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・タダモノじゃない朝倉兄弟の兄ミクル……その「死と覚悟」を大沢ケンジが聞く
――大沢さん!朝倉未来選手、強かったですね!
――なるほど(笑)。
大沢 でも、ミクルの場合は自分の覚悟を決めるために遺書を書いてるんだな……っていう説得力ありますもん。ミクルの場合は覚悟の上塗りをしてるわけですよ。
――恥の上塗りならぬ覚悟の上塗り!
大沢 「クレイジージャーニー」の丸山ゴンザレスさんがウチのジムに来るので話をする機会はあるんですが、「クレイジージャーニー」でスゲエ危ないところに行くじゃないですか。ヘタしたら命を落としかねないところに。丸山ゴンザレスさんに「なんであんな怖いところに行くんですか?」って聞いたら「怖さよりも好奇心のほうが勝る」って。ミクルも怖さよりも命を懸けることが好きなんでしょうね。ボクとかは俗っぽいから試合の勝ち負けや評価を気にするんですよ。ミクルも評価を気にしてないことはないですが、どこまでギリギリまで勝負できるか……にウエイトを置いてるんじゃないかなって。
大沢 試合の怖さを感じない。カウンターのパンチをもらっても距離は取るんですけど、ミクルは必要以上に下がらないじゃないですか。危ない局面でもきちんと打ち返す。あれ、日本人にはなかなかできないですよ。ミクルは打撃の技術はもちろんあるんですけど、絶対に引かないからその技術が活きるというかね。
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