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「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 水木しげる妖怪のバックベアード、パクリの系譜」
なんのことか本当にわからなくってさぁ。
「妖怪大戦争」って回なんだけど、西洋妖怪 対 東洋妖怪で、チーム戦みたいに戦う話です。
子供の頃から「『伊賀の影丸』って、なんか変だな」って思ってたんだけど(笑)
「なぜ忍者がそんな正々堂々と、名前を書いた巻物をお互いに交換して戦うんだ?」と思ったんだよ。
やっぱりあれも横山光輝先生が開発したんだよね。
夕方にビル街に出現する妖怪で、その巨大な1つ目で睨まれると、強烈な眩暈を起こし、ビルの屋上などにいるとそのまま眩暈で落ちてしまう、という。
自殺をさせるとか、催眠術があるとか、いろんな説があります。
写真家の内藤正敏さんが『アサヒカメラ』11964年4月号に「新宿幻景キメラ」という写真を発表しました。
これ、コラージュなんですよ。
新宿の上の方に、目ん玉のついた、妖怪っぽいものがいます。
この枝の伸び方が、めっちゃくちゃそっくりだよね。
内藤正敏さんはバックベアードを見て、後に「水木しげるが無断で借用したのでは?」と文句を言ったりしています。
無断で借用しただけでなく、ガムとかのおまけカードにも使っていて、「水木しげるが儲けてやがる。それはないだろう」と、文句を言ったと。
盗作だと訴えたわけではないです。
文句を言ったわけです。
その後、自分の写真が新宿のミニコミ誌の表紙になった時も、「こんなことがあるのに、水木しげるは何も言ってこない」みたいなことも書いてたりしてました。
オディロン・ルドンっていうアーティスト、知ってるかな?
フランスの19世紀から20世紀初めのフランスの幻想作家です。彼の代表作は、キュクロプスっていうこういう幻想絵画。
で、こっからが僕の知らなかった話。
「ふたば☆ちゃんねる」で、こういうコラージュでよく使われたらしいです。
「このロリコンどもめ!」って、ロリコンを叱り飛ばす親父キャラですか。
親父かはわかんないけど、そういうキャラとして有名になったという話。
ぜんぜん知らなかったけど、こんなことにいつの間にかなってたんですね。
いやサイズがっていうよりは、バックベアードが、要するにロリコンのサインになっちゃったわけだからさ。
俺がこれを着て行ったら、ロリコンを怒るオヤジっていうポジションになっちゃうわけだよね(笑)。
次号につづく。
いかがでしたか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/09/15
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「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 水木しげる妖怪のバックベアード、パクリの系譜」
じゃあ「Tシャツコーナー」行ってみようか。
今回はこれ、バックベアードのTシャツです。
https://goo.gl/WmU5Ym
https://goo.gl/WmU5Ym
バックベアードTシャツ
バックベアードは、水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』に出てくる西洋妖怪です。
「妖怪大戦争」の回だったかな。
「妖怪大戦争」の回だったかな。
僕がバックベアードを取り上げるって話をしたら、みんな「このロリコンどもめ! ですね」って言うんだよ(笑)
なんのことか本当にわからなくってさぁ。
調べて初めてやっとわかったんだけど。
はい、もともとは水木しげるが描いた妖怪です。
「妖怪大戦争」って回なんだけど、西洋妖怪 対 東洋妖怪で、チーム戦みたいに戦う話です。
いわゆる、少年ジャンプのリーグ戦の走りみたいなやつ。
すごいよね、水木しげる。
すごいよね、水木しげる。
もっと歴史を遡(さかのぼ)れば、リーグ戦の走りは、『伊賀の影丸』の 伊賀忍者 対 甲賀忍者 の話からだと思う。
伊賀も甲賀も、5名とか10名とかずつ出して戦うという話をやっていたはず。
子供の頃から「『伊賀の影丸』って、なんか変だな」って思ってたんだけど(笑)
「なぜ忍者がそんな正々堂々と、名前を書いた巻物をお互いに交換して戦うんだ?」と思ったんだよ。
やっぱりあれも横山光輝先生が開発したんだよね。
早速それを水木しげる先生が持ってきて、西洋 対 東洋 というリーグ戦にしたわけですね。
で、その西洋妖怪チームの親玉がこのバックベアード。
夕方にビル街に出現する妖怪で、その巨大な1つ目で睨まれると、強烈な眩暈を起こし、ビルの屋上などにいるとそのまま眩暈で落ちてしまう、という。
自殺をさせるとか、催眠術があるとか、いろんな説があります。
バックベアードは水木先生の創作で、別にそんな妖怪伝説が西洋にあるわけじゃないです。
ただニューヨークとかシカゴとかそういう摩天楼のある都市にこういう妖怪がいるのは、ビジョンとして面白いなって思うんだよね。
ただニューヨークとかシカゴとかそういう摩天楼のある都市にこういう妖怪がいるのは、ビジョンとして面白いなって思うんだよね。
このバックベアード、元イメージに関しては諸説あります。
写真家の内藤正敏さんが『アサヒカメラ』11964年4月号に「新宿幻景キメラ」という写真を発表しました。
新宿幻景キメラ
これ、コラージュなんですよ。
新宿の上の方に、目ん玉のついた、妖怪っぽいものがいます。
この枝の伸び方が、めっちゃくちゃそっくりだよね。
内藤正敏さんはバックベアードを見て、後に「水木しげるが無断で借用したのでは?」と文句を言ったりしています。
無断で借用しただけでなく、ガムとかのおまけカードにも使っていて、「水木しげるが儲けてやがる。それはないだろう」と、文句を言ったと。
盗作だと訴えたわけではないです。
文句を言ったわけです。
その後、自分の写真が新宿のミニコミ誌の表紙になった時も、「こんなことがあるのに、水木しげるは何も言ってこない」みたいなことも書いてたりしてました。
ところがこの「新宿幻景キメラ」も盗作ではないかと言われていて。
ややこしいよね(笑)。
オディロン・ルドンっていうアーティスト、知ってるかな?
フランスの19世紀から20世紀初めのフランスの幻想作家です。彼の代表作は、キュクロプスっていうこういう幻想絵画。
で、この人のもう一つの代表作が「眼=気球」というやつで、これ。
眼=気球
ボードレールの小説『悪の華』の表紙に使われたので、『惡の華』のアニメを見た人は知ってると思うんだけど。
上の方をアップにしてもらうとわかるんだけど、すごく似てるんだよね。特にこの上の方のとげとげの部分。
これが恐らくこの「新宿幻景キメラ」になり、それが「ロリコンどもめ」になったんじゃないかな、と思うんだよね(笑)。
で、こっからが僕の知らなかった話。
「ふたば☆ちゃんねる」で、こういうコラージュでよく使われたらしいです。
このロリコンどもめ!
「このロリコンどもめ!」って、ロリコンを叱り飛ばす親父キャラですか。
親父かはわかんないけど、そういうキャラとして有名になったという話。
ぜんぜん知らなかったけど、こんなことにいつの間にかなってたんですね。
(中略)
もうこのTシャツ、着ていけないよ。
いやサイズがっていうよりは、バックベアードが、要するにロリコンのサインになっちゃったわけだからさ。
俺がこれを着て行ったら、ロリコンを怒るオヤジっていうポジションになっちゃうわけだよね(笑)。
ああもう「ふたば☆ちゃんねる」余計なことをしてくれたわー。
こんなに好きなのに!
こんなに好きなのに!
次号につづく。
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「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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コメント
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(ID:16039006)
5名とか10名とかずつ出して戦うリーグ戦と名前の巻物を最初にやったのは山田風太郎じゃないかな…
伊賀の影丸も風魔の小次郎もこれを模してるのかと。