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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/11/20・増刊号
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今回の記事はニコ生ゼミ11/19(#205)よりハイライトでお送りします。
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「『風雲児たち』で例える『ど根性ガエルの娘』の見方」
『ど根性ガエルの娘』という作品を読んで、「事実はこうだったんだ!」とか「真相はこうだったんだ!」というのは、的外れだと思うんですよ。
そうじゃなくて、「主人公の“ゆうこ”は、こういう気持ちだったんだ!」と受け取るのが正解。
この主人公の“ゆうこ”の気持ちを伝えるために、このマンガは存在すると思うんですね。
・・・
あまり良い例じゃないかも分かんないですけども、みなもと太郎 先生の作品で『風雲児たち』というマンガがあります。
そこには吉田松陰というキャラが出てきます。
その吉田松陰は熱血的なセリフを言うんですけども、出てくるときには、ずーっと目がヘンテコになっていて、口が開きっぱなしなキャラクターなんですよね。
『風雲児たち』は、如何に歴史学的に凄い正確で、凄いマンガかというのは、最近、言われているところ。
そして、みなもと太郎 先生が面白いマンガを描くというのも分かっている。
だからといって実際の吉田松陰が、年がら年中、口を開けていたと思うヤツなんか、いないんですよ(笑)。
“面白いマンガ”っていうのは、そういう事であって、マンガを面白くする事が第一条件。
みなもと太郎は、「吉田松陰は、どういう顔か?」というのではなくて、「どんなヤツなのか?」というのを伝えるために、あえて顔はニキビだらけで、目が左右で互い違いになってる。
服も、だらしないようなヤツ。
だけど、世界の事を、日本の事を思う気持ちだけは本物だった。
そういう事を描きたいがために、こういうキャラクターのバランスで描いているわけですね。
これが“キャラクターを作る”って事なんですよ。
・・・
『ど根性ガエルの娘』も、作者は漫画家であって、漫画のキャラクターを作ってるわけなんですね。
それは極端なエピソードと極端な表情で作り上げているんです。
吉田松陰先生 けども、そこに本当の事があると思っちゃうと、吉田松陰の顔がこんなんだと思っちゃうようなミスを犯しちゃうと思う。
なので、『ど根性ガエルの娘』は、まずマンガとして評価してあげないと、しんどいと思うんですよね。
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