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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。
パナマ文書が公開されたおかげで、タックスヘイブンで合法的に税金から逃れてる人間や企業やワンサカ出てきました。
公園もあるし、道路も整備されている。
社会的インフラはあるし、子供は公立の学校に行ってるわけじゃん。
それらはすべて、国の税金でまかなわれてるんだ。
結局、今回のパナマ文書の見方は“その会社は「自分たちの国」をどう考えてるのか?”ということだと思う。
「法人税がもっと安い国に、本社を移しちゃおう!」となってしまう。
そうすると、僕らはもっと困ってしまう。
でもドワンゴがシンガポールに本社を移してしまったら、僕らが払っているお金が全部、シンガポールの政府に流れちゃうわけだ。
だから本当に、道徳的アピールぐらいしか出来ないんだよなぁ。
つまり、現金とか口座移動でなくて、通貨をネット上のお金にしてしまう。
「誰から払われたか」という履歴がすべて見えるような通貨にする。
そんな履歴がある。
そのドワンゴから払われた5千円は、ドワンゴがどこから受け取ったものか?
そういう経路を、過去30段階ぐらいまでザーッと見えるようなもの。
そういう追跡性のある通貨ってのが運用されたら、あらゆるお金がどこから来たのか分かる。
悪いヤツがいても、資金源を調べなくてもいい。
ソイツの通貨が透明であって、追跡性があれば、あっという間に分かっちゃう。
本当に、これで済むんだよね。
浅草キッドから1万円をもらってる。
彼は、それをちゃんと飾ってる。
なので、貨幣経済はますます形骸化してくる。
だから評価による経済が成立する。
これがオレの読みなんだ。
通貨は個人が出すこともできるし、会社が出すこともできる。
国家も出すことができる。
なので今のところ、このタックスヘイブン問題は解決しないだろうね。
でも、「そんなこというなら、日本を出て行く」と言われて困るのは僕たちだからね。
今はスッとしない、とてもイヤな状況だよね。
自国に納税しないということは、自国に対する忠誠心がないという宣言だと思います。
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