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元『週刊プロレス』記者・安西伸一の「90年代プロ格回顧トーク」

2015/06/26 21:09 投稿

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元『週刊プロレス』記者・安西伸一が90年代のプロレス格闘技界を振り返るインタビューシリーズ。今回は「SWSバッシング時の週刊プロレス編集部」について!

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par16

①理不尽小僧・金村キンタローがすべてをぶっちゃける!
「インディで年収1500万……一銭も残ってないです!」

②「おまえ平田だろ!」平田淳嗣のスーパーストロングなプロレス人生
「働いていた新聞配達店に山本小鉄さんから電話があったんです……」

③小佐野景浩のプロレス歴史発見……デンジャラスK・川田利明物語
「三沢光晴を追いかけて――」

④元・日本テレビアナウンサー倉持隆夫インタビュー
作られたスポーツを実況するということ――「古舘伊知郎はすべてを知ったうえでしゃべっていた。私は何が起こるかを知らず実況していたんです」

⑤タイトルマッチ惨敗! 堀口恭司はどうして攻略されてしまったのか? 大沢ケンジが解説!

⑥ピエロの狂気! 矢野啓太「胸いっぱいのプロフェッショナルレスリング論」矢野啓太

⑦マット界事情通Zの「プロレス点と線」トーク
・高橋奈苗退団から見えてくる世IV虎の今後
・諏訪魔vs藤田和之を実現させる方法
・高木大社長W-1CEO就任と静かなる帝国GENスポーツエンターテイメント

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――『週プロ』はメガネスーパーが設立したプロレス団体SWSをバッシングしていましたが、当時『週プロ』の編集部員だった安西さんはあのネガティブキャンペーンをどう思っていたんですか?

安西 ボクら当時の編集部員にはね、いまだに(ターザン)山本さんがSWSをバッシングする方向で決めた、明確な理由はわからないんですよ。だって、天龍(源一郎)さんが馬場さんのもとを離れてSWSに移籍することはべつに悪いことではないでしょ。職場を選択することは選手の自由じゃない? ただ、全日本プロレス愛に満ちての革命だと信じていた者にとっては、天龍さんが“全日本を去る”という選択肢を選んだことは大ショックだったけど。



――当時の『週プロ』は「金権プロレス」としてSWSを批判していましたね。

安西
 そうだったね。でもボクは、そんなこと一行も書いてないけど。だけど、かつて天龍さんが全日本でやっていたような試合の面白さはSWSには感じられなかったから、面白くない試合は「面白くない」と読者に伝わるように書かざるを得なかったんだけど。

――安西さんはSWSの動きを把握していたんですか?

安西 ほとんど知らなかった。天龍同盟から阿修羅・原さんが抜けてからは、新日本の会場に行くことが多くなって。その後、天龍同盟が解散して、ますます全日本の会場からは足が遠のいていたんです。当時のボクは、自分が行きたい会場に取材に行けたので。長州たちがリングに上がっていた新日本や、新生UWFの取材に偏りがちでした。だから、あんなに多くのレスラーが天龍さんのあとに続くとは思わなかった。当時、裏でいろいろと動いていた若松(市松)さんの話だと「田中(八郎)社長は1枚のチケットですべてのプロレスラーが見られるようなものを目指しています」と言っていたから、あんなに選手を集めてるのかなあ、と。

――メガネスーパーは安西さんが追いかけていた新生UWFとも繋がりがありましたよね。

安西 そもそもメガネスーパーは新生UWFのスポンサーだったわけでしょ? UWFのメンバーがメガネスーパーの田中社長の小田原の自宅まで行ったとかは聞いていたけど……。

――UWFの内紛はSWSが遠因にあると『週プロ』は煽っていましたよね。

安西 僕が取材して書いた記事じゃないから、なんとも言えないんだけど。当時のUWFはフロントと選手が対立し始めていて、フロントはUWFを続ける情熱がなくなっていたから、メガネスーパーに丸投げしようとしたんじゃないかなあ。

――売却というか譲渡というか。

安西 そうそう。それにUWFの神社長は世の中を悪くする「3大S」とういことで、スポーツ、セックスと……なんだっけ?

――スクリーン、映画ですね。

安西 そのことを、神さんに言われた記憶が、僕にもあるんだよね。

――佐山(サトル)さんも同じことを言ってましたね(笑)。

安西 そうなの!?  あの当時のプロレス界っていろいろなことがあったんだけど、『週プロ』ってほかのマスコミから阻害されていたからね。新聞記者がつかんでたようなことを、『週プロ』のスタッフが知らなかったことなんて、いろいろあったと思うよ(笑)。何が事実だったかはわからない。憶測はできるんだけどね。

――ネットワークが弱かったんですね。

安西 団体の巡業について回っていたスポーツ紙の記者は、紙面に書けないことでもいろいろと知っていたし。でも会場に取材に行く『週プロ』の記者は、会場という現場に行って試合を見て、感じたことを書くことが仕事のメインだったから。そりゃあ現場に行けば、いやでも情報は入ってくるけどね。誰でも記者魂は持ってるんだから、いろいろ聞き耳はたててますよ。そういう感じとはべつなケースで、小島(和宏)くんという若かった記者は、FMWに深く入り込んで団体側と一緒に作りこんでいったみたいだけど。ボクはそんなことはなかった。山本さんは山本さんで、プロレス界のなかで独自のネットワークはいろいろとあったけど、山本さんは会場に行っても選手の控室には行かないし、2階席からジッと見ていることが多かった。ほかと交わらないことでいい記事が書けたんだから、それはそれで正解だと思うけど。

――SWS旗揚げを山本さんは“知らされてなかった”からバッシングしたとも言われますよね。

安西 ああ、根回しがなかったということね。『週プロ』に「今度こういう団体をやります」という根回しがあったら、山本さんもあそこまで固くならなかったのかもしれないなあ。ほかのマスコミは天龍さんのことを慕っていたから、SWSのことを無条件で応援していたよね。

――山本さんとは編集方針についてお話はされなかったんですか?

安西 そういうのはなかったけどね。ボクが橋本真也にインタビューしたら「プロレスにお金を出してくれる人のことを悪く言ったら、スポンサーがいなくなりますよ」と言ったんですよ。


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