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「【捨てられないTシャツ・シリーズ】 ぬえの河森くんとオネアミスの翼とライトスタッフの関係」
パーパァ―、パパパパーパ―パー、パパパパァーパパァ、ウウウゥーウウ♪
こういうセンチメンタルな音楽でお楽しみ下さい。
サム・シェパードはハリウッド俳優で、7月27日に亡くなった。
ゲリー・クーパーが1950年代60年代の男らしさだとしたら、サム・シェパードは1970年代80年代のアメリカンの男らしさを体現した役者と言われています。
ちょうど『王立宇宙軍 オネアミスの翼』を作りだした頃。
まだねぇ、シナリオ作業に入る前だったんだよね。
でも宇宙開発時代の映画らしいから、テーマ的に似てるはずなんだよね。
だから山賀と2人で見に行ったんだけどさ。
すごくショックだったんだよ。
もう「このレベルでやられたら、俺ら何もすることねえよ」って思った。
テーマも似てるし。
俺たちが作りたい映画って、まだシナリオも出来てないし、もうこの『ライトスタッフ』があればいいんじゃない?
とりあえず方向性をそこから一所懸命に変えたんだよ。
『王立宇宙軍 オネアミスの翼』でシロツグ・ラーダットという主人公が男らしくないというのは、もともとの設定でもあったんよ。
だけど、『ライトスタッフ』見ちゃったもんだから、とにかく、そっからズラそうズラそうと懸命になって、より男らしくないキャラになっちゃったというのは、正直に言って“あった”と思う。
河森くんは、その時はまだ監督じゃなくて1スタッフだったんだけど、実はほとんどメインでマクロスを作ってたわけ。
だけどね、その頃は『ライトスタッフ』なんて言葉は、僕を含めて誰一人として知らなかった。
だから、「ロイ・フォッカー大佐に『ライトスタッフ』がある」という説明が全くわからない。
河森君がその時に色々説明した中で、「とにかく『ライトスタッフ』があるやつは、飛行機に乗る前に酒を飲んでぐでんぐでんに酔っぱらって乗るんですよ!」って。
で、まぁ、この部分だけはとりあえずわかったわけ。
映画館で観た『ライトスタッフ』は2時間20分のいわゆるカット版だった。
後にレーザーディスクで3時間くらいあるノーカット版も買って観た。
今でもすごい好きな映画なんだよ。
その『ライトスタッフ』の中で、サム・シェパード、さっき話した死んじゃった俳優さん、サム・シェパードが演じたのが主人公のチャック・イエーガー。
世界で最初に音速を突破した男です。
このチャック・イエーガーが愛機に書いているのが”GLAMOROUS GLENNIS”。
Tシャツの上の方に書いている言葉です。
意味はグラマーなグレニス。
グレニスっていうのは、チャック・イエーガーの奥さんの名前なんだよ。
そういうオッサンなんだよね。
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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