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ノンフィクション作家・金子達仁氏が高田延彦vsヒクソングレイシーの舞台裏を追った『プライド』が12月13日に幻冬舎から出版されました。めったに過去を振り返らない高田延彦を始め、関係者を総力取材したとの煽りだったので、かなり期待していたんですが、が、が……が!!
金原 最大の誤算は、ロープつかみの禁止だよね。試合中に注意されたことで高田さんはかなり動揺しちゃったんだと思う。――ロープつかみの禁止を事前に知らなかったんですか?
金原 知らなかった。
――……ホントですか?
金原 と思うよ。試合直前に高田さんと柔術の先生、俺らでミーティングがあったんだよね。金原 それは試合の何日か前。先生が「絶対に寝技になるな」「自分が上になってもすぐに立て。打撃で勝負しろ」ってそれしか言わないの。俺はそれを聞いていて「なんかイヤだなあ……」って思ってたんだけど。「じゃあ寝技にならないにはどうすればいいか」って話になったときに、テイクダウンをされなければいい。だから高田さん、試合開始と同時に低く構えたでしょ。
――いわゆる戦略会議ってやつですね。
――ガニ股気味に構えましたね。金原 ヒクソンに組まれて寝技に持ち込まれそうになったら、ロープをつかめばいいと。ルールもグレーな状態だったからその作戦が決まったんだよ。
――試合直前なのにルールはグレーだったんですか?
金原 とくに決まってなかった。「ロープをつかんではいけない」とハッキリと決まっていなかったから、そのグレーをうまく利用しようという話になった。
――たしかに禁止と決まっていたらそんな戦法は取らないですよね。
金原 うん。ロープをつかめばテイクダウンをされないし、ヒクソンが疲れたところで最後は打撃でKOを狙おう、と。
――でも、試合では、高田さんがロープをつかんだら、レフェリーは注意しましたよね。
金原 そうなんだよ。あれが大誤算だった。
――ロープつかみの際、ヒクソンも激昂した。これはつまり禁止と決まっていたから怒ったんだと思うんですけど。金原 高田さんたちがロープつかみの件について、主催者やレフェリーに確認をしていたかどうかはわからない。でも、俺らキングダムサイドはOKという認識だった。
コメント
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本当だったら信じられない話だな
ただ当時の格闘界の事情を考えれば仕方ないのか?
しかし反則をプロレスの延長戦で考えていたとは矢張りプロレス脳なんだな・・・