この4月からの「戦後最大の農政改革」―品目横断的
価格安定政策―についてはこれまでこのコーナーでも
何度かふれてきましたが、国が切り捨てようとしてい
る小さな農業、山間地農業を村の力、地域の力、人の
力で支えるプロジェクトもまたいくつか立ち上がろう
としています。
その先頭を走っているのが宮城県大崎市旧鳴子町の「鳴子の米プロジェクト」。現状60㎏1万3000円の米を2万4000円で買ってくれる応援団を地域につくり、農家には手取り1万8000円を保証するかたわら差額6000円を「鳴子の器」づくり、「鳴子のおむすび」開発、米粉やくず米をつかったパンやお菓子の開発、酒の試作、「鳴子の米通信」の発行など、米にまつわるたくさんの「小さな仕事」の開発に充てようというものです。
経済合理でいけば「消費者」にとって米は安いほどよい、ということになりますが、「地域住民」にとってみれば地域で米がつくられ続けると
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