おはよう! 岡田斗司夫です。
合計で売り上げは七百万円以上。
「赤字救済」という本来の目的なら、二百通を超えた段階で受付を終了し、返金するべきだったかもしれない。
でも正直、僕たちは舞い上がっていた。
苦労してイベントを成功させて、それでも赤字に終わってバ イトに追われていた僕たちなのだ。
そこに天から降ったような七百万。
うれしくって天狗になってしまった僕たちを、誰が責められようか。
しょうがないなぁ。
本当はもう発売終了しなくちゃいけないんだけど、売ってあげるよ。
感想やファンレター、いっしょにアニメを作りたいという手紙もいっぱい来た。
そのすべてに僕たちは目を通し、発売終了の話はウヤムヤに消え、毎日ビデオのダビングは続いた。
当時の日本で、こんなに使い込まれたビデオデッキはなかったろう。
ネコババ・山分けしていい種類の金ではない。
打ち上げパーティーで消えてしまうような金額でもない。
どうしたらいいんだろう?
「大阪の連中、ちょっと評判良かったからって、いい気になってる。
オレたちが本当のSF大会を見せてやろうじゃないか」
と言ってるような奴らだ。
僕たちががんばって盛り上げたからこそ、来年の東京大会・二千人の定員があっというまに埋まったのだ。
資金も余りたおして、一年半も前から事務所を借りているらしい。
金の使い方の知らないバカどもだ。
おまけにSF大会打ち上げ会場で僕に言ったセリフ!
絶対に忘れはしない。
そんな奴らに五百万円、くれてやるって?
死んでもイヤだ!
それなら、自分たちできちんと使う方がいい。
SF大会の立候補者どうしは、前年のSF大会、すなわち東京SF大会で参加者の投票で誘致が決定する。
戦いのゴングは鳴った。もう戻れない。
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