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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/05/11
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おはようございます。

今日は『解決!ズバッと』はお休み。
岡田斗司夫が、1995年から2001年に「テレビブロス」誌で連載していた『オタクの迷い道』から、セレクトしてお届けします。

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連載第25回「米国オタクを熱くするボン・ダンスとは?」 

 先日、世界各国からアニメオタクが集まるコンベンション、「アニメ・アメリカ」へいってきたぞ。
 場所はカリフォルニア州サンノゼ・いわゆるシリコンバレーど真ん中だ。

 ついたらすぐに開会式。
 「今回はボン・ダンスがあるんです」と実行委員長のカイルが嬉しそうに言う。
 
 ボン・ダンス?
 盆踊りのことかぁっ!
 
 ガイジンが盆踊りを踊っている、日系人も2〜3人いるが、あとはメキシコ系とか白人系とか、見るからに「ガイジン」だ。

 まぁ以前から気付いてはいたが、今やアメリカのアニメファンは「日本のものなら何でもありがたい」状態になっている。
 「♪浴衣姿で〜袖が触れ合う〜ヨメシュウト〜♪やぐら太鼓で景気よく、ソレドドンとドドンとみな踊れ〜♪」
 日本人のオレですら知らない歌「やぐら音頭」をたっぷり堪能させられた。
 わざわざ皆で講師を招いて練習した成果を披露しているそうだ。
 飛行気疲れの頭に、これは真剣に辛いぞ。
 その後、ソーラン節、野球拳などボン・ダンスは30分以上続いた。

 夜はまた、コスプレショーがあった。
 とにかく今、アメリカのアニメファン(女)は何かというとセーラームーンのコスプレをしたがる。
 今回もありとあらゆる人種・年齢・体型のセーラームーンが見れた。

 男オタクに人気なのは「ドラゴンボール」
 今回は5メートル離れてもポマード臭いベジータが大活躍、舞台に上がるとマイクを離さない。
 
 いきなり「マクロス・プラスのOPでかかる幽霊みたいな歌」を歌いだし、次に「マンガの森」のCMソングを歌いだした。
 
 これはオレも歌えない。
 濃いぞ、アメリカ人!
 
 アメリカの暑い夜は、まだまだ続くのだった。


以上、『オタクの迷い道』よりお届けしました。