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「ハリウッド版ガンダムではアムロは中国人になる! 岡田斗司夫の大胆予想 」
制作は “レジェンダリーフィルム” という、『パシフィック・リム』とかを手掛けているところです。
外人の俳優さんが、ガンダムキャラのコスプレをするという、実写作品なんですけど、なんか、吹き替えだけは原作と同じ声優の池田秀一さんなんですよね(笑)。
まあ、過去に、こんな悪夢のようなゲームがあったんですよ。
……いや、本当言えば、僕はこのピピンについて、あんまり悪口を言えないんですけど。
実は、バンダイのピピンを作った事業部というのは、『オネアミスの翼』に金を出してくれた事業部と全く同じだから、僕が何を言っても「左手が右手を笑う」みたいになっちゃうんですけども。
で、これの再来になるんじゃないかということで、ネット業界では、ちょっとザワザワとしています。
僕も、この辺は疑問なんです。
基本的には「宇宙人とかロボットが攻めてきて、人間が戦う」という形にしないと、正直、戦争というものは描けない所があるんです。
僕の予想なんですけども、レジェンダリーが『ガンダム』を作るとなると、予算として100億以上を掛けることになるんですよ。
そして、「100億以上かけてハリウッド映画を作る」ということは「世界中で公開しても大丈夫なものにしなければいけない」という意味なんです。
人間同士が戦う映画を描くとなると「敵役になった人種に対して、偏見があるんじゃないか?」とか言われることになるんです。
今、ハリウッドは、そういうツッコミが怖くて怖くてしょうがないんですよね。
たとえば、「宇宙への移民が可能となった時代、人類は、宇宙コロニーに “レプリカント” を住ませた。しかし、レプリカントは人類に独立戦争を挑んで、コロニーを落としてきたのであった!」みたいな話にするんじゃないかって。
まあ、それをやっちゃうと『新造人間キャシャーン』になっちゃうわけですけど(笑)。
ところが、こんな『新造人間キャシャーン』みたいにしたとしても、「宇宙にいるレプリカントが人類に対して戦いを挑んできた」という構成にするだけで、一番最初の『機動戦士ガンダム』にあった複雑な人間関係が、あっという間に整理できるということに、僕は気がついちゃったんですよね。
もちろん、彼を殺したのはザビ家なんですけども。
このダイクンには2人の子供がいました。
お兄さんのシャアは、身分を隠してザビ家のモビルスーツのパイロットになりました。
そして、妹のセイラは “人類連邦軍” のモビルスーツ “ガンダム” のパイロットになります。
いやいや、ちょっと待って。
制作を行うレジェンダリーフィルムは、今や “中国系の企業” になってるんですよ。
そんなアムロのお父さんは、ガンダムを作った張本人で、おまけに、宇宙戦艦ホワイトベースの艦長にしちゃえばいい。
こんなふうに考えれば、「ホワイトベースのキャプテンであり、ガンダムの開発者でもある父親が近くにいる息子の話」と、「父親が死んでしまって、その敵討ちをしようとして、別れ別れになった兄妹が戦わざるを得なくなる」という、2つの家族像を描ける。
これまた、ハリウッドがいかにも好きそうな話になってくるわけですよ。
で、いざそこに着いてみると、故郷のブルックリンは廃墟になってるんですよ。
セイラは、幼い頃、自分が育った家というのを探して、ボロボロになった家を見つけます。
しかし、そこに置いてあったアルバムを見ても、お兄さんの写っている写真が1枚もない。
「え? 私のお兄さんの子供の頃の写真がなんで一枚もないの?」と。
この辺が伏線になってくるんです。
いいですね、その名前。
採用しましょう(笑)。
ランバ・ラルは「姫様、私がマスターですぞ!」とか言って、ガッチャンガッチャン戦うんですけども、その中で “ニュータイプ” に目覚めたセイラは、「私は今やニュータイプで、あなたを超えた! Now I am a master!」とか言いながら対抗する。
それを助けだすために、アムロがランバ・ラルを倒す、というのが映画のクライマックスになります。
しかし、その瞬間、ガルマ・ザビの乗ったモビルスーツを後ろから撃ったのはシャアだった。
そして、ここで明かされる驚愕の事実。
この、お兄さんだと思っていたシャアという男は、実はお父さんジオン・ダイクンとレプリカントの女の人の間に出来た子供だったんですよ!(笑)
しかし、「宇宙を取り返すために、我々はもう一度、宇宙に上がらなければならない」ということで、ホワイトベースがガーンと軌道に上がっていくところで、第1部が終わるわけです。
……まあ、レジェンダリー・フィルムズのいつもの映画の感じなら、ここまでで2時間の尺に収まります。
そして、「戦争と個人と家族というテーマに出来る」上に、「家族の再生というテーマを話の中に入れ込める」。
なにより「敵役になるのが問答無用の悪いヤツに出来るから、ラストでスカッと勝利できる」んです。
100億以上掛けて作る映画には、こういった “やらなきゃいけないお約束” というのがいくつかあるんですけど。
それを守った上で『ガンダム』を作るとなると、こんな感じになるんじゃないかと思います。
ハリウッドのこのクラスの映画になると、家族問題と、男女問題と、人種問題というのを必ず入れるんです。
それに対して「なぜ戦争をするのか?」みたいな政治的な問題というのは絶対に入れないんですね。
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コメント
コメントを書く(ID:6720728)
記事と直接関係無いが、そういえばそもそもアムロって何人なんだろうね?
(ID:1374386)
アムロは一応日系らしい。レイは嶺から来てるとか
そういえばケツアゴシャアのゲームはカイさんが中国人ぽかったな
(ID:105818)
最近のハリウッドに何か期待するほうが無駄
原作で日本人だったキャラが別人になってる時点で制作側に原作愛も糞もないことがよくわかるじゃん
韓国で人狼が実写化されてるけど舞台も時代もめちゃくちゃだしハリウッドも含めて原作付ける意味がない