「おしゃべりアベマ野郎」こと大沢ケンジ師匠のコーナー! 今回のテーマは猿田vsパシオONE世界ストロー級タイトルマッチの裏側です!


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大沢さんのジム(和術慧舟會HEARTS)の猿田(洋祐)選手のONE世界ストロー級王座防衛戦はチーム・ラカイのジョシュア・パシオとの再戦でした。残念ながらKO負けという結果でしたが、猿田選手は待ちが多かったですよね。前の試合で猿田選手が積極的に攻めて主導権を握ってもジャッジの評価が割れたり、ONE代表チャトリがパシオの勝ちだと思っていたと発言したことも影響はあったんですか?

大沢 やっぱり前の試合と同じ攻め方をしても、ONEの判定基準だとそこまで評価されないですよね。

――ONEのタイトルマッチは5R5分のトータルマストですね。

大沢 しかもフィリピンはパシオの地元で超アウェイですからね。でも、本当は待つんじゃなくてジャブをもっと当てる作戦だったんですよ。前回の試合でパシオはなかなか前に出てこなかったですけど、距離が合ってなかったし、フェイントに引っかかってた。ジャブを当てていけば削れられて前に出てくるだろう……という戦略で。

――チーム・ラカイのファイターは基本的にカウンター狙いですよね。トータルマストのONEにそのファイトスタイルは合ってるという。

大沢 だから前に出させるためにジャブを打とうと。でも、猿田はジャブが打ちきれなかったんですよ。それで猿田もパシオも前に出なかった。

――ジャブが打てなかったのはどういう理由があったんですか?

大沢 簡単にいえば猿田は打撃が苦手だからです。苦手だとジャブを打つのが怖いんですよ。一発当てても試合が終わらないから。やっぱり試合を終わらせる打撃が打ちたいんですよね。

――精神的にも。

大沢 大きいのが打てないことってストレスになっちゃうんですよね。本当はチョコチョコとジャブを当てて、相手がかかり気味になったところに大きいのを当てる。ジャブは心に余裕がないと打てないんです。

――「ジャブは心に余裕がないと打てない」……いい言葉ですね。胸に刻みます!(笑)。

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