中井りんが帰ってきた!! 2016年12月29日RIZIN村田夏南子戦以来の試合をDEEPで行なった中井りん。いつもどおりWILD宇佐美館長をセコンドに登場。韓国人ファイター、キム・ヨンギを多彩な打撃で翻弄し、1ラウンドTKO勝利。復帰戦を見事な完勝で飾った中井選手を取材しました〜(聞き手/松下ミワ)
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――中井さん、今回も電話インタビューよろしくお願いします!
中井 よろしくお願いします!
――ひさしぶりのインタビューということで、いろいろとお聞きしたいんですが……まず先日のDEEPの試合で、宇佐美館長以外にもう1人セコンドに付いていた女性がいましたよね。あの女性の存在が気になったんですけど、いったいドナタなんでしょうか?
中井 ああ、あの女性ですか。あの方はファイティングドクター荒川さんです。
――ファ、ファイティングドクター荒川さん??
中井 えっ……? 松下さん、もしかして荒川さんのことを知らないんですか!?
――ちょ、ちょっと待ってください。ええっと、ええっと……うーん、ゴメンなさい。どなたでしたっけ?
中井 ショックです! 私のブログでたびたび紹介していますし、何年も私に着いてくださっていて一緒にいる姿はずっと見せていると思います。あのファイティングドクター荒川さんのことですよ!
――…………ああっ!!! どこかで聞いたことがあるお名前だと思ったら、“あの”ファイティングドクター荒川さんでしたか!
中井 そうですよ! 2年前ぐらいまでウチのジムにいて、私と一緒に練習している画像もブログでアップしていたじゃないですか。
――かーっ、そうでした!! 中井さんの大切なチームメイトの方でしたね。そんな大切な存在を失念してしまうとは……申し訳ありません。
中井 荒川さんは本当にスゴい方なんですよ。整形外科医をしておられるんですけど、人格的にも立派な方で、お顔も美人で、格闘技もかなり強いんです!
――完璧なんですね。
中井 ただ、年々転勤で引っ越されていて、いまは愛媛県から離れているんです。現在は関東にいると聞いているんですけど、試合のときは毎回ずっと私のセコンドやウォーミングアップに付いてサポートしてくださっているんです。ケガや身体のことはプロフェッショナルですから、とても頼りになる最高のスタッフなんですね。ちなみに「ファイティングドクター荒川」というリングネームは誰がつけたと思います? ウフフフフ。
――ええと、誰ですかね?
中井 正解は、館長です!
――やっぱり! センスいいですもんねえ~。
中井 ウフフフフ……。「闘う女医」とか、いろいろ候補はあったみたいですけど、結果的に「ファイティングドクター荒川」に落ち着きました。全部館長ですけど。
――「闘う女医」も捨てがたいですね~。ところで1年2ヵ月ぶりとなった今回の試合は内容的に完勝でしたが、中井さんご自身の手応えはいかがでした?
中井 そうですねぇ。まだ、映像で細かいところまで見ていないのでわからないんですけど、正直にいって合格点ではありませんでした。
――えっ! 1ラウンドTKO勝利なのに!
中井 はい。いろいろ感じて思うところがあるといいますか、練習してきたことを出せた試合ではなかったです。
――では、練習の何パーセントぐらいの出来だったんでしょう?
中井 たぶん、30パーセントぐらいしかできませんでした。私にとっては技術や力、能力よりも、考え方や認識、観念のほうが難しくて大事なことのようです……。
――ちょ、ちょっと、そんなに自分を責めないでください。
中井 いや、私が悪いんです!
――でも、打撃のバリエーションも素晴らしかったじゃないですか。
中井 それがマズかったんです! 練習してきたことが出せずに、自分自身にガッカリしています。私の認識不足だったんです。
――それは事前に組み立てていた作戦が実行できなかったからですか?
中井 いや、そうではないんです。どの試合もそうなんですけど、作戦というのはとくになく、すべての状況で相手を上回ることを目指していますので。だから、それがそのときに最善の選択、最良の動きと技ができたかどうかということですね。
――うーん、中井さんは自分に厳しいですねえ。初参戦となったDEEPはどうでした?
中井 とてもとてもいい舞台でした。スタッフの方々、出場している選手もいい人たちばかりで。一切ムダなストレスを受けることなく試合に集中できました。
――関係者だけでなく選手にも好印象。
中井 はい、そう思います。アグレッシブで元気な選手が多いなあと。あとは、ハートのある素晴らしい興行だなと思いました。だから、選手はDEEPを目指すべきですし、ファンの方々にももっとDEEPを観てほしいと思います。
――佐伯繁代表はどんな方でしたか?
中井 佐伯代表は、男の中の男です!!!
――おお~~!!!
中井 この“男の中の男”という言葉は、絶対に使ってほしいんです!
――はい、わかりました! 髙田本部長も佐伯さんだったらそうやって賞賛するはずです。
中井 佐伯代表は選手のことをとても大事にしてくださっていて、選手に愛情を持ってくださっていると思うんです。というか、佐伯代表は、誰に対しても人情に厚い、ハートのある、心の熱い漢らしい漢の人だと感じています。
――だからこそ、“男の中の男”だと。
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