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「【『かぐや姫の物語』解説 2 】 タケノコはセ●クスを連想させる場面で急成長する」
媼が抱いて歩いて、「ああ、これはおっぱいをもらわないとダメだわ」と言って、橋を渡ろうとすると、お婆さんの媼のおっぱいが張ってしまって、いきなり母乳が出るようになります。
にも関わらず、いきなり乳が張って、おっぱいが出るようになる。
これは一応、民話とか神話とかではよくある話です。
そして、このおっぱいを吸うと、また、いきなり成長しはじめます。
「なんだか急に重くなりました」というふうに、お婆さんが言うんですよね。
これ、赤ん坊がおっぱいを吸うだけのシーンだから、僕らは「ああ、それだけのことなんだ」と、ごく自然に受け止めてしまうんですけども。
これは、一番最初の大きな成長を「赤ん坊がおっぱいを吸うシーン」として見せることで、ミスリードしているんですね。
まだハイハイもできない状態から、カエルがピョンピョンと跳んでいるのを見て、急に嬉しそうに寄っていきます。
すると、そのカエルが2匹で繋がるんです。
そうしたら、いきなり成長して、近づいていくんですね。
これについては、絵コンテにも「急に加速して追いかける」というふうに指示が書いてあります。
交尾ではなくて、“抱接(ほうせつ)” と言います。
これ、何をやってるかというと、オスのカエルがメスのカエルの上に乗っかってお腹を激しく抱えることによって、メスのカエルに卵を産ませているんですね。
そうやって産ませた無精卵の上からオスのカエルが精子をかけることによって繁殖しようとしてるんですけど。
ただカエルを見て喜ぶ無邪気な姿を描きたいのなら、こんなものをわざわざ描かなくていいんですよ。
普通にカエルだけを描けばいいのに、わざわざ絵コンテにも「抱接をしているカエル」という指示があるんです。
そして、それを見た瞬間に、タケノコは、それを捕まえようとして、いきなりハイハイをして、その後、立ち上がって歩いてしまいます。
おじいさんは、わけがわからないから、ただ「ああ、いい子だいい子だ。急に大きくなったな」と言って笑うんですけども。
これを見たらわかる通り、ここでタケノコを囃す村の子供達は、全員 “男の子” なんですよ。
もちろん、村には女子もいるんですけど、画面から巧みに外されていたり、「一緒に遊ばない」という設定になっています。
僕らは、画面の中に、こういうふうに「おちんちんを放り出した男の子がいる」ということには気付いても、「この中には女の子が1人もいない」ということには、なかなか気付かない。
そして、おじいさんと男の子達という両方の男性から同時に呼ばれることによって、タケノコはまた何センチか急に身長がグググっと伸びるんです。
袖も手首まであって、裾も足首の辺まであります。
そこを危うく捨丸兄ちゃんに助けられるんですけども。
捨丸兄ちゃんに抱きかかえられるようにして藪に落ちたタケノコは、あっという間に大きくなっているんですよね。
捨丸兄ちゃんも、「あれ? お前、急に大きくなってないか?」というふうに驚くんですけども。
まあ、それは本人の性というよりも、おそらく、かぐや姫が地球に持ってこられた時に植え付けられた属性とか能力みたいなものとも関係しているんじゃないかと僕は考えてるんですけど。
これについては後でゆっくり話します。
とりあえず、「画面の中から慎重に女子が外されている」ということだけ覚えておいてください。
そう言う男の子たちは全員、素っ裸です。
つまり、「女のタケノコが裸になるなんて、恥ずかしくてできないだろう」と男の子たちは思っているんですね。
しかし、呼ばれたタケノコは、もう本当にためらいもせずに素っ裸になって、水の中にドーンと飛び込むんです。
素っ裸で飛び込んだタケノコを見た男の子たちは「えー!?」って見てるんですけども。
水から出てきたタケノコは髪の毛も伸びて、美少女になってるんですね。
もう言い逃れができない状態になってるんですね。
かぐや姫というのは、このように極めてエロティックな……というか、性的な話です。
ちなみに、このシーンでは、一応、端っこの方に赤ちゃんを抱えた他の女の子も言い訳みたいに立っているんですけども。
この女の子は、ここでは何も活躍しません。
捨丸兄ちゃんがキジを捕まえて殺します。
するとまた、あっという間に髪の毛が伸びて、「え? お前、また、デカくなってないか?」と捨丸兄ちゃんに言われてしまうことになります。
これも、「気になる男とくっつくと、更に成長が早くなってくる」ということですね。
実は、前半の最初から “そういう世界にいる存在” だったことが、ちゃんと描かれているんですよね。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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