Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――今回は昨年WWE入りした華名ことASUKAの活躍について!
中邑真輔のWWE移籍が大きな話題を呼んでいる昨今であるが、一足先に昨秋、33歳にしてWWEと育成選手契約を結び、渡米したのが女子プロレスラーの華名だ。WWEが30歳台の選手と育成契約を結ぶことは異例のことである。アメリカでのリングネームはAsukaとされた。
言葉の壁などもあり、KENTAですら苦しんでいるNXTでどの程度活躍できるのか、懸念もされたAsukaだったが、フタを開けてみれば、キックとサブミッションを中心としたUWF風のスピーディな動きで、まるで水を得た魚のようなノビノビとした試合ぶりで大ブレイクを果たしている。筆者も複数の動画を視聴したが、子供から大人まで、見る者を一発でファンにしてしまうような存在感で、あれ、この人はこんなにすごい選手だったっけと驚かされっぱなしだ。彼の地で緊張したり動じたりするどころか、むしろいつもより楽しんでいるかのようなハートの強さはあっぱれすぎる。無理に英語を話そうとしていないのもいい。豊かな表情と動きだけで、十分に観客とコミュニケーションができていて、むしろ幻想を高めているように見える。
会場人気は完全にベビーフェイスのそれで、観客は「Asuka’s Gonna Kill You」(Asukaがおまえを殺す)の大合唱で、Asukaと一体化して試合に参加している有様だ。なーんだ、日本人レスラーはWWEでこうすればよかったのかと、目から鱗が落ちる思いだ。
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