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岡田斗司夫の毎日ブロマガ　2017/08/05
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今回は、リアルな背景とロリキャラで描かれた漫画『メイドインアビス』のお話をします。


今回の記事はニコ生ゼミ7/30(#189）より一部抜粋しました。

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「ロリキャラなので無理なく見れる？！ 漫画 『メイドインアビス』」
 
　『メイドインアビス』の単行本を買って読んだんだよ。
 
　いやぁ、面白いね。　
 
　メチャクチャ面白い。
 
　
　絵の拒否反応が出る人もいるみたいだけど、ちょっと漫画っぽくなくて、いいんだよね。
 
 
「リアルな背景と手前のキャラクターの密度が違う」っていう問題も、『メイドインアビス』の作者が元々イラストを描いている人だから、すべてが一つの世界観として繋がっているんだよね。
 
　本当に一コマ一コマがイラストっぽくて完成度が高い。
 
 
　確かにキャラクターは幼児キャラで、気になることは気になるよ。
 
　だけど、あの幼児キャラでないと内容的にキツイところがあるよね。
 
 
　キャラクターが幼いのは、どちらかというと「“寓話”として見てください」という“ずらし”の一つだと思うんだ。
 
　もちろん「こういうのを狙っている」とか「作者の趣味」というのも、あるかも分からないけどね。
 
 
　人形浄瑠璃で人形を使うのは、人形の無表情さが余計に切なさを誘うから、みたいなもの。
 
　あの『メイドインアビス』という作品は、ロリキャラで描いているからこそ、あれだけキツい話も、かなりデオドラントされてるんだ。
 
 
　サンリオキャラクターでエグい話をするみたいなものかな（笑）。
 
　なので『メイドインアビス』は“萌えキャラ”を突き抜けていて、より深刻な話を軽く見るためのツールになってるんだよね。
 
　シルバニアファミリーに近いかもしれない。
 
 
　3巻、4巻あたりから凄い話になりますので、みなさんも見てみてください。
 
 
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