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「なぜ、アメリカから銃がなくならないの?」
オバマ大統領は1月1日のビデオ演説で涙を流して「アメリカで銃規制法案をやらしてくれ!」と言ったそうなんです。
で、これが憲法に書いてあるのが面白くて。
まずアメリカは多層的な暴力装置を持っていると。
あんまり普段は聞きなれない言葉ですね、「多層的な暴力装置」っていうのは。
もう一つは「警察」なんですよ。
で、警察っていうのは行政で、軍隊っていうのは国家に雇われてるんで、ちょっと所属が違う。
ま、ちょっとしか違わないんだけど。
言っちゃえば、両方とも国に雇われてるから、これは実は危険なんですね。
その保安官っていう制度があるから、国家に雇われている警察。
本当はその警察も都市に雇われていたりするワケですね。
だからニューヨーク・ポリス・デパートメントっていうのは、ニューヨーク市の予算で運用されてたりもするんだけども。
「この暴力装置が2つしかないので、日本は危険だ」って考え方もあるんですね。
何で危険なのかっていうと、国家が僕たちのイヤな存在になったとき、つまり「国民に対してイヤなものになったときに、いつでも市民が国家を武力でひっくり返す権利を持っているべきだ!」というのがアメリカ人の平均的な考え方ではないけど、アメリカの建国思想なんですね。
これが「自警団思想」ってヤツですね。
前回から僕が時々話してる『バットマン』とかもそうなんですけども。
で、国とか都市が自分に反した場合、自分はおとなしくなるのかっていうと、そうじゃない。
自分一人でも正義の為に、もしくは家族を守る為に戦うという権利をいつも持っていたい国民なんですよ。
なんで日本で『バットマン』とかスーパーヒーロー物がないのか。
これが日本人の感性で、暴力装置っていうのを常に「お上」の物にしちゃうんですね。
ところがアメリカ人は、暴力装置っていうのを、常に民間の側に持ってないと安心できない。
パワーが拮抗していないと、嫌なんですよ。
アメリカ人のすべての州というか、すべての街っていうのは、基本的にいえば、「武力によってアメリカ政府から独立を保てるようにしておきたい」 というバランス感覚がある。
まぁ、極端な言い方をしていますけどね。
日本人の僕らとしては政府が良い人であれば、べつに暴力装置を民間が持つ必要がない。
民間が そういう暴力装置を持てば、犯罪が増えるというふうに思っちゃうんですね。
その代わり、市民の一人一人が反政府思想というのを持ったうえで武装できる権利というのを保証しているんですね。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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コメント
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なるほど、勉強になりました。