個人的にはシシガミの森を守る名目で集結したイノシシたちはペジテ市民だと思ってた。
大義名分を掲げているけれど、結局はシシガミという権益を人間に奪われたくない利己心からの防衛で、だからこそシシガミ自身には見向きもされず、モロからも「イノシシどもに食い荒らされる森の悲鳴が……」と非難されている。
なにより人間たちに完敗したという点で、「人間は自然には絶対に勝てない」とナウシカの王蟲で示した宮崎監督がイノシシたちを「すでに自然から離れた、どちらかといえば人間に近い存在」としていると言える、と思う。たぶん。

あとアシタカはナウシカだと考えてた。青い衣をまとってるし、自然も人間も愛してるし。