希蝶 のコメント

男性 50代 神奈川県 会社員

Ⅰ.視聴の目的について
 小林先生のファンだから。加えて、憲法について、どのような事態が起こっているのか考えておきたいからです。自分も猿のまま手を拱いているわけには参らないと思っております。


Ⅱ.感想
1.第一部
 砂川判決が、実は(不完全ながらも)民主主義のルールを追認しているのだ、という点が明確でわかりやすかったです。貧ぼっちゃまのたとえも。同時にその中に潜む日本のかなしい現実と、矛盾点に関しても、西部邁氏が「属国に生まれ、属国に生き、属国に死んだ」無念さとタイアップして感じられました。山尾志桜里議員の、自衛権・交戦権解釈についても、細かいことだけれども、苦労をされているのかと知り、つくづくこの辻褄の合わないことだらけの世界に、暗澹たる気持ちになりました。まけても良いいくさはないですし、あとの方の内容とも重なりますが、負け方も大切だと思います。特攻で散っていった人たちも、後のことを考えて行動したのに、私たちがそれを生かしてゆけないのでは、死んでも浮かばれないと思うのです(ライジングコメント欄への西部さんへの追悼の言葉も、そのような気持ちで記しました。)

2.第二部
 山尾志桜里議員危懼されるように、あれでは安倍加憲案が中道で、ほかが極論に見えてしまいます。枝野さんが先生に嘘をついていないか否か、5月3日が気になります。「台湾論」の話が出てきたのは少し意外でした。そこまで考えていなかったからです。でも、むべなるかな、です。人治主義ではなく、立憲主義でないと、支那の中華思想の二の舞になってしまうと思いました。鼓腹撃壌は、ギリシャのアテネの衆愚政治につながりかねないと思います。まづは考えないといけないのでは。我思う、故に我あり、とデカルトもおっしゃっております。「ニュース女子」の話ともつながりますが、さうさう何度も改憲できるものではないし、次があったとしても、現状が一般大衆の間でもまるで盛り上がっていないように、それ以上に活動的ではなくなると予想できます。
 駒村先生が、私立大学の学問の独立のことまで触れられたことに、非常に感銘を受けました。

3.全体
 繰り返しになりますが、かりにまけてしまったとしても負け方もあるでしょうし、それ以上にまけられない合戦だと思いました。日本人が自身で憲法をつくる、という一大事をもっと真剣に、身近なものとして私たちは受け止めてゆかないと。真田丸のようになってはならないです。先にあげたことと矛盾するかも知れませんが、護憲を唱える人も、立憲的改憲論の結果が気にいらなかったら、その後で「立憲的に」出してみれば良いのです。その中に良いものがあれば、おのづと受け入れられて、選挙改憲のようにもなるかも知れないです。
 倉持先生の、政府による蚊取り線香の例えはわかりやすかったです。こんなのに騙されてはいけないです。漫才の人たちも、自分らの発言が世の中をかえるかも知れぬという自覚を持って発言して欲しいです。安倍の食事会などキャンセルするか、ただ飯位に思えばいいではありますまいか。ペンは剣よりも強し、です。
 ウーマン何とかという人は、自分の所業が廻りから笑われている、という恐怖感を感じたことはないのでしょうか(漫才のネタ、ということではなしに)。

4.今後とりあげて欲しいテーマなど
 毎回記していることなので、省略します。新しいことをつけ加えるとするならば、漫画やアニメや藝術が歴史や社会に及ぼしてきた影響とか、男女問題や文学のことなども、もう一度掘り下げてみて欲しいです。

 以上、つたない文面ですみませんでした。

No.10 81ヶ月前

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