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岡田斗司夫の毎日ブロマガ 2017/08/04
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今回は、『カーズ』の監督:ジョン・ラセターについて語ります。


今回の記事はニコ生ゼミ7/23(#188)より一部抜粋しました。

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「宮崎駿の一番弟子、ジョン・ラセター“1回目”の引退宣言」

 
 映画『カーズ/クロスロード』を見てきました。
 
 凄いんですけど、1ほど凄くない。
 でも2よりはマシ。
 
 やっぱりラセターが偉大 過ぎるんですよ。
 
 ジョン・ラセター。
 監督でありプロデューサー。

 『トイストーリー』を監督した男でもあるんですが、
こいつがもう本当に凄すぎるんです。
 
 自ら「宮崎駿の1番弟子」と言うだけあって、本当にジブリと同じ状況になっているんですよ。
 

 ピクサーには他にも有能なクリエイターがいっぱいいるんだけど、ラセターと比べられるとキツイんですよね。
 
 それは、ジブリにも有能な人はいっぱいいるのに、宮崎駿と比べられると辛いのと同じでですね。
 
 宮崎駿がいるばっかりに、ジブリからは2番手3番手が育ちにくい。

 結局、面白そうな企画は宮崎駿がやっちゃうのと同じ。
 ラセターも、それを感じてたと思うんですね。
 
 それでもやっぱり、すごい企画はラセターがやっちゃうんですよ。
 
 でも今回のラセターは「これを俺がいつまでもやっていたらダメだ!いつまでも俺が現場やっていたらダメだ!俺はサポートする側にまわらなきゃダメだ!」ということで、自分の考えたカーズ3のストーリーを他人に任せたんです。

 早目の引退宣言ですね。
 
 こんなトコも宮崎駿の弟子なんですよ。
 

 「俺も、いつまでも現役をやってられないから、早めに引退して、もっと若いヤツにチャンスを与えねば!」ということで『カーズ3』をやらせた。
 
 その『カーズ3』のお話というのが、「確かに主人公のマックィーンは偉大だけども、いつまでもそういうわけにはいかない」という。
 
 『ロッキーシリーズ』みたいに、マックィーンは後から来るものに座を譲って、現役のレーサーでありながらも、彼等を応援する立場にもなるんだという。
 
 なんかね、ラセターの人生一代記みたいな話。

 「そんなの、ラセターがやれよ!」と思うんですけどね(笑)。
 

 それを後輩に監督をやらせることで、「どうだ!」という感じだったんですけど、そんなモノを任せられた後輩は「はぁ?」ですよ。
 
 脳では分かってるけど、身体では分かってない。

 だから、マックィーンが引退する理由とか、マックィーンに応援されてレースを走る車の交代劇っていうのが、見ている人間の感情レベルで繋(つな)がってないんですよね。
 

 カーズは、ロジカルな部分は整合性があって、セリフも間違いないんです。
 
 でも、見ている人間の感情が乗っていかないので、理屈で説得された不思議なモノになっちゃってる。
 

 それは、監督とか作っているスタッフが、まだラセターの引退を本気で信じてないから。
 
 「ハヤオ・ミヤザキが引退しなかったのと同じように、どうせラセターも現場に帰って来るだろう」と思っていることが関係してるんじゃないかな。

 僕は、そう邪推しております。
 
 
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