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北米MMAを知り尽くした男が語る水垣偉弥が語るRIZIN24!(この記事はニコ生配信されたインタビューを構成したものです)


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――
水垣さん! 今回はUFCの振り返り……ではなくRIZINですね(笑)。

水垣 今日はいろんな大会がありましたよね(笑)。RIZIN意外にもUFCとパンクラスもあって。

――
まずは朝倉海vs昇侍の試合からお願いします!

水垣
 こういう結果になるのかな……というのが正直なところでしたね。昇侍選手にとっては厳しい挑戦だったけど、ビックチャンスではあったので。昇侍選手はボクと同い歳なのかな。こういうオファーにすぐ乗れるようじゃないと、なかなかチャンスは巡ってこないから大勝負に出た感じだと思うんですけど。

――
朝倉海とできるならショートノーティスとか言ってられないということですね。

水垣
 何か自分で成し遂げたいことがあって、そこに近づくチャンスであるならば急なオファーでもやるでしょうね。もちろん厳しい試合になるとは昇侍選手本人も思っていたんでしょうけど。逆に朝倉選手はやらなくてもいい試合だったんじゃないかと思ってて。選手からすれば身体は消耗品じゃないですか。選手生活の中で何試合できるかって考えたときに、この試合をやるべきかどうか。今回の試合は倒すまで時間はかからなかったのかもしれないですけど、練習はしっかりしてるので、そこのダメージはあると思うので。

――
野球でいえばクローザーが試合では2~3球しか投げなかったけど、ブルペンでは投げ込んでるようなもんですね。

水垣
 メンタルにも響きますし、身体も徐々に蝕んでいくと思うので、そういう意味では朝倉選手がどういう気持ちでこの試合に臨んだのかは気になってるんですけど。ボクも若いときはそうだったんですけど、打撃系の選手は試合とスパーの感覚は違くて。組技系の場合は全力で練習できると思うんですけど、打撃はスピードも含めて全然違ってきます。とくにオープンフィンガーグローブをつけて本気で殴りあうスパーはやらないと思うので、そういう意味で試合の間隔をあんまり開けたくないのかな……というのは考えたんですけど。年末に堀口(恭司)選手との再戦を考えたときに、8月の試合(扇久保博正戦)からそんなに空いてるわけでもないですし。そこは朝倉選手本人にしかわからないと思うんですけど、9月に試合をするモチベーションがどこにあったのかは気になりますよね。 

――正直モチベーションはそこまで高くはなくて、興行のためという理由なんでしょうね。水垣さんにも気乗りしない試合ってありましたか?

水垣
 ボクの場合は「なんでこの試合をやるんだろう?」っていうことはなかったです。

――
UFCの場合、常に「生き残りゲーム」というテーマはありますね。

水垣
 ボクはUFCでは一兵卒で常に厳しいチャレンジをさせてもらって試されていたので、団体の顔の選手となればちょっと違ってくるのかもしれないですね。朝倉選手がこうして出ることによって興行が……という部分もあるんでしょうね。

――この試合はレフェリーストップが早いんじゃないか……という話もありますよね。ボクは早いとは思わなかったんですけど。

水垣
 昇侍選手は一度ダウンしたあとに、もう1回殴られて後ろに尻餅をついたじゃないですか。本人にどれくらいダメージがあったのかはともかくとして、 ああいう姿を見せちゃうと止められても仕方ないのかなっていう。

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――
止められても仕方ない状況を作ってはいけない、ということですね。 

水垣
 そうなってくると、どうしてもレフェリーも見逃せないですよね。止められても仕方のない場面だったのかなと思います。

――
今回はライト級が3試合組まれました。まず第1試合に矢地祐介vs大原樹里。矢地選手が判定で敗れましたが、ここ最近の矢地選手は思うような内容を残せてないですね。今回の試合は主催者からすれば、矢地選手に立て直しをはかってもらうために組まれたはずだったんですが……。

水垣
 矢地選手はスランプに入ってるような……

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