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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2018/07/25
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今回は、ニコ生ゼミ7月15日(#239)から、ハイライトをお届けいたします。

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 オーディションを受けてみて初めてわかった “アイドル業界の闇” 


 今日は、『雑談スペシャル』ということで、まずは「アイドルを目指すということ」という話題について話したいと思います。

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 これ、何かというと、僕が一昨日行ってきた “吉本坂46” のオーディション風景なんですけど(笑)。


 もう本当に、今ね、全身が筋肉痛なんですよ。

 右腕が肩から上に上がらないんですよね。

 太腿も痛いから、今回は軽快に立ってお話しとかが出来ないんですよ。

 体中が痛いんですよ(笑)。


 アイドルって、もう本当にスゴいですよね。

 自分自身、過去にアニメを作ったことで何が良かったかというと、「アニメを作ったことがあると、アニメの作り方がわかる」というところなんですよ。

 アニメを作っている人の気持ちもわかるし、どうやって工夫してるのか、どこで手を抜いているのかがわかる。

 あとは、昔、特撮映画をアマチュアレベルで作っていたから、映画を見る時にも、画面に映ってることの外、“フレームの外” っていうんですけども、フレームの外に何があるのかということについても、ちょっとわかるようになりました。


 それと同じように、アイドルについても、アイドルオーディションとしてフォーメーションダンスというのをやらされてみて、始めてすごさがわかったんですよ。

・・・

 だって、“6時間” ですよ?

 6時間、一度も座らずに、ずーっと踊ってたりしたんですけども。

 そんな中でも、いろいろと考えたわけですよ。

 「アイドルって難しいな」というか。


 ただ歌やダンスが上手いだけじゃなく、他に何かがないと選んでもらえないわけじゃないですか。

 で、その “何か” というのが自分に備わっているかどうかって、実は、オーディションを受けていてもわからないんですよね。


 たぶん、現役のアイドルの人らもそうだと思うんですけど、「上手いか下手か?」ということだけは、お互いに歌を聞いたり、ダンスを見たらわかると思うんです。

 だけど、別に一番上手い子が選ばれるわけじゃないし、下手な子が落ちるわけじゃない。

 でも、オーディションに落ちないためには、みんなやっぱり「もっとレッスンを受けて激しく練習する」くらいのことしか出来ないんですよね。


 今回、10人1組でオーディションを受けたんですけど、僕なんかは明らかに下手で踊れなかったから、本当に酷いもんだったんですよ。

 たとえるなら「ハロプロの10人組のアイドルユニットの中に蛭子能収さんがいる」と考えてください。

 それくらいのレベルだったんですよ(笑)。


 そんな感じだったので、僕が落とされるんだったら納得も出来るんですけど。

 でも、他の人はみんな上手かったから、ダンスの腕だけで誰が落ちて誰が通るのかは納得できない。


 そして、これについては、普通のアイドルのオーディションでも、たぶん同じで。

 みんな、ある程度上手くて、ある程度かわいいわけですよ。

 だから、選ばれる理由も、落とされる理由も、参加している人らにしてみれば、誰にもわからないんですよね。

・・・

 だからということもないんでしょうけども、吉本坂のオーディションという、ほとんどがお笑い芸人が受けているような現場ですら、和気あいあいとしている部分と、なんかピリピリしている部分があるんですよ。

 僕は、とりあえず、他のみんなの迷惑にならないように、フォーメーションの位置だけ覚えて、決められたタイミングで決められた位置に移動するということだけは守ってやっていたんですけども。

 それでも、移動中に、一緒にオーディションを受けていた、ある芸人さんから、ドーンと突かれたんですよ。


 ビックリしました。

 「えっ!? こんな “少女漫画みたいなこと” があるんだ!」というか。

 こんな人数の中でも、足の引っ張り合いみたいなことがあったりするということが、すごく面白くって。


 それも、イジメみたいなものじゃないんですよ。

 オーディションでも、最後の、ビデオが回り出してからだから、本当に結果に繋がるような場面で、そういうふうに動く人がいたわけです。

 いや、たぶん、これがお笑いのライブだったら、そんなこと誰もしないと思うんですけども。「こと、アイドルオーディションとなると、違うんだな」と思いました。


 “アイドルの光と闇” というか、そういうものが、こう、チラッとだけでも見えたのが、メチャクチャ面白かったです(笑)。

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