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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/05/10
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「ガルパンの劇場版4DXは見ましたか?」

 ガルパン劇場版の4DX版を見たら、ぜひ感想を教えてください。
 劇場で4DXを始めて見ましたが、画面の揺れの激しさに感動しました。
  
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 4DX版は見てないけど、『ガールズ&パンツァー』の劇場版は面白いよ。
 でもファンには申し訳ないけど、前半1時間はいらない。
 僕には、ガルパンのキャラがどんな思いを込めて、あの学校に行ってるのかは正直どうでもいい。
 
 その部分は陳腐なんだ。
 
 ガルパンは、1つのアニメの中に陳腐な部分とすごくいい部分がある。
 それを全部『ガルパン』として語らなきゃいけないのに、いつもモヤモヤしている。


■ガルパンは「女子高生が戦車をやる」という気が狂った世界
 
 ガルパンの戦車戦はすごく面白いんだ。
 だけど、それ以外は大したことないアニメだと思ってるよ。

 製作者は、「劇場版は大戦を深く描く」と考えていると思う。
 だけど、どうでもいいキャラクターの日々のが1時間も描かれている。
 
 それが面倒くさい。
 そこは才能がないんだから、飛ばせばいいんだよ。

 自信を持って「俺たちはコレを描きたいんだ!」という部分を出せばいいのになと思った。
 そのあたりは『マッド・マックス 地獄のデスロード』と似ている。
 
 余分なものを廃して、すごい部分だけで2時間30分使ったらいいんだよ。
 そうしたら、マッド・マックスみたいな気が狂ったカッコいい映画になる。
 ガルパンだって、「女子高生が戦車で戦う」という気が狂った世界なんだからさ。

 でも製作者は、ちゃんとした作品として見られたい。
 だから、主人公の“動機付け”や“悔しさ”のような、よそのアニメが散々やってる事をしちゃう。
 それがよくない。
 
 見れば面白いんだ。
 だけど、なかなかお客さんが来てくれない作品になっちゃう。
 
 もっと狂った出来にしてくれた方が、良かったのになと思います。


【まとめ】
 戦車戦はすごいですが、それ以外が大したことありません。
 もっと戦車戦に力を入れて、狂った映画にしたらよいと思いました。
 ちなみに4DX版は見ていません。