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「【テレビでは教えてくれない『スター・ウォーズ』の話 1 】 本当は10倍ヤバいルーク・スカイウォーカー」
みんな、なかなかいい顔をしてる写真なんですけども。
まずは「10倍ヤバい ルーク・スカイウォーカー」の話から行きましょうか。
では、なにが書いてあったのかというと、とにかく 「いかにハリソン・フォードが撮影現場をシメていたか」 という話なんですね。
あらゆる俳優さんを決めるオーディション会場にハリソン・フォードが居て、みんなを見てたんですって。
ハリソン・フォードというのは、かなり初期のうちからハン・ソロ役に決まっていて、オーディション会場でも、ずーっと腕組んで 「あいつ、いけるよ」 とか言ってたそうなんですよ。
おまけに、監督のはずのジョージ・ルーカスが、あまりに目立たないもんだから、オーディションを受けに来た人は、みんなハリソン・フォードが監督だと最初は思っていたそうです。
主役に決まったマーク・ハミルも、当時は完全にハリソン・フォードがこの映画の主役だと思ってたんですよ。
「 “ルーク・スカイウォーカー” という名前の役を貰ったんだけど、僕は『キャプテン・アメリカ』におけるバッキーみたいなもんだと思ってた」って言ってるんですね。
海が見える、ワンルームのすごい狭いアパートだったんですけど。
いろんなオーディションを受けても全然通らないから「もうダメなのかな」と思っていたそうなんですけど。
「いや、30になるまで頑張ろう!」 みたいな感じで、来る日も来る日も、いろんなオーディションを受けたり、チョイ役やエキストラをやったりしてたんです。
何かと思ったら、それが 『スター・ウォーズ』 の脚本だったんですよ。
「ルーク役に決まった」と言われたルークは、てっきり「ああ、やった! あのカッコいいハリソン・フォードさんをお助けする役だ!」 と思って、ページをガーッとめくったら、自分が主役の脚本なんですよ。
脚本をずーっと見て行く中で、自分が本当に主役なんだとわかった時、目の前がいつの間にか夕方になっていて、カリフォルニアの海に日が沈んでいた。
「その思い出が忘れられなかったから、ああいう演技になった」 と言っております。
まあまあ、撮影の風景はこんなもんなんですよ。
もう完全に “兄貴とガキ2人” なんですよね(笑)。
もうこれは、本当にみんな、ハリソン・フォードの後を、金魚のフンみたいに、ずーっとついて歩いていたそうなんです。
自分がルーク役をすると聞いて、マーク・ハミルは 「マジかよ?」 って言ってたそうなんですけども。
キャリー・フィッシャーとマーク・ハミルは、ハリソン・フォードに憧れて 「演技とは何か?」 とか、「映画に出るとはどういうことか?」 を学んでいたそうです。
ハリソン・フォード自身、実はかなり長いキャリアがあるので。
まあ、半分くらいは仕事がなかったんですけども。
つまり、「売れない役者だったから」 なんですね。
ルーカスとしては、「誰も見たことがない全く新しい役者ばかりで映画を撮りたい」 と思っていたんです。
上から 「レイア!」 ってボイスオーバーをすることもなく。
今、Huluなんかで『スターウォーズ』が見れる人は、ぜひ見てください。
クライマックスを英語版で見ると、レイア姫と抱き合うルークは、きっぱりと 「キャリー!」 って言ってますから(笑)。
その後、すぐにハリソン・フォードが来てくれて、そのままハン・ソロとガシッと抱き合ってごまかしてるんです。
「自分はルーク・スカイウォーカーである」ということを本当に信じて、それを演じているマーク・ハミルというものが完璧に消え去って、ただルーク・スカイウォーカーだけがいる状態であって欲しい。
それよりは、「あ!キャリー・フィッシャーだ! キャリー!」と思わず叫んでしまった時の、喜びや安堵といった感情を優先したい、と。
『アメリカン・グラフィティ』でも、冒頭、ベスパに乗った主役の1人が、ブワーッと走ってきて、ベスパをドライブインの前で停めて降りるというシーンがあるんですけど。
俳優がオートバイの乗り方をよく知らなかったために、そのまま壁にツッコんで、ゴテンって転ぶところを、本編で そのまま採用してたりするんですよね(笑)。
それくらい、現場のノリの方を大事にするような人なんです。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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