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おはよう! 岡田斗司夫です。
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でも、才能はすごくある人でした。
どこが珍しいのかというと、伏線の回収がすごく丁寧なんですね。
この映画は、映像を何度でも見られるように作っています。
アニメーションの中に人間が入り込むという、『ロジャーラビット』という実験的な作品にのめりこんでしまった。
その後のヒットがなかったんです。
この作品、僕は好きだったんですけどね(笑)
この2大ヒット作を作ったんだから、もう十分じゃないかという気もします。
去年、アメリカのワールドトレードセンターに綱を張って、綱渡りをする、『ザ・ウォーク』という映画を3Dで撮って、すごく面白かったんですけどね。
だけど、カリフォルニアということになってます。
映画の中ではカリフォルニアとは触れないんですけど、一連のシーンでなんとなく分かるようになっています。
ピックアップトラックの多さ。
日本車の多さ。
あと街の中でワークアウト(注:ダイエットジム)が出てくる。
これがあると「カリフォルニアだ」というサインなんですね。
劇中に出てくるのは、すべてオープンセット。
この映画が撮られたときに、同時に『グレムリン』という映画のロケ地にもされてます。
『グレムリン』はクリスマスの話です。
町が雪に埋もれてるんですよ。
なので、撮影が大変だったみたいです。
基本的に『グレムリン』と撮影の時期がかぶってるんですね。
それと『グレムリン』の前半の雪のシーン。
この二つがかぶったようで、昼夜交代でここのセットを使ってたようです。
興味あったら『グレムリン』も見てみて下さい。
まったく同じセットです。
『グレムリン』は1980年代の話なので、ほんのちょっと色や物の配置を変えるだけで、30年の時差を作ってます。
ここで主人公がバンドのコンテストに参加するんですが、すごく広くて「なぜこんな所で演奏するの?」という感じなんです。
主人公のお父さんとお母さんが、デートして初めてキスをする時に使われるんですね。
「なんでこんな体育館でバンドのコンテストをやるんだろう?」
「ガラーンとした感じを、ギャグでやっているのかな?」
最初はそう思ったんですけど、クライマックスで全く同じ場所を使ってたんです。
ここに飾り付けをして、50年代のドレスを着た男女にダンスをさせて、同じステージで主人公に演奏をさせた。
そのための伏線として、ガラーンとした体育館を見せてたんですね。
自分の音楽を自分で否定させるギャグをやってるんですね。
いかがだったでしょうか?
「え?!それってどういうこと?」「そこのところ、もっと詳しく知りたい!」という人は、どんどん、質問してみて下さい。
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