけです。
実は、店の数は少ないから「他の人がどういう生活をしているのか?」というのは、すぐに分かっちゃうんですね。
なので、どんな人がいても、その人がどういう人間なのかがだいたい分かっちゃう。
「ああ、赤ちゃん生まれたんだな、オムツ買ってる」とか、「ああ、オムツを買わなくなったな。赤ちゃんが病気なのかな? 引っ越したのかな?」というふうに、お互いの買い物を監視しているわけでもないんですけど、年柄年中見てるから何となくわかっちゃうわけです。
「ああ、赤ちゃん生まれたんだな、オムツ買ってる」とか、「ああ、オムツを買わなくなったな。赤ちゃんが病気なのかな? 引っ越したのかな?」というふうに、お互いの買い物を監視しているわけでもないんですけど、年柄年中見てるから何となくわかっちゃうわけです。
そんな中、20世紀の始めに “デパート” というのがアメリカに誕生しました。
フランスには、もっと前からあったんですけども、アメリカに出来たのは20世紀の始めです。
都市部にデパートが誕生します。
フランスには、もっと前からあったんですけども、アメリカに出来たのは20世紀の始めです。
都市部にデパートが誕生します。
このデパートというのは「他の街の店よりも高度なサービス」と、「店員が専門知識を持っている」のがウリだったんですね。
何よりも「高級品の品揃えがすごい」と。
街の店というのは、金持ち向けの商品もあることはあるんですけど、基本的には庶民向けの商品がほとんどなので、高級なもの、もしくはその高級なものの使い方…
…たとえば「キャビアやトリュフをどういう料理で使うのか?」は、食材が置いてあったとしても、店のおじさんはそこまで知っていないわけです。
街の店というのは、金持ち向けの商品もあることはあるんですけど、基本的には庶民向けの商品がほとんどなので、高級なもの、もしくはその高級なものの使い方…
…たとえば「キャビアやトリュフをどういう料理で使うのか?」は、食材が置いてあったとしても、店のおじさんはそこまで知っていないわけです。
それが、デパートでは、店員がそういうことを教えてくれたりする。
店員が全員、制服を着て、いつもクリーニングしたてのようなパリッとしたシャツを着ているわけですね。
こうなると、街の小さな商店というのは、いきなりみすぼらしく見えてしまう。
これが第2段階ですね。
第3段階は “ショッピングモール” です。
自動車社会になって、冷蔵庫が普及するようになると、みんな、買い物を週に1回とか2回くらいでまとめ買いするようになったんですね。
ショッピングモールでまとめて買って、家の巨大な冷蔵庫で保存するようになった。
ショッピングモールでまとめて買って、家の巨大な冷蔵庫で保存するようになった。
1950年代に始まったこのショッピングモールには、たちまち中にレストランが出来て、映画館が出来て、ボーリング場まで出来ました。
いわゆる、日本の地方にあるイオンモールのような総合娯楽施設になりました。
これが1950年代のアメリカです。
すると、人々というのは「買い物の用もないのに、とりあえずモールへ行こう」ということになります。
この段階でも、まだ街の小さい商店というのは生き残っているんですけども、しかし、コミュニティは徐々に徐々に破壊されていきます。
小さい店だったら、誰がどこで何を買っているのか分かるから、街の人たちというのは、直接の知り合いでなくてもお互いに何となく分かる人になるんです。
しかし、ショッピングモールになってしまった瞬間に「何を買っているのかわからない」ということで、街の中にどんな人がいるのか分からなくなるんですね。
この頃から都市伝説とかモダンホラーとか生まれるようになりました。
「街の中に正体が知れない人がいる」というのは、殺人鬼の噂を呼び、あとは『ゾンビ』という映画に代表されるように「街の中に異物がいるかもしれない」と言われるようになりました。
“見知らぬ隣人” という存在が生まれたのも、ショッピングモールが出来た頃からです。
これが第3段階ですね。
そして、第4段階が “大規模小売店” なんです。
・・・
大規模小売店というのは、1962年……前回、話したガガーリンが地球の軌道を周ったことで、ケネディがパニックになり、その3日後にキューバ危機が起きて、ケネディが更にパニックになって「10年以内にアメリカ人を月に送ります!」と言った、あの年です。
この年に、アメリカ国内に “ウォルマート” とか “Kマート” という、大規模小売店が生まれるようになったんですね。
大規模小売店というのは「とにかく安く、とにかく大量に仕入れて売る」というお店です。
これによって、街の商店はついに徐々に滅びるようになりました。
これによって、街の商店はついに徐々に滅びるようになりました。
この辺りの大きい流れというのは、1990年代くらいに公開されたドキュメンタリー映画『ウォルマート ~世界最大のスーパー その闇~』の中に描かれていました。
日本語版は出てないんですけども。
日本語版は出てないんですけども。
たとえば、その映画の中に自転車屋さんが出てくるんですけども。
街の小さな自転車屋さんです。
そこで買えば自転車は50ドルくらいなんですね。
ところが、近くに出来たウォルマートでは、バーゲンとして、週末に限って18ドルで自転車を売るんですよ。
そしたら、もう街の自転車屋さんで自転車を買う人なんか、全然いなくなっちゃうんですね。
そして、そうやってウォルマートの周りにあった街の自転車屋さんがすっかり潰れた後、ウォルマートは週末のバーゲンをパッとやめて、自転車を1台70ドルで売り出すんです。
これは、ウォルマートにしてみれば卑怯な商売でもなんでもないんですよ。
ただ単に「普段70ドルで売ってる自転車を、週末に限って18ドルで売ってるだけ」で、普通の商売なんですけど。
それによって、地元の自転車屋みたいな店はどんどん潰れて行ったんです。
ただ単に「普段70ドルで売ってる自転車を、週末に限って18ドルで売ってるだけ」で、普通の商売なんですけど。
それによって、地元の自転車屋みたいな店はどんどん潰れて行ったんです。
実は、1960年代の半ばくらいまで、アメリカでは、こういう「大量仕入れによる大量値引き販売」というのは法律で禁止されていたんですね。
しかし、70年代に入る前辺りから、この規制が段々と崩れてきたんです。
それを助長したのは、主に消費者たちなんですね。
「なんで安くていいものを手に入れちゃいけないんだ!?」という消費者たちが政治家たちに働きかけた結果、あとはウォルマートやKマートなどの大規模小売店が政治家に献金などをして政治運動をした結果、この値引き禁止法案みたいなものが事実上の廃案になってしまって、いくらでも安く売れるようになった。
「その潰れた自転車屋さんを経営していた男性の息子は、今やウォルマートで全米最低以下の賃金で働かされています。彼は自分の貰っている給料では自転車も買えません」という話が、その映画の中で紹介されていたんですね。
これによってですね、ウォルマートの創業者サム・モルトンという男は、世界一の大金持ちになったんですよ。
しかし、今やAmazonの大活躍によって、世界中のウォルマートやそのチェーン店が、バンバン潰れてるんですね。
Amazonのジェフ・べゾスは、今、世界一の金持ちになりつつある。
もう既にモルトンを抜いてしまってるんですけども(笑)。
まあ、この辺を見ていると、もう本当に「人の世は常ならず」という感じがして、ちょっと「ざまあみろ!」と思っちゃうところなんですけど。
でも、しかし、少なくとも、この悪の帝国ウォルマートでさえ、最低賃金であっても、人は雇っていたわけなんですよ。
ちょっとカッコよく見えるんですね。
ちょっとカッコよく見えるんですね。
それに対して、ジェフ・ベゾスは誰一人雇うつもりがないという。
まあまあ、これについては後で話をします。
これが第4ステージですね。
・・・
第4段階が大規模小売店だとすると、じゃあ、アメリカの小売業というのが、その後、どういった進化を遂げたのか?
第5段階は “専門店” というのが現れ出しました。
これは、アメリカ中の中小ショップをウォルマートが破壊していた時代に、新しい形態の小売店として生まれたものです。
かつての日本で言えば、アキバのパソコンショップとかゲームショップみたいな「大型店舗ではあまり扱わないようなマニアックな商品や、マニアックな知識が必要な商品を売る」と。
まあ、売る店員にも、かなりの知識が必要な、そういう専門店です。
まあ、売る店員にも、かなりの知識が必要な、そういう専門店です。
日本の例を挙げれば、無印良品とかナチュラルショップとかのエコロジー系の店も専門店の1つなんですね。
こうして、大規模小売業であるウォルマートと、今、言ったような専門店、あとはコンビニエンスショップもそろそろ登場し始める中、まだ街の小売店もなんとか生き残っている。
これで、アメリカの小売業界には、ある種の均衡状態が生まれて、ここで決着がつくかとも思われたんですけど。そんな中、20世紀末に出てきたのがAmazonを代表とする、いわゆる “eコマース” ですね。
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「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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よい質問は、よい回答にまさる、と言われます。
みなさんの質問で、僕も予想外の発想ができることも多いです。
だから僕は、質疑応答が大好きです。
みなさんからの様々な質問をお待ちしています
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