今年からアメリカン・トップチームに移籍、日本からアメリカに活動拠点を変えた堀口恭司。移籍第1戦となったUFCオランダ大会のニック・シーリー戦は完勝。フライ級4位の安定感を見せつけた堀口。現在休養も兼ねて帰国中のところをキャッチした。






――久しぶりの日本帰国……ではないんですよね。UFCオランダ大会の試合前にも帰国されていました。

堀口 もともと試合後に日本に戻る予定だったんですけど。こないだはリーボックの仕事が入っちゃったりしたんで。

――前回がイレギュラーな帰国だったんですね。今回はどれくらい滞在されるんですか?

堀口 3週間くらいですね。ホントは2週間の予定だったんですけど、アメリカン・トップチーム(以下ATT)のコーチが「おまえは練習し過ぎだから、もっと休め!」ってことで。日本でも練習してますけど(笑)。

――完全オフではないんですね。

堀口 感覚が鈍るのはイヤなので。一回でも鈍ると取り戻すのに倍以上の時間がかかりますし。そこだけは鈍らないように何かしら身体を動かしてますね

――今回の試合でオランダは初めて行かれたそうですね。

堀口 はい。アメリカよりも日本っぽい感じでしたね。路地が狭いというか、車も小さいし。

――オランダってそんなに大きな国じゃないですね。

堀口 いま自分が住んでるところがフロリダなんですけど、ただただ広いんですよね(笑)。オランダは狭い町並みだし、高層ビルもたくさんあって、水路が開けてるので、そこは横浜っぽくて。そういう意味ではどこの国も変わらないなって感じですけど。家族が応援に来てたので試合翌日に1日だけアムステルダムを観光して。観光にはまったく興味がなかったですけどね(笑)。

――UFCはオランダ初開催でしたけど、普段のUFCとの違いはありましたか?

堀口 前座試合からお客さんが入ってたんですよね。いつもはガラガラじゃないですか。

――メインカードの頃に埋まっていく感じですけど。初開催ということで待望感があったんですかね。

堀口 試合も最初のほうから盛り上がってましたよね。自分の対戦相手はアイルランド人でオランダとはまあまあ近いじゃないですか。アウェイかなって思ってたんですけど、そうでもなくて。自分にも応援の声が意外と飛んでたし、あと「日本から見に来た」って人もいましたね。

――佐々木憂流迦選手も出ていたから日本からの現地観戦組がけっこういたのかもしれませんね。

堀口 あと今回は食べ物を用意してくれるスペース(通称グリーンルーム)があって。そこで大会終了後までダラダラと過ごせたんです。以前はロッカールームで大会が終わるのをお腹を空かせながらずっと待ってたんですけど(苦笑)。去年の後半くらいから、飯を食いながらテレビで試合が見れるスペースができて。
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試合後、グリーンルームで対戦相手のニール・シーリーとツーショット。


――試合が終わったらホテルに勝手に帰っちゃダメなんですか?

堀口 ダメです。選手全員でホテルまでバス移動なので。

――UFCって会場とホテルが隣接してるケースがありますけど、そういう場合でも帰っちゃダメなんですか?

堀口 ダメっすよ、基本的に。選手によっては試合後の記者会見に呼ばれたりもするので、UFCから指示があるまで帰れないですよね。

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