記事の文章がものすごく読みづらくて要領を得ないので自分なりに添削と調整をしてみた↓ 「ブレードランナーは面白くない?」 『ブレードランナー』の話をするに当たり、いわゆる“映像作品あるある”の中に「劇場公開時はヒットしなかった」という話があります。 これについてはよく「公開当時はこの映画の良さを皆わからなかったけど、後々評価された」のような文章で語られることが多いです。 自分が思うに、これは間違いだと思います。 例えば同じように「公開当初評価されなかった」作品で話すなら、途中で打ち切りとなった「機動戦士ガンダム」や、ルパン三世の「カリオストロの城」がありますが、これらの作品とでは意味合いが違ってきます。 なぜかと言うと「機動戦士ガンダム」は再放送で人気が出たからです。 妻し一度放送されたテレビアニメを、同じ状態でもう一度放送したら狙った層の人間が視聴し人気が出たのです。 「カリオストロの城」も同様に再上映を重ね徐々に人気が上がったと言えます。 しかし「ブレードランナー」が人気が出たのはビデオテープ版が発売されてからになっています。 つまり映画館では、一貫してウケなかったということです。 ならばなぜヒットしなかったのか。 これは自説ではありますが「『ブレードランナー』は実は面白くなかった」と言えたのではないでしょうか。 誰かにこの映画を見せて「面白くない」と言われた経験はございませんでしょうか? 私自身は語り尽くすほど好きなわけですが、今回冷静になって考えたら、この映画は「面白くはない」のです。 なにせ監督リドリー・スコット氏は「俺がやりたかったのは西部劇だ!」と言っておりますが、主人公のデッカードが劇中で倒したのは女性だけ、それも後ろから撃って倒しています。 尚且つ肝心の敵であるレプリカントの強キャラには、劇中で医師とも勝利していません。 なので「主人公の心情への共感」ができず、更にはかっこいい台詞からアクションシーンでの活躍に至るまで、見せ場は全てレプリカントに奪われており、そういった所で『爽快感』や『クライマックス感』にも乏しいため、総評70点ほどの面白さとなっております。 ならばなぜ、ビデオが出てからヒットしたのかというと「『ブレードランナー』とはオタク向けディズニーランド」と言えるからだと思います。 いわゆる“映像で作られた異世界”が好きな人のためのディズニーランドの様なものであり、体験する物だからと考えます。 東京ディズニーランドオープンから現在に至るまで、ミッキーマウスなどのディズニーアニメを見ている方は少ないと思いますが、『ディズニーランド』という世界は人気を博しております。 『ブレードランナー』もそれと同様、『世界没入型』と呼ばれる当時では珍しい作品でした。 カウチポテトという言葉が流行った時代、自宅で一人ポテトチップスを摘みながら、解像度の高い大型モニターで黙々と『ブレードランナー』の映像を何度も繰り返し見るという人がいたと思います。 この作品を繰り返してみるというのは、恐らく当時の人にとっての『聖地巡礼』に当たるのではないでしょうか。 『心の中でいつか見たいと思ってた風景を体験する』というものに近いと思われます。 なので、作品の世界観に対する『憧れ』といったものが乏しい方が見ても、退屈でつまらないものとなってしまうわけです。 「『ブレードランナー』は実は面白くない」というのは、この映画を知る上で大切なポイントとも言えます。 重要なのは「面白くないにも関わらず、こんなにヒットしたのはすごい!」ということです。 これ(画像のパネル)の様な異世界の風景。 ビル全体に女性の顔が映し出され、その後に「強化わかもと」の広告が出てくる。 そんなビルの合間を空飛ぶ車が猛スピードで飛び交う。 そんな風景を「美しい!」と共感してくれる人は、正直な話『君の名は。』と違い全体人口の10%も満たないと思います。 『ブレードランナー』という作品について評価は様々あると思いますが、“映画の面白さ”という事を言うならば『中の上』に届いていないと思います。
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岡田斗司夫ゼミ
(ID:10692741)
記事の文章がものすごく読みづらくて要領を得ないので自分なりに添削と調整をしてみた↓
「ブレードランナーは面白くない?」
『ブレードランナー』の話をするに当たり、いわゆる“映像作品あるある”の中に「劇場公開時はヒットしなかった」という話があります。
これについてはよく「公開当時はこの映画の良さを皆わからなかったけど、後々評価された」のような文章で語られることが多いです。
自分が思うに、これは間違いだと思います。
例えば同じように「公開当初評価されなかった」作品で話すなら、途中で打ち切りとなった「機動戦士ガンダム」や、ルパン三世の「カリオストロの城」がありますが、これらの作品とでは意味合いが違ってきます。
なぜかと言うと「機動戦士ガンダム」は再放送で人気が出たからです。
妻し一度放送されたテレビアニメを、同じ状態でもう一度放送したら狙った層の人間が視聴し人気が出たのです。
「カリオストロの城」も同様に再上映を重ね徐々に人気が上がったと言えます。
しかし「ブレードランナー」が人気が出たのはビデオテープ版が発売されてからになっています。
つまり映画館では、一貫してウケなかったということです。
ならばなぜヒットしなかったのか。
これは自説ではありますが「『ブレードランナー』は実は面白くなかった」と言えたのではないでしょうか。
誰かにこの映画を見せて「面白くない」と言われた経験はございませんでしょうか?
私自身は語り尽くすほど好きなわけですが、今回冷静になって考えたら、この映画は「面白くはない」のです。
なにせ監督リドリー・スコット氏は「俺がやりたかったのは西部劇だ!」と言っておりますが、主人公のデッカードが劇中で倒したのは女性だけ、それも後ろから撃って倒しています。
尚且つ肝心の敵であるレプリカントの強キャラには、劇中で医師とも勝利していません。
なので「主人公の心情への共感」ができず、更にはかっこいい台詞からアクションシーンでの活躍に至るまで、見せ場は全てレプリカントに奪われており、そういった所で『爽快感』や『クライマックス感』にも乏しいため、総評70点ほどの面白さとなっております。
ならばなぜ、ビデオが出てからヒットしたのかというと「『ブレードランナー』とはオタク向けディズニーランド」と言えるからだと思います。
いわゆる“映像で作られた異世界”が好きな人のためのディズニーランドの様なものであり、体験する物だからと考えます。
東京ディズニーランドオープンから現在に至るまで、ミッキーマウスなどのディズニーアニメを見ている方は少ないと思いますが、『ディズニーランド』という世界は人気を博しております。
『ブレードランナー』もそれと同様、『世界没入型』と呼ばれる当時では珍しい作品でした。
カウチポテトという言葉が流行った時代、自宅で一人ポテトチップスを摘みながら、解像度の高い大型モニターで黙々と『ブレードランナー』の映像を何度も繰り返し見るという人がいたと思います。
この作品を繰り返してみるというのは、恐らく当時の人にとっての『聖地巡礼』に当たるのではないでしょうか。
『心の中でいつか見たいと思ってた風景を体験する』というものに近いと思われます。
なので、作品の世界観に対する『憧れ』といったものが乏しい方が見ても、退屈でつまらないものとなってしまうわけです。
「『ブレードランナー』は実は面白くない」というのは、この映画を知る上で大切なポイントとも言えます。
重要なのは「面白くないにも関わらず、こんなにヒットしたのはすごい!」ということです。
これ(画像のパネル)の様な異世界の風景。
ビル全体に女性の顔が映し出され、その後に「強化わかもと」の広告が出てくる。
そんなビルの合間を空飛ぶ車が猛スピードで飛び交う。
そんな風景を「美しい!」と共感してくれる人は、正直な話『君の名は。』と違い全体人口の10%も満たないと思います。
『ブレードランナー』という作品について評価は様々あると思いますが、“映画の面白さ”という事を言うならば『中の上』に届いていないと思います。