多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるDropkickニコ生配信コーナー。深くてタメになるトークを活字でもお届けします!(12月に配信された一部を加筆編集したものです)。
今回のテーマは、次世代のヘビー級を背負うフランシス・ガヌーの周辺がいろんな意味で慌ただしく……
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――シュウさんにとって2017年はどんな年でした?
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――シュウさんにとって2017年はどんな年でした?
シュウ いろいろなことが起きた年なんですけども、ほら、私の場合は会社を売ったりしましたし……。
――ああ、アライアンスMMAにマネジメント会社を売却したんですよね。
シュウ アライアンスMMAは日本ではあまり話題にはなってないんですが、けっこう凄いことをやっていて。ローカル団体を7つも買って、チケットエージェンシーも買って、私がパトーナーとやっていたマネジメント会社も買い取って。
――MMA複合ビジネス組織というか。
シュウ ただ、まだ何をやろうとしてるのか見えてないんですよね。
――えっ、ここまでやっておいてまだ実態がわからない(笑)。
シュウ 当初はUFCに選手を供給するマイナーリーグを作るという構想だったんですけど。マイナーリーグと言ってもアメリカだけで世界中の選手を独占できるわけじゃないですから。それにアメリカ国内でも「UFCとベラトールに続く第3の団体はどこか?」と言えば、ほとんどの人が名前をあげる団体はTitan Fighting Championship、Legacy Fighting Alliance、そしてShamrock FCあたりで、この三つはアライアンスMMAの傘下に入っているわけではないですからね。ちょっと厳しいんじゃないかなあと。MMA関連の会社としては初めてNY証券市場に上場したんですが、いま株価がどんどん下がって大変なことになっていますね(笑)。
――会社を売却したことでシュウさんもガッポリ儲かったんですよね?(笑)。
シュウ ええと、MMAのマネジメント会社がこんな額で売れるなんて夢にも思ってなかったですね(笑)。
――うらやましいです!(笑)。
シュウ だけど、ほかに2人のパートナーがいたので三等分なんですけどね。その2人はそのまま会社に残って、ボクだけ抜けたんですよ。残ったは2人はいまでも非常に良い給料をもらってます(笑)。
――シュウさんも残っていたほうが……。
シュウ いやあ、絶対にイヤですよ。やっぱりプロモーターとマネジメントが一緒の会社にいるのはおかしいと思うんですよ。いざとなったときに相手がUFCやベラトールだろうが選手のためにケンカできない立場にいるのはおかしいと思ってるので。そこは折れたくなかったんですよね。金銭的には大損してるとは言われてるんですけど(笑)。
――シュウさんは今度UFCヘビー級王座に挑戦するフランシス・ガヌーをマネジメントしてますね。
シュウ 公になってるから言いますけど、ガヌーくんのファイトマネーは1試合25万ドル、約3000万円。そこにリーボックのスポンサーフィーも加わります。2018年の3月でガヌーくんとのマネジメント契約を更新しきゃいけないんですけど、そのタイミングでウチを離れるんじゃないかなって予感はありますね。
――あら、何かあったんですか?
シュウ ガヌーくんはアフリカからヒッチハイクでフランスにやってきたほどの選手ですから、自分に自信を持ってるというか、セルフマネジメントができるという考えを強く持ってるんですね。それにこのクラスの選手になると、ほかのマネジメントからの引き抜き攻勢が凄いんですよ。
――あー、ガヌー争奪戦になってるんですか!
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