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「【コンビニの無人化が格差社会をさらに進める? 3 】顔認証によって作られる安全な管理社会」
近未来のコンビニでは、銀行口座の残高がゼロの人間にゲートを開く意味が全く無いわけですよね?(笑)
つまり「人件費の方が万引き被害よりデカい」という考えの上に成り立っているんです。
コンビニの客というのは、たとえば「立ち読みとかをしてくれるおかげで客寄せになる」なんて言われているんですけども。
ただ「金を一切持っていない客がコンビニにいる」というのは、他の客にとってはリスクになるだけなんですね。
そして、「一度でも万引きしたヤツは、二度と入店出来ないようにする」か、もしくは「万引きしたヤツは、その店に対して、あらかじめ1万円のデポジットを払わなければ入店できない。
3ヶ月間とか6ヶ月間、万引きしなければ、そのデポジットが返ってくる」とか、そういう仕組みを取るのが当たり前になってくるでしょう。
そうすると、イジメられているやつのソーシャルアカウントは汚れるんだけど、自分は綺麗なままで物を得ることができる。
なんかね、近未来に届けられる犯罪というのは、たぶん、大多数が、実際の犯罪よりも「自分のソーシャルアカウントがこういう手段で汚された」というものになると思うんですね。
「学校の管理はどうなっているんだ!?」という話になったはずなんです。
でも、学校というのは、そういったソーシャルアカウントには関与できないので、おそらく近未来では「学校でイジメられたら即警察に行く」という、わりと健全なルートを通るようになると思うんですね(笑)。
なぜかというと「自分のソーシャルアカウントに損害が出るから」なんです。
ソーシャルアカウントの損害は、そういったヒモ付けられた数値を変えることができる公的機関なりなんなりでないと、対処できないからです。
なので、管理社会とか監視社会としては、なかなかの完成度になると思います。
むしろ、顔認証のゲートを通って入った先の方が安心できるようになる。
たとえば、国際空港とかで、そこら辺に荷物を置いておいたら、ちょっと不安なんですけど、ところがセキュリティゲートを通ったら、なぜか安心感がちょっとあがりますよね?
それと同じように、僕らはある種のゲートを通った方が安心に感じるところがあるんです。
安心というものの定義が徐々に変わってきてしまう。
たとえば「マンションの住人にしかゲートが開かない」とか、「学校の生徒以外にはゲートが開かない」とか、そういうゲーテッド(Gated)、門で囲われた世界というのを、僕らは安全だと感じるようになる。
そういう街が、まあ2019年辺りからは出てくると思います。
それは、まあ、言っちゃえば “超高級ホテルにある会員専用ラウンジ” みたいなものですね。
いわゆる「チェックインしてカードを貰わないと、そのフロアでエレベーターが止まりません」というやつですね。
スウィートを予約した客しかエレベーターは反応しないし、そのフロアに降りたらそこのラウンジとか、各種サービスとかが全てタダになる。
ああいうのが、ビルのワンフロア丸々そうなったり、やがては1つのビルが丸々がそうなったり、やがては「小さい街全てがゲートで囲まれて、入れるのは選ばれたメンバーのみ」というのを森不動産あたりが開発するんでしょう。
そして、この無人コンビニというのは、いよいよ始まった、科学技術の粋を尽くしたネット階級社会の第一歩だと思います。
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