UFCファイターなのにRIZIN広報部隊のごとくRIZINの宣伝に力を入れていたクラッシャー川尻達也。RIZINは川尻が活躍したPRIDEやDREAMの流れをくむイベントだけに、故郷を想う気持ちの現われなのかもしれない。29日の「SARABAの宴」ではテレビ解説を務め、30日の格闘技EXPO、大晦日の「IZAの舞」も現地観戦。帰ってきたメジャーイベントをどう見たのか? 興奮のあまりUFCの緊急オファーを受けてしまった川尻さんのことを応援しましょう!
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――UFCのドーピング検査がルールが改定されてからしばらく経ちますけど、川尻さんのところに検査員がやってきました?
川尻 いや、来てないですね。ほかの日本人選手に検査員が来たという話が聞かないです。UFCにいつどこにいるかの報告はしてるんですけど。
――いつでも検査員が来られるように。ちょっと前にミルコ・クロコップが摘発されましたけど、わざわざクロアチアまで訪れてるということですよね。怖い(笑)。
川尻 ファイターひとりに付き平均で何回はチェックされるって話じゃないですか。「いつ来るんだろう?」ってドキドキしてるんですよね(笑)。
――厳しくなって何か変化は感じますか?
川尻 試合をしてみてはわからないですけど、試合を見てると感じますよね。バテるのが早くなったなって、正直(笑)。
――ブハハハハハハ!
川尻 検査を強化することで、ちょっとでもクリーンになればいいですけど。今日はそんな話なんですか?
――いや、「RAIZIN広報部隊」として年末のRIZINを振り返っていただこうかな、と。
川尻 フフフフフフ。頑張ったでしょ、俺?(笑)。
――UFCファイターなのに大丈夫なんですか?
川尻 べつにRIZINで試合するわけじゃないから。12月29日のテレビの解説と、30日の格闘技EXPOのトークイベントの出席の許可はちゃんと取りましたけど。
――それもすんなりOKが出るもんなんですか?
川尻 はい。MMAやキックの試合をする以外はとくに問題ないみたいですね。
――川尻さんがRIZINの解説をやるんじゃないかなって思ってたんですよ。
川尻 じつはRIZINをやることを発表したくらいに「解説やりたいです!」ってお願いしていて。
――売り込み!(笑)。
川尻 選手としては評価されなかったけど、解説者としては上々の評価をしてもらいましたよ(ニヤリ)。
――選手としても評価はされてましたよ(笑)。
川尻 ボク、長いんですよ、解説歴。みんな知らないと思いますけど、修斗のチャンピオンになる前からやっていて。起用された理由はなんだかわからないですけど(笑)。
――地上波の解説は初めてじゃないですか?
川尻 いや、DREAMで一回だけありますよ。ギャラは未払いですけど!(笑)。
――ここにもFEGの被害者が! 「巌流島」って待ちぼうけとかけてるのかな(笑)。地上波の解説だからって意識することってあるんですか?
川尻 スカパー!のほうが生だからヘタなことが言えないなって。地上波はディレイだから放送禁止用語を言ってもカットできるじゃないですか。
――言わないでしょ、放送禁止用語(笑)。
川尻 もし言っちゃったらの話ですよ。
――要は生中継の緊張感があるってことですね。
川尻 だからWOWOWのUFC中継に呼ばれたときも緊張しますよね。取り返しのつかないことを言っちゃうんじゃないかって。興奮して何を言うかわからないじゃないですか、シモネタじゃなくても。
――放送に適しない言葉ってありますもんね。「足を引きずってますね」を「びっこ」とかは言えないし。
川尻 「土方」もダメですよね。
――格闘技の試合で「土方」って使います?(笑)。
川尻 キング・モーと戦った(ブレット・)マクダーミットに「毎日石炭を運んでるから土方のパワーは強いっすね!」とか。
――あー、使いそうだ!(笑)。
川尻 そこは注意しましたよ(笑)。
――で、RIZINはひさしぶりのメジャーイベントじゃないですか。かつてのメジャーイベントPRIDEやDRRAMで戦ってきた川尻さんにとっても懐かしさみたいなものはありましたか?
川尻 もちろんありましたし、今回のRIZINってポジティブな雰囲気があったんですよ。選手のテンションが違いますよね。
――ああ、みんなギラギラしてましたよね。
川尻 DREAMのときは正直そんな感じじゃなかったんですよねぇ。DREAMの後半はいろいろと苦しかったこともあって、選手は必死にやってたんですけど……。
――あの頃は何か重たい雰囲気があったんですね。
川尻 今回は「一発当ててスーパースターになってやろう!」という選手の勢いがありましたし、それに伴ってファンも盛り上がってるし、主催者のやる気も違いましたよね。
――あのボブ・サップも珍しく試合を捨てませんでしたもんね。
川尻 そうっすよね(笑)。あのポジティブな雰囲気、PRIDE以来だなって。いまはどこのイベントも、なんか悲壮感があるんですよ。試合に勝ってもずぐに金持ちになれるわけじゃないし、あっという間にスーパースターになれるわけじゃない。必死にみんな戦ってるんですけど……。
――淡々と試合が消化されていくだけの世界なんですかね。
川尻 それがひさしぶりに「もしかしたら人生が変わるんじゃないかな……?」って選手たちが思えるようなポジティブなイベントになったなって。
――どストレートにいうと、金の臭いがするという(笑)。
川尻 そうそう(笑)。金の匂いに引きつられますよね。俺もそうですけど、ファイターなんて単純ですから(笑)。
――テレビに映って有名になりたいし。
川尻 「モテたい」「金がほしい」「有名になりたい」。それしかないですからね。
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