『セブン』『ドラゴン・タトゥーの女』など、独創的な映像表現と力強いストーリーテリングで世界中の映画ファンを熱狂させている映画界の鬼才デヴィッド・フィンチャー。米国で600万部以上を売り上げ大ヒットしたギリアン・フリンの小説を原作とし、幸福の絶頂にいるはずの夫婦をめぐるスリラーを描いたフィンチャー監督の最新作『ゴーン・ガール』が12月12日(金)より全国公開となります。本作は、現地時間9月26日(日本時間9月27日)に行われたニューヨーク映画祭にて、オープニング作品としてワールドプレミアを開催。豪華スタッフとキャストが集結したレッド・カーペットには、世界各国から70以上のメディアが参加し、さらに主演のベン・アフレックらを一目見ようと、会場前にはたくさんのファンが詰めかけました。
<ストーリー>結婚5周年の記念日。誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたニックとエイミーの夫婦の日常が破綻する。エイミーが突然姿を消したのだ。リビングには争った後があり、キッチンからは大量のエイミーの血痕が発見された。警察は他殺と失踪の両方の可能性を探るが、次第にアリバイが不自然な夫ニックへ疑いの目を向けていく。新妻失踪事件によってミズーリ州の田舎町に全米の注目が集まり、暴走するメディアによってカップルの隠された素性が暴かれ、やがて、事件は思いもよらない展開を見せていく。完璧な妻エイミーにいったい何が起きたのか……。
世界初お披露目となったプレミア上映は、ニューヨーク映画祭のメイン会場であるリンカーンセンター内Alice Tully Hallにて開催。しかし、収容人数が1000人のホールとあってチケットが即完となってしまったため、この会場で2度の上映が行われ、さらに300人キャパのWalter Reade Theaterという会場でも3回の上映が行われる異例の措置が取られました。この上映後、「『ゴーン・ガール』は、精密に作られたスリラーと各誌絶賛」(『LA TIMES』)、「『ゴーン・ガール』がNY映画祭開幕早々に閃(せん)光を放つ」(『Reuters』)などと作品を絶賛するコメントが各メディアで多数掲載。さらに、「『ゴーン・ガール』NY映画祭を開幕、さっそくオスカーへ直行」(『DEADLINE』)、「デヴィッド・フィンチャーが『ゴーン・ガール』でオスカーに爆弾投下」(『HITFIX』)など、早くも“オスカー”を意識する評価も多く見られ、アカデミー賞の本命に名乗りを上げる上映となりました。
自身も映画監督として活躍し、『アルゴ』ではアカデミー賞の作品賞を受賞しているベン・アフレックは、「この作品の魅力はデヴィッド(・フィンチャー監督)にある。リスペクトできる監督とでなければ、演技はしたくないと思った。監督のカットの一言で安心でき、演技を終えられる。彼はいつだって“これはこうするんだ”と言うけど、結局、役者が本当にやりたいと要求すればするほど実現する。それがすごくて、心から尊敬できたんだ」とコメントし、信頼を寄せるフィンチャー監督への敬意を表現。
フィンチャー監督も、「ストーリーが持っているパワーに驚いている。(原作者の)ギリアン・フリンが明らかにしてみせたのは、自分がどういう人物に見られたいかだけではなく、どういう人と一緒にいると思われたいかについても自己愛的な投影があるということだった」と、ストーリーの本質を突くヒントとなるようなコメントを残しています。
かつて、2010年にも同映画祭のオープニング作品を飾ったフィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』が、アカデミー賞8部門にノミネートされ、脚色賞、作曲賞、編集賞を受賞したことからも、『ゴーン・ガール』には本年度の賞レースを盛り上げる作品のひとつとして期待がかかります。
●『ゴーン・ガール』ワールドプレミア詳細
現地時間:9月26日(日本時間:9月27日)
場所:リンカーンセンター、Alice Tully Hall(リンカーンセンター)
出席者:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、エミリー・ラタコウスキー、デヴィッド・フィンチャー(監督)、ギリアン・フリン(原作と脚本)、リース・ウィザー・スプーン(製作)
『ゴーン・ガール』公式サイト:
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/
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