Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム「MMA Unleashed」――今回のテーマは「米国人記者が語るイッテンヨン東京ドーム」です!


新日本プロレスの年間最大のイベント、レッスルキングダム12(2018年1月4日)が幕を閉じた。米国でも大きな反響があったこの大会、1.4を見るために来日した米国人ファンが、ついでに大みそかのRIZINや正月の全日本プロレス・後楽園ホール大会などにも来場、業界にカネの雨を降らせた模様だというから、まるでWWEのレッスルマニア・ウィークの日本版といった様相を呈している。

そこで今回は、今年のイッテンヨンが米国でどんなふうに報じられたのか、かいつまんでご紹介したい。

●ジェリコ再評価 

天山広吉より年上、47歳のクリス・ジェリコなら、ケニー・オメガとの試合が名作にならなかったとしても、許されたはずである。前年のオカダ・オメガ戦に匹敵する試合など、誰も期待していなかった。そんなことはありえないからだ。1999年からずっとWWEでやってきたジェリコが、新日本で戦っているというだけで十分なはずだった。

それでもジェリコとオメガは、やるべき試合を完璧にやってのけた。そもそもこの試合は、5つ星を目指す試合ではなく、流血あり、凶器ありの決闘と位置づけられていた。スポットでは、オメガは自ら世界最高のレスラーであることを見せつけるかのように全力で動いた。ジェリコも、終盤の難しいスポットでも、キビキビと動き、タイミングを失うこともなかった。

この大会が始まる前と終わった後とでは、出場選手はみな、存在感をアップさせているのだが、ジェリコほどその恩恵を受けた人はいない。ジェリコはこれまでよりもビッグスターになり、プロレス業界の話題の中心になり、やりたかった試合をやり、しかも新日本で昔の友人たちと一緒に仕事することを存分に楽しんでいるようだった。



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