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「飛行機の進化の歴史を終わらせた “B-52” と “X-15” 」
おまけに、黄色人種の、ちっちゃい島に住んでいるはずの日本人も、アメリカに戦いを挑んで、4年間も戦った。
そう考えたアメリカは、なんと、第2次大戦の最中から次世代航空機というのを研究し始めます。
これ「JET AGE」と書いてあるんですけども。中を開けるとアメリカのご婦人が家庭で使う縫い物用の針なんですよね。
60年たった今でも全然錆びてなくて使える針が中に入ってるんですけど。
こういう、アメリカの普通の主婦が使う家庭用品にすら、ジェット機のイラストと共に「JET AGE(ジェット時代)」と書く。
これがこの時代、1950年に入る頃のアメリカだったんです。
こんなものにまで「JET AGE」と書いたら売上が上がったわけですね。
「B-29を進化させてジェット爆撃機を作ろう。さらに、ジェット機より先の “ロケットエンジン” で、宇宙まで飛べる戦闘機を作ってしまおう!」と。
……いや、異論がある人がいるのは分かります。
それも分かった上で言うんですけども。
アメリカ軍は、まだこれを使ってるんですよ。
そして、X-15が打ち立てた速度記録や高度記録というのは、まだ塗り替えられていないんです。
つまり、X-15はいまだに世界で最も性能の良い飛行機だし、B-52爆撃機はいまだにアメリカ軍が現役で使える爆撃機である。
ということは、飛行機の進化というのは、この1950年代で終わってしまってるんですね。
以後は、これをバージョンダウンしたり、もうちょっと使いやすくしたりしたもので、やりくりされているんです。
ジェット爆撃機を乗るには大学へ行くしかない。
でも、ニールの家は貧乏です。
そして、当時、貧乏な家の子が大学に行くためには、軍に入るのが一番合理的な方法でした。
ということで、ニール・アームストロングは、海軍に入隊して、その研修プログラムとして、パデュー大学の “工学科” に行ったんですね。
このNACAが極秘に開発していたはずのロケット機は、スプートニク・ショックで大騒ぎになったアメリカのマスコミに見つかってしまって「これこそアメリカ人を宇宙に送り込むロケットだ! 宇宙船だ!」と、もてはやされることになりました。
それが、最初に話したこいつ(X-15)なんですよ。
極秘だったはずなのに、スプートニクの大騒ぎのおかげで「アメリカにもソ連に勝てるものはないのか!?」というふうにマスコミが探しまくって結果、見つけちゃったんですね。
さて、アームストロングとX-15の話はここからどうなるんでしょうか?
ということで、ちょっと駆け足で話してしまったんで、予定よりも早いんですけども、無料放送はここまでにしたいと思います。
ちょっと早口になりすぎたな(笑)。
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