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2021年RIZIN開幕戦のメインを締めるのはRIZINスーパーアトム級王者浜崎朱加インタビュー!! 挑戦者・浅倉カンナに対して何を思うのか?(聞き手/松下ミワ)


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――
先ほどRIZIN.27のカード発表記者会見がありましたが、なんと、浜崎選手の2大会連続タイトルマッチが発表されました!

浜崎 ……あっ、ホントだ! これ、タイトルマッチ2大会連続ですね。

――え、いま気づいたんですか?(笑)。

浜崎
 言われるまで気づかなかったです(笑)。そう言われると、防衛戦にしてはわりと早いですよね?

――
あんまりないというか、RIZINで2大会連続は初めてのような。

浜崎
 そうか。なんか、展開が早いなあ……。

――
しかも、メインイベントということで。会見では榊原信行CEOから相当プレッシャーかけられてましたね。

浜崎
 たしかに、メインを任せてもらうので、その仕事はしっかりしないといけないなとは思ってます。いい意味でのプレッシャーというか。まぁでも、いつもどおり自分のやることをやるだけなので、そこまで気にしてないです(笑)。

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――
その榊原CEOのプレッシャー以上に、浜崎選手のピリッとした空気が印象的でした。対戦相手の浅倉カンナ選手に対して「2年前から成長していない」と言い切ったのは、かなり刺激的だったというか。

浜崎
 そうですよね。私、あんまりああいうことを言わないんですけど。でも、ちゃんと思ったことを素直に言えたと思います(キッパリ)。

――
それは、あらかじめ言おうと決めていたんですか?

浜崎
 いや、決めていたわけじゃないんですけど、「2年前との違いは?」という質問がきたので、正直に答えただけですね。

――
メインだから「盛り上げてやろう」という思いがあった発言なのかなとも思いましたが。

浜崎
 というよりは、自然に。まあ、本当に思ったとおりの発言ですよ。

――浅倉カンナ選手とは、2018年12月31日ぶりの再戦になります。

浜崎
 もう、2年3ヵ月前なんですよねえ。でも、やっぱりとくに「ここが強くなったな」という印象が、私の中では正直言ってそんなにないんですよ。逆に聞きますけど、強くなっている感じします?

――
たしかに、大晦日の浅倉カンナvsあい戦を観ると、浜崎選手と戦うのはまだ少し早いのかな……という印象も拭えませんが、それをハッキリと口にしたのが凄いな、と。

浜崎
 ああ、そうですか?

――
ただ、浅倉選手も山本美憂選手に負けて以降、かなり打撃で渡り合うシーンが増えましたし、接戦を制する強さは印象にあるんですが、浜崎選手から見るとそうでもないと?

浜崎
 2年以上経っているわりには、という印象ですかね。それは、あい選手との試合を観ても思ったし、引き出し自体は増えてない感じがして。まあ、私も浅倉選手の試合を全部観ているわけじゃないんですけど、大晦日はそういう印象でした。

――
打撃に関してもあんまり?

浜崎
 打撃も、2年前からあのぐらいはできたかなと思ってますね。

――
なるほど。……となると、浅倉選手が停滞している理由はどこにあると浜崎選手は見てるんですか?

浜崎
 私からすると、やっぱり「欲」じゃないかな? とは思います。

――
「欲」ですか。

浜崎
 もう、若いうちからいろんなものを手にしているわけじゃないですか。で、苦労してない……というと誤解されるかもしれないですけど、苦労してるんだろうけど、苦労してないじゃないですか(苦笑)。

――
複雑です!(笑)。でも、浜崎選手から見ると、そう感じてしまう。

浜崎
 もちろん本人なりに苦労はあると思いますよ。でも、私とはやってきたことが違うので。そこも大きいのかなと思います。

――
その苦労というのは具体的にどういう部分ですか?

浜崎
 うーん、若いうちからRIZINに出て注目されて、ファイトマネーもそうですけど、スポンサーとか応援してくれる人もいっぱいいる。経済的にもそうだし、時間にも余裕がありますよね。でも、ウチらベテラン選手たちは仕事をしながら練習して試合するというのがあたりまえだったし、ファイトマネーだけじゃ食べていけない時代を経験しているので、そういうところですよね。だから、ハングリーさが違うんじゃないかなと思います。

――
出てきたときから、格闘技だけで食べていける人とは違うという。

浜崎
 やっぱり、歩んできた道が違うということですよね。でも、それは本人が選んでいる道でもあるし、なんて言うんだろう、ちょっと失礼ですけど、それが“浅倉カンナ”ですよ。

――今日は、“キラー浜崎”モード全開ですね(笑)。

浜崎
 なんて言うんだろう……決して彼女を否定しているわけじゃないんです。でも、一方では別の生き方をしている浜崎朱加がいる、と。

――2年前に試合をしたときも、浅倉選手が置かれていた環境はそこまで違いはなかったじゃないですか。あのときは、そうは思っていなかったんですか?

浜崎
 うーん、まあ思ってなかった……というか、まったく思ってなくはないですけど。

――
ただ、2年経ったいまは思うところがあると。

浜崎
 なぜ成長してないかと聞かれたら、そこじゃないかなと、私は思います。

――
浜崎選手がそういう環境に身を委ねたかったということでもないんですよね? 嫉妬じゃないですけど。

浜崎
 いまの浅倉選手の環境に? いやいやいや、私がそうなったら本当にダラけちゃいますよ!(笑)。そういう恵まれた環境を羨ましく思っているわけでは全然なくて、そういう環境だったら私の性格的に本当に強くなれないので。

――
最近はUFCのトップファイターでも、働きながら格闘技を続けている人はいますよね。UFCヘビー級のミオシッチは現役の消防士でもありますし。

浜崎
 へえ~、そうなんですね。

――
GSPなんかも他に何か仕事を持って格闘技に取り組んだほうが格闘技に集中できるという考えで。

浜崎
 まあ、べつに格闘技をやるのに必ず仕事を持つ必要もないとは思っています。これは浅倉選手のことを言っているわけじゃないんですけど、環境に甘えて強くなれない人はいると思うので、自分自身はそうはなりたくないなというのはあります。たとえば、私がお金も住むところもすべて用意されていたとしても、それでもハングリーでいたいなという気持ちですね。
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