とは言え、この件でロシアが取った行動は「先ず（一応の）大義名分を掲げる」を抜きにして、一足飛びで

“お前等（＝欧米を主とするクリミア併合反対派）、グダグダ抜かすと核ブチ込むぞ”

…つまり、この件において実質的にロシア（プーチン）は「お前（鳩山ぽっぽさんの今回の行動）なんて外交カードとしての価値すらない」
と、面と向かってバッサリ斬り棄てたわけだから、いくら鳩山ルーピーさんが宇宙人でも、（ロシアサイドの）この反応に対して感じるその
感情は、限り無く地球人に近似したものだろうw


結局、この場合鳩山ルーピーさんにとって、政府、与野党、マスコミ挙げてのバッシングは常軌を逸していた。「軽率」「迷惑」くらいならまだしも「国賊」「日本人ではない」「パスポートを取り上げろ」などの言葉までが飛び交い、行く先々で待ち構えたメディアが「どう責任をとるんですか！」とマイクを突き付け、自宅には連日、右翼の街宣車が押しかけるといった有様はまったく平気でも、当のロシア自身に公然と存在レベルで無価値と断定された事、それこそ一番精神的なダメージになったのは間違い無いという事であるわけで。
元々この件におけるロシアの胎はハナっから決まっていた以上、「幸い」鳩山星人さんひとりが屈辱を味わっただけで済んだのは、ある意味、日本にとっては幸いだったと言えるのかもしれない。

そして、ロシアが「国益護持の為なら、核の威力を提示する事すら厭わない」国である以上、もう北方領土は諦めるしかないという現実を、日本は改めて突き付けられたのではと思う。たしかに日本の外交は上手でないのは昨日今日に始まった事ではないが、どの道ロシアがこういう国である以上、如何なる手の打ちようもなかったとしか言えないわけで。事実、ロシアのこの「奇策」を以って、欧米すらも完全に沈黙してしまったわけだし。