デジタルカメラについて、その内容とインプレッションを紹介したい。
●『EOS 7D markII』
『EOS 7D』から5年の期間を要して開発された『7D mkII』は、プロ機『1D』譲りの高速連射性能を備えて発表される形となった。
連射速度は秒間最高約10コマ。さらに現行のEOSシリーズの中では最多の測距点数である65点全点クロス測距を備えるだけではなく、被写体の顔や色を検知して追尾する『EOS iTR AF』や、高速連射だからこそ配慮すべき蛍光灯などのフリッカー(点滅によるちらつき)に対する露出制御なども備えている。
APS-Cサイズセンサーにして2020万画素のCOMSセンサー、画像エンジンには『DIGIC6』を2基搭載し、常用ISO感度は最高ISO 16000を実現している。
名実ともにAPS-Cのフラグシップ機である。
『5D/6D』シリーズなどのフルサイズ機に対し、APS-C機のアドバンテージの一つに望遠性能があげられる。
「より遠く」、そして「より一瞬」を切り取れるために生まれた『7D mkII』は、「鉄道」「飛行機」「スポーツ」「モータースポーツ」「動物/ネイチャー」「野鳥」などの写真ファンに向けて、より強くアプローチをすべく、パンフレットはジャンル別に用意されるという異例のプロモーションも。
実際に触ってみたところ、ホールド感はより高くなっているように感じた。バネではなくモーター制御も加えて速さと信頼性を高めたというシャッターユニットは、非常に小気味よく動作し、様々なタイミングを“撮り切って”くれた。
●『PowerShot G7 X』『PowerShot SX60 HS』
『PowerShot』シリーズからは『PowerShot G7 X』、そして『PowerShot SX60 HS』が発表された。
『G7 X』は『PowerShot S』シリーズの手軽さ、そして『PowerShot G』シリーズの高画質を受け継いだともいえる大きさと性能を兼ね備えている。
24-100mm相当、F1.8-F2.8の明るいレンズと1.0型の大型CMOSセンサーを備えつつも、最短撮影距離5cm、そして『PowerShot G』よりも一回り以上小さいボディを実現。
そして「どうしても明るい方のダイナミックレンジが稼ぎづらかった」という従来の『PowerShot』よりも、『EOS』寄りのチューニングも行われているという。サブ機としての役割をこなせる実力は特筆に値する。(その分、従来のコンデジよりも露出が暗めに見えるという特性はあるそうだが、加工前提の場合には歓迎すべき部分であろう)
タッチパネルが180度回転し、“自撮りモード”にできるのもイマドキの機種ならではだ。
『PowerShot SX60 HS』は、世界最高クラスの光学65倍ズームレンズが特徴。21-1365mm相当のズームレンズは、小さく映りがちな月も、クレーターが見えるほどに切り取ってくれる。
持ちやすいグリップと強力に働くレンズシフト式手ブレ補正機能のおかげで、高い望遠性能ゆえのブレを防いで安定した撮影を行うことができる。
●気になる発売時期、価格は?
『7D mkII』は2014年11月上旬発売予定だ。
価格はオープン価格だが、参考価格は次の通り。
『7D MkII 本体』208,000円『7D mkII EF24-70L IS USM レンズキット』338,000円
『7D mkII EF-S18-135 IS STM レンズキット』248,000円
『PowerShot G7X』『PowerShot SX60 HS』はそれぞれ2014年10月3日発売予定。
価格はこちらもオープン価格だが、参考価格は次の通りとなっている。
『PowerShot G7X』66,800円『PowerShot SX60 HS』56,800円
「フルラインナップでこれからも攻め続ける」というキヤノン、さらに『EOS』シリーズで「もう1機種の発表を控えている」ということもあり、まだまだ目が離せない。
キヤノン:商品・サービス情報|カメラ/ビデオカメラ
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