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小飼弾の論弾 #145 「中国が香港化する可能性と、AIになった特任准教授に見る大学の責任」

2020/01/18 07:00 投稿

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 「小飼弾の論弾」で進行を務める、編集者の山路達也です。
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 今回は、2019年11月26日(火)配信その2をお届けします。

 次回は、2020年1月21日(火)20:00の配信です。

 お楽しみに!

2019/11/26配信のハイライト(その2)

  • 中国が香港化する可能性
  • AIになった特任准教授
  • 「3大耳を傾けてはいけない団体」と「三権のなかで立法府が一番偉い」
  • 「福祉を企業から分離すべき」とボーナスという風習

中国が香港化する可能性

山路:はい、じゃあ引き続きよろしくお願い致します。香港の話やりますか、香港のあれ? どこだ? 香港の、ああこれか、香港区議会選、民主派が9割の議席を取ったという。

小飼:2つ留意点があります。この選挙はですね、小選挙区制です。小選挙区制というのは、実際の得票率よりも、勝敗が大きく出る傾向というのがあるんですね。これ日本の選挙でもそうなんですけども、こっちも得票率で言うと民主派が勝ったは勝ったんですけども、6対4くらいです、確か。

山路:そんな圧倒的な勝利というわけではない。

小飼:得票率ではね。だけど議席の数ではこうなるわけです。

山路:まあ民主党政権、日本でも民主党政権が出来た時と同じようなパターンですね。

小飼:まあ似たようなパターンですね。そう、小選挙区制というのは、要は小さな差というのを拡大する傾向があって、どんな時に拡大するかっていったら、与野党がひっくり返る時ですよね。率直に言うと。どんな時に与野党がひっくり返るかといったら、投票率が高い時ですよね。

山路:今回70%を超えたんでしたっけ。

小飼:はい。

山路:なんかそもそも香港区議会選って、あんまり権限がないからそんなに注目もされてなかった。

小飼:そう、それがあともう1つですね。だから東京都に例えれば、やっぱり区議会選挙に相当するんですよ。だからそれで区議会議員になったからといって、条例が作れるわけではないです。

山路:ああ、そういうレベルなんですか。

小飼:そういうレベルなんですよ。

山路:条例も作れないっていう感じなんですか。

小飼:そうなんですよ、そうなんですよ。

山路:じゃあ、あんまり。

小飼:立法権がないんですよね。

山路:立法権がない議員って、でも何するんですかね、みたいな感じ。

小飼:まぁ要望は出せる。

山路:住民の人の意見を集約をして、とにかく言うことは出来るいうか、まぁ本当に民衆の代表者みたいな感じ。

小飼:だけども、やはりそれでも注目に値すると思うのは、今まで民主派というのはマイノリティだったんですよね。この区議会選挙においてすら。

山路:そうか、じゃあ民主派が過半数を取ったというのは、それなりにやっぱり意味はある。

小飼:あるわけです。

山路:これでなんか、あんまりその民主派のいうことを無視できなくなっちゃったという。

小飼:いい意味にも、悪い意味にも。

山路:悪い意味にも?

小飼:はい。

山路:悪い意味というのは?

小飼:いや、だからもう弾圧が足りなかったなと。

山路:アハハ、そっちのほうか。

小飼:うん。やっぱり地元警察に任しておくんではなくって、やっぱり本土の人民……。

山路:人民解放軍。

小飼:人民解放軍に。やっぱり戦車で押し潰すべきかなと。

山路:この選挙結果が出るちょっと前に、アメリカのほうで、アメリカの下院で、香港人権法案というのが可決してたりするんですよね。

小飼:いや、だけどまだ大統領サインしてないんだよね。

山路:そうか。

小飼:サインしないかもって言ってるんだよね。

山路:それは中国とのやっぱり交渉のほうが重要だから?あのたとえば貿易とかの交渉を。

小飼:そうそう、カードとして使うつもりだと。もちろんアメリカの場合というのは、たとえ大統領が拒否権を発動しても、そのあと3分の2の圧倒的多数を確保しちゃうとOverrideできるんですよ。

山路:へえ、しかしなんか香港情勢って、相当ヤバいことになりかねないと弾さん的には思ってます? 天安門事件クラスの。

小飼:うーん、こういうのもなんですけども、もし少しでも民主化するのだとしたら、これが最後のチャンスかなと。2047年にはオフィシャルに1国2制度止められるんですよね。

山路:香港返還の時の約束。

小飼:その通りです、その通りです。なんですけども、はっきり言って、もう香港ウザいから、深圳も充分育ってるからもう潰すかというのも、まだちょっと早いんですよね。だからまだちょっとの根拠の1つというのは、ちょうどこのニュースと並行して、アリババが香港市場で上場したでしょう。

山路:そうかそうか、あれってアリババってアメリカに先に上場したんでしたっけ?

小飼:そうそう。

山路:それから香港に上場するという。

小飼:そうそう、だからまだお金を集める場所としての魅力というのは、まだ残っているわけですね。

山路:アリババの上場って本当に国の上層部、関わってそうな感じしますもんね

小飼:そうなんですよ。

山路:なるほどな、じゃあもうちょっと余裕はあるのかもしれない。ないのかな、でもなんかそれこそHUAWEIとかそういう中国企業とかが。

小飼:でも、いずれは取り込んでしまう、少なくとも今の中南海は、今の中国共産党が続くのであればやめられない。もうだから本当にそこは損得ではなくって、中国を、現在の中国を「清の最大版図、マイナス、モンゴル」という領土を中国だというふうに主張し続けるためには香港、手放すわけにはいかないですよね。

山路:コメントでも、「もうメンツをかけてだろうな」と。それはどうなんだろう、私が普通の先進国の考え方に染まっているせいかもしれないんだけども、中国のやっている独裁的な、ここまで押さえつけるやり方ってコストが高すぎて割に……。

小飼:いや、だからコストが合うとか割が合う合わないではなくて、レゾンデトール(raison d’tre)だから。

山路:ただもう、それも国が傾くほどのものにコストってなりかねないんじゃないかと将来的に思うんですけど、それでももうその道を進まざるをえないということなんですかね? という。

小飼:いや、だから国を1つにまとめるというのが、手段ではなくて目的の場合というのは、はい。別の例をあげますと、シリアという国は滅亡してないんですよ。あれほどガタガタになっても滅亡してないんですよ。

山路:ああ、そうですね。なんというか、どうやって経済回してるのかって不思議な感じがしますけど。

小飼:だけども、ソ連は滅んだ。

山路:言われてみればそうですね。それはその違いは?

小飼:あれですよ。民主主義を導入しようとしたかしないかですね。

山路:ゴルバチョフが民主主義的な考え方を入れようとして。

小飼:少なくともソ連にとって、民主主義というのは毒だったわけですよね。国を滅ぼす毒だったわけですよね。だから国を保つということを、1番のレゾンデトールだとしたら、香港に対して譲るというのは絶対にあり得ない。じつは香港にとって1番、Optimisticな、希望的な展開っていうのは、中国本土が民主化することですよね。これは可能性はまだ残っていると思うよ。それはなぜかっていうと、金持ちになると、ああしろこうしろと指図されるのがウザくなるんですよ。

山路:中国人全体の収入が年収がもっとアップして。

小飼:そうそう、せっかく年収が上がって今まで買えなかったものも、買えるだけのお金を手に入れたのに、なんでそれができないのっていう。

山路:なんか日本のアニメ見たいのに見られねえみたいなことっていうのは、アハハ。

小飼:今や中国は自分でアニメも作れるようになってきてますけどね、全世界的な、全世界に通用するような原作というのも出せるようになってきてます。

山路:でも凄いエロいの見たいのに中国共産党の検閲に入って見られなかったら(笑)。

小飼:まあエロいというよりも、だから別にエロくもなんともないプーさんが、たまたま習さんに似ているというだけで、見られないという、それは理不尽ですね。

山路:なんかイラッと、確かに余裕のある人にとって、そういうちまちましたことがイラッときますもんね。そういう自分のしたいことを阻害される。

小飼:これやっぱり金持ちになると、要は何をしているのかっていうのを指図されるのが嫌になるというのは、全世界的にそうなんですよ。今は、日本もかつては髪を染めるということ自体、社会的にUnacceptableでしたよね。

山路:ああ確かに、確かに。

小飼:どころか社会人にもなって、髭を剃らないというのも、Unacceptableですよ。だから僕とかはUnacceptableだったわけですよ。それがやっぱりまかり通るようになったというのは、やはり日本も経済大国になったお蔭で我儘にはなったんですよ。

山路:じゃあ中国とかをなんかもう貿易とかもっと盛んにして、中国とかがより豊かになったら、より民主化とかの可能性が高くなる。

小飼:もともと我儘な人たちなんですよ。だから同じだけの可処分所得を持っていたら、中国人のほうが日本人よりもずーっと我儘なわけですよ。でもその我儘な中国人を無理矢理まとめるために、強烈な武力を持っているわけです。人民解放軍というのは。

山路:しかし中国が豊かになったら民主化するんじゃないかという予測がハズレてっていうのがここしばらくの流れでは。

小飼:だから香港が中国化するというよりも、中国が香港化するという可能性というのはいつでも、それほど低くはないのかのもしれない。

 

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