知っている人は知っている第1弾は『セルフ将棋』。実際に盤を囲んで対極の相手をしてくれるロボット(アーム)でした。
中堅・中小企業パワーで『ドラえもん』のひみつ道具作りに挑戦! 『四次元ポケットPROJECT』が胸熱すぎる ガジェット通信 http://getnews.jp/archives/515937
第2弾である今回のひみつ道具は『望遠メガフォン』。『てんとう虫コミックス』ではなく『藤子・F・不二雄大全集』の15巻に収録されているため、すぐに思い出せた人はなかなかのドラえもん通かも(ちなみに収録は86年の『小学4年生』4月号)。
『望遠メガフォン』は、スコープで照準を合わせてしゃべると、遠く離れた相手でも、耳元でささやいたかのように声が届くというひみつ道具なのです。
余談ですが、「声が届く」と聞いて筆者が真っ先に思い出したのは『コエカタマリン』。『ワ』の字に乗ったのび太がありありと浮かびました。ワ!
『望遠メガフォン』作中では、スネ夫とジャイアンに濡れ衣を着せられたのび太が、神成さん(近所のおじさん)に怒られるところからスタート。そこでドラえもんが『望遠メガフォン』を取り出します。
遠くからでもピンポイントで声が届くのをいいことに、ジャイアンとスネ夫の耳元でささやき続けるのび太(笑)。懲りた二人が神成さんちに謝りに行って一件落着します。
そんな『望遠メガフォン』の実物を、なんとガジェット通信に貸してもらえることになりました。
「よし! 実際に誰かの耳元でささやいてみよう!(笑)」
この時の筆者は、『ギシンアンキ』を飲んだのび太のように悪い顔だったに違いありません。
遠くの机で作業している同僚にそーっと『望遠メガフォン』を向けてみます。
「……聞こ……えますか……聞……こえますか……今、あなたの頭の中に……直接……話し……かけています……」
ずっと作業していた人が、ビクッと身を起こす様子は、本当にマンガみたいでした。やったー。
どんなふうに聞こえるのかも試してみました。外を歩いている筆者に向けて、10mほど遠くから“話して”もらいます。
すると……聞こえる!!
当日風が吹いていたからなのか、ちょっとノイジーだったけど、確かに声が聞こえる。これはすごい。
実物の『望遠メガフォン』は作中よりもやや大きめなものの、ほぼ同じ形。
動力源は、なんと単4電池が18本! 取っ手の中に収納されているのです。
前方についている黒くて小さい物体は、全てスピーカー。「指向性スピーカー」といって音の飛ぶ向きをある程度制御してくれるのです。
作中同様、スコープも動作しますが、この実物は赤いレーザーでどちらの方向に声が飛ぶのかをサポートしてくれます。範囲は前方約30度が有効。
●作った会社は全国に点在する6社
今回これを実際に作ったのは、全国の中堅・中小企業の6社。高い技術力を持つものの、東京、神奈川、京都、岐阜、福井……と全国に点在。しかし、6社は富士ゼロックスが提供するITソリューションを活用し、クラウド上に構築されたコミュニケーション環境にて連携。企業ごとのビジネスインフラや勤務状況の違いというハードルを乗り越え、一度も全社で集まることなく、『望遠メガフォン』を完成させたそうです。初めて全社が集まったのは、『望遠メガフォン』が形になった、記念撮影のタイミングだとか……。
参画企業(五十音順):海内工業株式会社(神奈川・板金パーツ製造)、株式会社クロスエフェクト(京都・筐体製造)、株式会社GOCCO.(岐阜・回路製造)、三和メッキ工業株式会社(福井・メッキ加工)、株式会社スイッチサイエンス(東京・指向性スピーカー製造)、ユカイ工学株式会社(東京・回路調整、設計モデリングなど)
実際に作られた道具を使うのは簡単ですが、作るまでの苦労は察するにも余りあるというもの。
21世紀の技術で22世紀を作り出した『四次元ポケットPROJECT』、第3弾はどんなものが出てくるか楽しみです。
四次元ポケットPROJECT 特設Webサイト
http://www.fujixerox.co.jp/company/ad/4d-project/index.html
富士ゼロックス「四次元ポケットPJ 第二弾 望遠メガフォン」篇(120秒)
http://youtu.be/jgklkk6Jdko
「四次元ポケットPROJECT」について「四次元ポケットPROJECT」は、
異なる技術やノウハウを持つ複数の企業がそれぞれの知見を組み合わせることで、
ドラえもんのまんがの世界でしか見ることができなかった
「ひみつ道具」を生み出していくことに挑戦するプロジェクトです。
実在する複数企業間の連携を
富士ゼロックスのITソリューションで支援していくことで、
かつて想像もしていなかった新たな価値を
生み出していくことに挑戦していきます。
そして今回の「四次元ポケットPROJECT」によって、
「中堅・中小企業のチカラ」、「日本のものづくり・技術の可能性」、
「仕事を通じた一人ひとりの夢への挑戦」などに光をあて、
中堅・中小企業やそこで働く人々を応援し、
日本のビジネス全体を盛り上げることを目指しています。
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