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小飼弾の論弾 #224 「氾濫するフェイク情報、悪貨を駆逐するテクノロジーはあるか?」

2022/03/29 07:00 投稿

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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2022年03月22日(火)配信のテキストをお届けします。

 次回は、2022年04月05日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2022/03/22配信のハイライト

  • 東京の停電危機と「12年間なにをしてたの?」
  • コロナの状況と「日本のアングラ経済」
  • ウクライナ情勢と「ロシアから逃げるとしたら?」
  • Mac Studio感想とTrusted Webについて
  • factとtruthの違いとは
  • ロシアと中国を分けた「信用の積み上げ」

東京の停電危機と「12年間なにをしてたの?」

「いつもより照明を落として配信」(コメント)

小飼:はい、御名答です。

山路:しっかりバレてますよ。お前は俺かみたいな感じで(笑)。すっかり読まれちゃった。

小飼:で、これはですね、単に見栄えを、ご時世に合わせてるというだけではなくて、

山路:ではないのですか。

小飼:実際に効果があるんですよ。普段の、うちのニコ生の時の照明というのはLEDで650ワットあります。LEDで。これ、けっこうとんでもないワットなんですよね。

山路:半分に落とすだけでもずいぶん、消費量違う感じなんですね。

小飼:650ワットっていうのは、普通の家庭用のマイクロウェーブオーブン、電子レンジと同じぐらいですから。

山路:へえ(笑)、LED照明ってけっこう電力、デカいやつだと食うもんなんですね。

小飼:いやいや、電力効率とかは変わらないですよ。変わらないけれども、それだけ、スタジオ並みの明るさにするには、それぐらいになると。

山路:この、いきなり電力逼迫と言われて、節電の呼びかけなんですけれども。

小飼:でですね、これ12年前と全く構図が同じなんですよ。

山路:12年前と言えば、あの311の時の。

小飼:311の時の。要は東北、具体的には福島の浜通り、太平洋側にある大型の発電所が壊れたことで電力不足が起こったと。

山路:それでこう、首都圏の電力需要がぜんぜん賄えずになっちゃって、色んな、もうところから融通してくれって今指令が、

小飼:で、もう一つちょっと不幸なのは、もう今日東京、雪でした。で、寒くなると当然暖房のための電力っていうのも必要になるわけで。12年前のあの3.11の時も、本当全国的に寒かった。

山路:これコメントで「中部関西電力から貰えないのか」ってありますけど、もらってんですよね。

小飼:もらってんです。

山路:融通しろっていう命令が出てるんですよ。

小飼:もらえるだけもらってるんだけれども、60ヘルツ圏からは20ジガワットしかもらえない、もう少しわかり易い言い方をすると210万キロワット、

山路:210万キロワット。

小飼:原発2つ分ぐらいです。けっこう大きく見えるけれども、今日の東電管区内のマックスというのが4800なので、4800万です、だからあれか、

山路:20分の1ぐらい。

小飼:ですね、はい。

山路:じゃあ、かなり本当に綱渡りな状況であることはまあ、

小飼:綱渡りだったんですね。なんか少し、余裕が出てきたみたいで、

山路:最新情報では。

小飼:最新情報では。

山路:これしかし、融通のことに関して言うと、前よりも状況はマシにはなってるんですよね、電力融通に関しては。

小飼:なんだけども、予定よりも遅れてるんですよね。3.11の、ちなみに3.11の時にはその半分ぐらいしか東西で融通できる容量ってなかったんですよね。なんですけども、予定では3倍になってるはずだったんですよね。

山路:ほー、そうなんだ。

小飼:じつは遅れてる、でなんで遅れてるかっていったら、東電に金がないからという。これもまた身も蓋もない。

山路:これって融通する時のポイントになってるのは佐久間周波数変換所とかがけっこう、

小飼:他にも飛騨とか、周波数変換所ってさらにできたんですよ。飛騨のやつが一番大きくなるのかな、

山路:これって全部東電の管轄なんですか? この変換所っていうのは。

小飼:東電ではなくて、電力会社がジョイントベンチャーを組んでやってるというやり方をしていますね。

山路:で、まあこう何でその東電に金がないかって言ったら、もう(笑)。

小飼:そうなんですよ。まあ要は、福島第一原発事故でそうなっちゃったわけですよね。いや、だから、本当に色んな意味でマズったんだよね。だから東電をちゃんと潰さなかったっていうのは、本当に祟ってる。

山路:まあ潰すという言い方があれだったら、清算するっていうね。

小飼:いやでも、みんな頑張って節電したじゃないの、すごいよこれは。

山路:へえ、ここまで国民が言うことを聞いてくれるのって、シミュレーションゲームだったらかなりイージーモードですよね。

小飼:いや、でも昼間の時にはまだそんなんでもなかったんだよね。いや、このままだと20時頃にもう、揚水発電の水が尽きますって、

山路:なんか私の妻の勤め先、停電になるかもしれないから早く帰れって言われたんですよ、

小飼:凄い正しい。

山路:そういうふうにオフィスとかが早めに閉めたのがもしかしたら効果あるのかも、

小飼:それが一番大きいんですよ、日本の場合は、会社というのが、エンタープライズの需要のほうがぜんぜんでっかいんで、だから個人でいくら節電しても、産業セクターが節電してくれないとどうしようもないわけで。

山路:これってあの、きちんとデータ取らないとわからない話だと思うんですけども、会社って言ってしまえば、人が集まってそこで冷暖房するわけじゃないですか。それ、個人とかに分散して各家庭でやるのと、どっちが得っていうのはなかなかぱっと、

小飼:各家庭でしょうね、ざっくり日本の場合、たとえばオフィスワーカーから一人当たりの電力と、その家庭で過ごす人の一人当たりの電力では、オフィスワーカーって確か倍ぐらい食うんですよ。だからけっこうな、4割ぐらいが冷暖房絡み。

山路:へえ、じゃあこの場合に関しては分散したほうがエネルギー的にも得になるんだ。

小飼:そう、

山路:リモートワークのほうが。

小飼:ただでさえオフィスの場合というのは、一般家庭よりも天井高とかも高いですよね。

山路:そうか、オフィスはあんまりその、熱関係で言うと得にはなってないわけなんですね。

小飼:残念ながら、日本の、少なくとも日本の場合は。更に、これが個々人の家庭になると、エアコンとかを使う代わりに、灯油ファンヒーターを使うですとか、あるいはもう電気ごたつ使うですとか、より寒いけれども、

山路:コンパクトな、

小飼:そう、ずっとコンパクトになるので。

山路:なるほどな、全体を温めなくてもいいから。

小飼:そうそう。みんな家で、こういう時に一番いいのは、本当に布団かぶって寝る。

山路:あははは。

小飼:これが最強なんですよ。

山路:とりあえず余計な行動をしなくて(笑)、おとなしくして布団かぶって寝るっていうのは確かに。

小飼:こたつで丸くなるというのが最適なんですよ、この場合というのは。

山路:ただしかし、みんなが節電してるところにこういうのも不謹慎かもしれないですけれども、また節電してこの危機を乗り越えちゃったら、またもうこれでいいんじゃないのってまた思っちゃったりしません?

小飼:それはすごいあるんですよね。今回の電力危機の直接の理由というのは、地震で東北、具体的には福島県の浜通りにある大きな火力発電所が止まっちゃったという。だから、じつは東日本大震災の時の輪番停電のきっかけになったのと理由は同じなんです。でも、その東日本大震災の時は、東北、福島の発電所が止まったのに加えて、東京湾の発電所もぶっ壊れてて、本当にもうどうしようもなくなってしまったと。今回はそこまでではないですよね、東京湾の発電所は、たとえば扇島の天然ガスの発電所とかっていうのは、普通に生きててくれて。

山路:これ、いちおう今日明日とかは、今日ほど寒くないだろうから、まあ一息つくみたいなところがあるとは思うけど、

小飼:というのかさ、明日ゼレンスキーがさ、ゼレンスキー大統領が、

山路:演説?

小飼:そうそうそう、みんなテレビ見まくるよね。だから、ちょっとその時には日本暖かくなっててほしいんだけど。ちょっと怖い(笑)。

山路:これ、今回はまあ乗り切ったとしても、今後絶対似たようなことはまた起こるわけじゃないですか。

小飼:だから結局のところは、発電力を増やすしかないんだよね。

山路:これって、また原発再稼働論議が激しくなるんじゃないかと。

小飼:でね、一番ダメなのは東電がアウトオブクエスチョンなんだよね。

山路:(笑)

小飼:だから原発再稼働やむを得ない、でも東電の連中、ダメだろうと。今、東電の持っている原発で、まともな再稼働の対象になるというのは柏崎刈羽と、あと東通(ひがしどおり)って読むのかな、あの青森の、下北半島の突端にあるやつなんですけども。柏崎刈羽の再稼働に向けた準備っていうのがデッタラメじゃん。人のIDカードで入るとか、

山路:あれ、意味がわかんないんですけど(笑)。

小飼:そこまでして再稼働したくないのかっていうね。

山路:あれ、本当に凄いですよね(笑)。

小飼:いや、まだなんと言えばいいのかな、たとえば東北電力に、全部譲って、東北電力がオペレーターになったとかっていうのであればまだ話はわかるけども、ちなみに福島県にあるやつは、もう再稼働はしようがないです。だから福島第1はもう見ての通りですけど、福島第2ももう廃炉を決めて、廃炉作業に入っちゃってます。

山路:なんか詰んじゃってる?

小飼:詰んじゃってる。少なくともTEPCOに関して、TEPCOの原発に関しては、詰んじゃってるというのか、もうオウンゴールで。

山路:オウンゴールかー。え、じゃあこれって、とりあえずそのなんていうのか、だましだまし毎年なんとか乗り越えていって、再生可能エネルギーが普及するのを待つみたいな感じになるんですか、

小飼:そういうふうになりますね。

山路:え、ほんと(笑)。そういうなんかしょぼい感じの、なんか毎年びくびくしながら何とか、

小飼:でも、何を言う、もう東日本大震災から12年経ってんですよ。いや、だから、これが1年や2年ならとにかく、だから12年って言ったらこれえらい年月ですよ。東日本大震災の時には、まだ日本のGDPって中国のよりも大きかったんですよ。翌年です、中国のGDPが日本に追いついて、追い越したっていうのは。だからそれくらいの年月なわけです。だからその間、何をしてたんですかって話です。

山路:本当に(笑)、本当に。なんか、今の話で言うんだったら、再エネで賄えててもおかしくはなかったんじゃないのっていう(笑)、

小飼:歯を食いしばってでも再エネに行く、だから再エネのトランジションの間というのは、一般国民も高い電気代を歯を食いしばって払う必要があったでしょうね、それをやって。あるいは、原発を再稼働どころか、新設まで含めてどんどん推していく、海外にも売ろうとしたけど、一基も売れませんでしたね。

山路:そりゃあ、それは事故を起こした国のやつがいきなり売れないとか、そういうことも、

小飼:ガスで行くのであればガスで行くで、こっちのほうがけっこう成功してるんですよね。

山路:そういう燃焼効率のいい、コンバインドサイクル、

小飼:コンバインドサイクルとか。今まではガス発電してなかったところとかっていうのもやってるんですよね、だから広島ガスとか。そういうところがどこからガス買ってるかって言うとサハリンから(笑)。あーやれやれ、だから何と言えばいいのかな、こうも連続して貧乏くじを引くかなっていう。

山路:ただなんか話として繋がってる気は、つまり要は大事なことを先送りした結果じゃないですか。

小飼:そう、そうなんです。

山路:リスクヘッジにしたって、

小飼:東西の周波数変換にしても、今トータルでさっきも言ったよう2.1ジガワットと言ってましたけれども、本来は飛騨だけで3ジガワットあるので、だから4ジガワットぐらいの能力が確保されてたはずなんですけれども。で、今年ぐらいにそうなる予定が2027になったのか、5年ぐらい後ろ倒しになっちゃった、

山路:それにしても、なんか再エネに行くなら行く、それにこうなんかこう原発やるんならやる、やらないやらやらない、東電を清算するとか、なんかその厄介な決断は全部先送りした結果が今、

小飼:まさにその通りなんですよね。だから開き直るのであれば、もっとしっかり開き直るべきでしたし。実際、チェルノブイリの事故の後、動かしてたんですよね。ソ連が崩壊して、チェルノブイリの持ち主がウクライナになった後も、しばらく動かしてたんですよね。何で動かしてたかって言ったら、選択肢がなかったから。そう、化石燃料買うお金がなかったから(笑)。

山路:マジか(笑)、そういう理由だったのか。

小飼:その意味では、日本にとってどっちに行くのかというのは、まさに趣味の問題なんです。

山路:どっちも決断したら、いけたことではある。

小飼:決断したら行けたの。決断したら行けたの。そう、だからガスでいきます、石炭でいきます、買えます、だから新たに開発できますだったんだけど、ウクライナにはそれどっちもなかったんで、なんか結局、チェルノブイリを全部止める、止めたのは確かにあれかな、2000年ぴったしだった。

山路:ほう、そうなんだ。

小飼:1986だっけ、7だっけ、だから10年以上動かしてたんですよね。今もあれです、ロシアに占領されているにもかかわらず、動かしてますよね。チェルノブイリでなくてもう一つの大きいほうですね。

山路:ようやく作業員家に帰れたというニュースが出てましたけどね。しかし、本当にいろいろ選択肢があったはずなのに、日本の場合は。なんかもったいないことを。

小飼:選ばないことを選んでしまったという感じですかね。

「最大の貧乏くじは現首相だったのでは」(コメント)

小飼:いやまあそうですね、はい。そうですね。確かに自民党の総裁選挙で僅差だったんですよね、確か。

山路:いや、それでも何というのかな、なっただったら責任を取るのが彼の仕事ですからね。

小飼:自動車で水素って言ってるのはちょっとってさ、さすがにこれはさ、まともに普通のエンジニアから突っ込みが来てほしいよ、あの水素推しとかアンモニア推しとかさ。ちょっと、ちょっとさすがにあれは、それだったら石炭燃したほうがいいから。

山路:本当だ(笑)。

小飼:石炭燃したほうがいいから。

山路:そんなに、エネルギー無駄にして無駄にしてアンモニア作らんでも(笑)、

小飼:そうなんですよ。まさにFashionable Nonsenseなんですよね。

山路:常温常圧のアンモニア生成が実用化してからの話ですわな、そういうのは。

小飼:あるいは、高温ガス炉とかで電気分解でなくて、熱分解で水素作るとかね。

山路:ああ、はい。

小飼:だからそれはそれはで、やっぱりすごい険しい道なわけですよ、腹くくらないとやっていけないわけですよ。だから世界中から後ろ指さされつつやらなきゃいけないわけですよ。

山路:決断できないところに、そんな難しいことできんのかみたいな話ですよね。

小飼:逆にもう少し安易に考えてもよかったんですよね。ドイツがやってるから、だからうちももう太陽電池やりまくりましょう、でもやりまくるにしても、メガソーラーには金を出したけれども、一般家屋の屋根に太陽光パネルを置くっていう方向にはぜんぜん行かなかったんですよね。

山路:でもしばらく補助金出てませんでした?

小飼:出ててはいたけども、ほとんどメガソーラーに持っていかれたね。

山路:そうか、なんかタイミング的にもったいないことしたな。

小飼:だから家をソーラーパネル付きで新築にすると、けっこうな補助金が出たから、いやでも、個人宛てでしょ、そういうのはすごい、だから細かくいろいろやると逃げちゃうんだよね。
 だから一番簡単な方法として、ただで置かせますと。で、そのソーラーパネルというのはあなたのものです、だけれどもそこから来た電気というのは、コストを償還するまでというのは、うちのものですっていう、要するにソーラーパネルを置くというより屋根を貸すっていう方法もあった。そういう提案もあったんだけど、流れちゃったよね。何で流れだったって考えると、業者に金を落とせないからっていう。

山路:うーん。結局なんだ、一部の人がうまい汁吸っただけで終わったのか。日本の再生可能エネルギーは。

小飼:それも経験を再投資する方向に行かないんだよね、だから要は熱海の土石流みたいなケースになっちゃうわけですよ。地元の、それほど技術を持ってない、ソーラーのソの字も知らないけれども、林をひん向いて、そこにパネルを置くくらいならできるという人たちに持ってかれちゃったんです。

山路:そういう人たちの動きってめちゃめちゃ早いですもんね(笑)、本当に。

小飼:だからなんで日本でメガソーラーがテイクオフしたかって言ったら、ローテクだから。施工が。ソーラーパネルそのものはハイテクの産物なんですけど、でも今そういうパネルというのも、かつては日本で作ってたんだけど、今ほとんど中国で作ってきたやつを持ってきてるわけですよね。だからハイテクが中国に行き、ローテクが日本に残ったと(笑)。はー。

「アンモニアで水素と同じことができると聞きました」(コメント)

山路:いや、これも結局アンモニアを作るにしても、今のやり方だったらコストがかかりすぎちゃう。

小飼:そう、どうやってやるかって言ったら、もう天然ガスが出るところを作りますと。それってカーボンロンダリングなんですよね。

山路:結局その、アンモニアなんかの話っていうのも、うまくは、結局コスト的には意味がないという話になっちゃうということですよね。先ほどの。

小飼:少し考えてみればわかるけれども、エネルギーって、ある形態から別の形態に変える時に必ず変換ロスがあるわけですよ。水素にしろアンモニアにしろ、変換が増える方向でしょ、だからそれだけでものすごい損なわけ。

山路:最終的にはその水素とかで、排ガスが出ないみたいなところのイメージだけで押そうとしている印象がありますよね、どうも。そこのところをちゃんとこう、もうちょっと学校の科学でも説明したほうがいいんじゃないかって気はするんですけどね。そういう問題じゃないのかな。エントロピー増大の法則、

小飼:いやまあ、全くその通りなんですね。

山路:しかしこの、しばらくウクライナ紛争とかで化石燃料も高くなるし、恐らく電気代もまあまた、

コロナの状況と「日本のアングラ経済」

小飼:まだパンデミック終わってねえのにな、ちょっと勘弁してほしいよな。そうですよ、終わってないですよ、終わってないといえば、でもパンデミックは終わってないけれども、

山路:まん防が解除されたという、

小飼:(コメントを見ながら)sunfishじゃねえよ、それは泳いでるマンボウだ。諦めちゃったのかな、

山路:ただ何ていうのか、今やってたまん防て、結局大規模な宴会みたいなことを止めたかったわけですよね、言ってしまえば。

小飼:なんかそれ、効果があったのかなかったのか、

山路:あんまりなんかよくわかんないっていう、正直。

小飼:まん防とかっていうのでなくて、GOTO何とかって言うのがダメだったっていうのはもうこれわかってるんだよね。なんだけども、マンボウが効果あったかって言うと、これもまた疑問で。普段通りにやる分にはもう問題なかったんじゃないか、でもその普段っていうのも、みんなマスクしてみんな手洗いするっていうのを、少なくとも日本では根付いてたわけじゃないですか。だから、その通りやってれば、要するに特別なことしなくてもよかったんじゃないかという、始めからね。

山路:アメリカのほうではすぐにマスク撤廃して、またちょっと再拡大始まってるみたいな話もありましたけど。

小飼:それよりも、だから韓国で感染爆発してるっていうのは、さらに香港がすごいことになってるという。

山路:香港、ああそうか、なんかそれが大陸のほうに密航とかした人からまた感染みたいな話が出てましたね。

小飼:でも1日に63万人だっけ、ちょっと今までの韓国からは考えられないような。まあいくら感染力が強いとは言っても。

山路:今までのデータがでもちゃんと取れてたのかっていうふうな、それは大丈夫なのかな。なんか、あまりにも。

小飼:でも韓国の場合さ、検査できるというのは凄いよね。日本でだって1日63万件検査したことって、

山路:サチってましたしね、ちょっと前の段階でも。これ、本当にまだ弾さん的には侮れないというか、ぜんぜん安心はできないと思ってる?

小飼:いや、少なくともオミクロンでも、インフルエンザよりはよっぽどヤバい病原体であるっていうのは確かなので。

山路:ちょっと前に話題に出てた、デルタミクロン、

小飼:デルタミクロンだっけ(笑)、

山路:そのデルタとオミクロンと、それがまたなんかこう観測され、観測と言うか発見、引っ掛かったみたいな検出されたみたいな記事も出てましたけどもね。じゃあ、

小飼:なんだけども、各国とも、ゼロコロナは諦めムードだね、だから今ゼロコロナを固持してるっていうのは、ニュージーランドと台湾ぐらいになってしまったから、韓国が落ちてしまったし。

山路:(コメントを見ながら)デルタクロン、あっ、そうですね、デルタミクロンじゃなくてデルタクロンですね、どうもありがとうございます。

小飼:あと中国だよ。中国もずっとゼロコロナでやってたわけじゃん。もう患者が一人でもいたら都市封鎖してたぐらいやってたわけじゃん、だからそこでちょっとまた感染爆発してる、

山路:それが過去最多って出てますもんね。これ、なんつうの、あれ、中国であんだけやっとって出るものなのっていうのが正直(笑)、だって天津の、

小飼:北朝鮮はあれじゃないか、そもそもWHOにちゃんと数字出してるのかという。

山路:ロシアも気になるんだけどな、ロシアもなんか数字が、

小飼:そうよ、だから戦争と感染症ってものすごい相性がいいからね。もともとロシアもウクライナもけっこう感染は多かったところで、しかもロシアとかって、公表されている数字の3倍は固いって言われてるんだけど。

山路:固いって(笑)。まー、いやいや、コロナ相変わらず厄介ですよね。ちょっと、じゃあ毛色を変えて、アサリの話しておきましょうか。この(笑)、凄いですよね、なんか思わず仰け反るような話なんですけども。熊本県産アサリの、そういうやつが産地偽装が散々話題になってましたけど、

小飼:中華なんたらというのがパクリの代表にされてたけれども、これははっきり言って中国のものをパクってたわけですよね。

山路:なんなんすかねっていう、熊本県産アサリなんてなかったやんっていう(笑)。

小飼:いや、でも日本の水産物ってそんなのばっかしですよ。カニの産地とか。明太子の産地とか。

山路:欧米かぶれと言われるかもしれないけど、欧米のほうって漁獲のところにしても、もっと厳密にやってますよねっていう。

小飼:まぁ厳密に、日本ほど需要がないからという意見もあるんですけれども、でも日本の場合なんと言えばいいのかな、漁業に対してレギュレーションを施行するっていうこと自体、聖域になっちゃってますもん。

山路:なんかね、ちょっと前だと、ちょっと偽装の話とは違いますけど、船が取ってきたやつを市場のほうで盗んでたみたいな、組織的に、そういうことがあったりしましたよね。

小飼:漁業っていうのは、今なお自然のものを特に手を加えず、そのままさらっていくという、むしろ農業とか畜産業とかから見たら、考えられないほど、

山路:狩猟採集の世界ですな。

小飼:そうそうそう。日本の場合、特にそうなんですよね。

山路:養殖が少ないってこと?

小飼:うん。

山路:あ、そうなの、割合。

小飼:そうなんです、じつは世界最大の養殖大国というのは中国です、グンバツで。1億5千万トンぐらいある。日本の最盛期の漁獲高よりも一桁多いのか。

山路:へー(笑)。じゃあ、その食料を補うためにやることはやってるわけなんだ。狩猟採集に甘えてなかったわけなんだ。

小飼:そうなんです、甘える余地はなかったというのもあります。中国ってだからいろいろな農産物、海産物の輸入で世界一だったりしますけれども、自国での生産量も世界一だったりしますからね。自分たちでいっぱい作ってなお足りないというのが、中国の凄いところで。

山路:日本、甘え過ぎじゃないですか(笑)、

小飼:いや、もう本当に、全くもって、はい、はいとしか言いようがないですね、はい、おっしゃる通りです。

 

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