――Zさん、スターダムの創業者にしてエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川さんがスターダムを電撃解雇されました! スターダム側の発表によればロッシーさんが「多数のスターダム所属選手・スタッフに対する引き抜き行為があった」からだと。事実ロッシーさんは新団体設立を宣言しています。Zさんは事前にこの噂は聞いてたんですか?
Z 全然聞いてなかったです(キッパリ)。
――事情通なのに!
Z そこが今回のポイントのひとつだよ。水面下でこんな大掛かりな動きがあったのなら、なんでもかんでも書き殴る海外サイトが放っておくわけないでしょう。私が知らなかったりしただけかもしれないけど(笑)。
――たしかに海外で先に報じられていても不思議じゃない。
Z 今回の件を受けて情報収集したら「ロッシーさんが新団体を作る」という話はスターダム周辺の人たちは知っていた。では、なぜその噂が広まらなかったのか。これは情報を整理したうえで、あくまで私の見立てなんだけど……。スターダムは2019年にブシロードに事業譲渡。それまではロッシーさんの個人商店だったスターダムという女子プロレスはブシロードのビジネスとなった。そのブシロード体制最初の社長が原田克彦氏。
――しばらく原田氏が社長でしたが、トラブルが多発したことを受けて昨年11月に岡田太郎氏が就任。両者ともにブシロードからの派遣人事です。
Z ロッシーさんはエグゼクティブプロデューサー職に就いたが、一般的には会社をどこかに売り渡したら、元オーナーは身を引いたり、相談役的なポジションに落ち着く。そして時が来たらフェードアウトするでしょ。でも、プロレスは特殊な仕事というか、女子プロレスビジネスに関していえばブシロードは素人ですからロッシーさんに頼るしかなかった。
――WWEやUFCなんかも親会社が変わっても現場の人間はそのまま雇用されてますね。
Z 同じブシロードグループの新日本から誰か呼んでくるわけにもいかない。やっぱり男子と女子では、飯伏幸太じゃないですけど「プロレスの仕組み」が違うわけですよ。ロッシーさんはあくまでも裏方でプロレスを作る部分を担当してもらっていたはずだけど、ブシロード側の意見も取り入れなければいけない。関係者によれば先代の原田氏はロッシーさんに意見が言える人だったらしい。そうなるとロッシーさんとして不満があったんだと思う。で、さっきも言ったように昨年のスターダムはいろいろとトラブルが起きたことで社長が変わった。それが昨年11月のことなんだけど、どうやら今回の新団体云々の話が出てきたのはこの時期らしい。
・発端は2部リーグ制構想?
・スターダムは経済的には好待遇だが
・今度こそ“黒幕”はいるのか……事情通Zの見立てはまだまだ続く
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コメント
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でも今のスターダムのブッカーって中野たむなんでしょ。御神輿でしかなかったロッシーについていくほどの恩義を感じているのなんて、それこそ岩谷とジュリアくらいじゃないの。まあスターダム運営の一部が能無しなのは事実だけど、そういう連中が新体制になることで業界から淘汰されれば、わざわざ高待遇を捨ててまで離脱しないよね。黒幕のWWEがどこまで本気は不透明だし。