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岡田斗司夫のニコ生では言えない話
 岡田斗司夫の解決!ズバっと 2016/05/05
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おはよう! 岡田斗司夫です。
メルマガ読者の方から、多数質問をいただいています。
かたっぱしから答えてみましょう。

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「『私が大好きなアニメを見れなくなった理由』の漫画をどう思う?」(前編)

 最近ツイッターで話題になっている『私が大好きなアニメを見れなくなった理由』の漫画について、どう思いますか?
 私は自分自身がメガネの友達と重なってしまい、なんだか申し訳ないような、悔しいような、そうでもないような、モヤモヤした気持ちになってしまいます。
 このモヤモヤは、なんなのでしょう?
 

 
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 どのような内容か、みなさんはリンク先で見てください。
 ネットニュースで評判になってたのは知ってたけど、僕は記事をクリックする気になれなかったな。
 
 「続編が有料なんだよ」(コメント)

 有料なの?
 それは正しいんだろうけどね。
 うーん。

■他人の批評で自分の意見が揺れるのは、若いときによくあること

 漫画『私が大好きなアニメを見れなくなった理由』の内容を説明するね。

 大好きなアニメが映画になった。
 それを友達と一緒に見に行って、主人公の“私”はとても感動した。

 ところが一緒に見に行った友達が、「作画がダメ、陳腐」とか語りだした。
 それきり、その大好きなアニメを見れなくなってしまった。
 
 というわけで「批評は何も生み出さない」という事を、みんなに分かってほしいって漫画なんだ。


 これに関して、どう考えればいいか? と、いう質問ですね。

 「私は自分自身がメガネの友達と重なってしまいました」(ポストイット)

 いい年したオッサンの考えを言わせてもらうと、自分自身の意見があるなら、それでいいんじゃないのかな。
 身近な友達に批判を言われて、それで自分の意見がグラついて、その作品が見れなくなっちゃうのは、若い頃によくある事なんだ。


■本当に好きなアニメなら、また見るようになる

 たとえば、大好きな女の子がいるけど、他の子から「あの子と付き合うのはやめた方がいいよ」と言われるようなものだよ。
 そんな経験だったら、誰でもあるんだよね。

 「“批評”とは何なのか?」という抽象論に持ち込むことなく、「若い頃はそんなもんだよね」って言える。

 そんなことがあっても、本当にそのアニメが好きなら、いずれまた見たくなるもんだよ。
 アニメと別れた期間や、見なくなった期間があっても、それはそれで後々に醸し出されてくる。
 それでいいと思う。

 でもこれは、僕が50歳を越えてるから言える事なんだよね。
 今、アニメを現役で好きなど真ん中の20歳だったら、そんな事は言ってられない。
 
 「現に、大好きなアニメが見れなくなった。この怒りの責任を、誰にとってもらえばいいのよ!?」ということになるから、落ち着いていられないんだよね。

(次号へ続く)

【まとめ】
 若い頃は好きな作品があっても、他人の批評を聞くと、意見が揺らぐものです。
 その作品が見れなくなっても、本当に好きなら、また見るようになると思います。