現役格闘家・大沢ケンジ選手と、フリーライター高崎計三氏の判定談義最終回! 無料公開中の前編は前編はコチラ! 中編はコッチ!
磯野さんも「島田さんとは仲が悪いんじゃなくて、やり方が違うだけだから」みたいなことを言ってましたね
――亀田三兄弟の試合結果が毎回物議を醸して炎上してますけど、ボクシングって主催者側有利やホーム判定が多い因習がありますよね。
大沢 そこも精神的なプレッシャーがジャッジに影響すると思うんですよ。控え室でなんか言われそうだから主催者を意識すると思うんですよね(笑)。
――「言われるそう」と「言われる」のあいだには深くて大きいミゾがありますけど(笑)。
大沢 だって自分の周りではそんな話は聞いたことないですもん、「勝たせろよ」「空気を読めよ」とか。判定結果に文句を言われることはあっても。
高崎 あるレフェリーが、地方の大会で主催者から「ウチが主催ですからわかってますよね?」と言われたそうです(笑)。
大沢 ハハハハハハハハ。
高崎 それで次からそこの興行に行くのをやめたそうですけど、それもまあ稀なケースで。
大沢 東京でそんなことがあったら業界関係者に伝わっちゃいますよね。いまだとツイッターで書き込まれて簡単に告発できますからね。
高崎 だからまあ「気を使う」ということなんでしょうね。このラウンドはイーブンなんだけど、主催者は亀田だから亀田にしとこうという感じはあるんじゃないですか。
大沢 そうですね。八百長八百長というけど、いまの時代ホントに八百長は難しいじゃないですか。
――できることはなるたけ弱い相手を連れてくるくらいですよねぇ。
大沢 どこでどう漏れるかわからないからレフェリーやジャッジにに露骨に「八百長をやってくれ」とかは頼めないだろうし。だからジャッジに精神的なプレッシャーを与えるのが一番効果的だと思うんですよね。
――K−1なんかはジャッジがプレッシャーを感じて勝手に空気を呼んでるところはありましたからね。
大沢 ……これは書けないですけど、某団体が……(物騒すぎるので割愛)
――いや、イメージどおりで驚かない(笑)。
高崎 あったらしいですね、そんなことが(笑)。
――だからあの試合、凄く謎な判定になったんですか。たぶんですね、そういう話が広まってジャッジへのプレッシャーに感じるんでしょう(笑)。
大沢 意志の弱い人なら流されるジャッジしますよ! 亀田の場合もそうじゃないですか。
高崎 親父がうるさそうですからねぇ。だから判定でどっちをつける云々ならまだいいんですけど、ダウンを取って圧倒してるのにジャッジが空気を読んでおかしなことをやるケースもありますからね(笑)。
――魔娑斗vs佐藤嘉洋の試合ですね……。でも、日本における怪しい判定って減少してなくないですか?
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