皆さんは新幹線の座席に座ると何をしますか。
眠る、映画を見る、仕事をする。
色々あると思う。
今回は新幹線の座席で一つのことに集中できるかを考えるところから始めたい。
結論から言うと、僕はできない。
新幹線の中で、このコラムをよく書いている僕が言うのも変ではあるのだが、そんな時は焦りの中、異常な集中力を発揮して何とか頑張っている。
なぜ車内で集中できないのか。
どうしても、車窓の外が気になってしまうからだ。
高速で過ぎゆく景色のなかで、あの建物はなんだろうとか、なんだあの不思議な構造の神社は、とか、727の看板、今回も数え忘れたなぁ、とか、あの山並みはどこの山脈だ?Googleマップを見よう…とか、忙しい。
この現象は景色が良く見える昼に起きやすいので、コラムの執筆が迫られがちな夜の時間帯は、比較的安全という事もさっきの理由に付け加える。
何度も新幹線に乗っているのに風景に飽きない。見逃したくない風景もいくつかある。何より外せないのが新幹線から見る夜の東京のビル群だ。
言い尽くされている話だが、地方出身者にとって車窓から見える東京が、初めての生の東京の風景である。
地方で仕事を終えて、夜の東京駅付近に帰ってくると、また大変な場所に帰ってきたな、とか、あの辺の劇場に時々出させてもらってるんだな、とか、割と新鮮に感じる事ができる。
なんなら、品川に着く前に通る西大井あたりには何の思い入れもないので、もう少し新宿とか渋谷も通って頂けると、もっと色んな事が鮮明に感じれると思っているのだが、線路の費用で国が傾きそうなので諦めることにする。
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