日活と東宝東和は、アジア諸国と日本の文化の架け橋として、アジア各国の第一級作品を日本の映画ファンに届ける新レーベル『GOLDEN ASIA』の設立を発表しました。2013年に大ヒットしたインド映画『きっと、うまくいく』を配給し、2014年にはインドネシアとの合作で『KILLERS』を製作するなど、アジアの映画産業にますます力を入れている日活。一方の東宝東和は、かつて多くのブルース・リー作品、ジャッキー・チェン作品を仕掛けてブームを巻き起こし、さらに2008年、2009年には『レッド・クリフ』シリーズなど香港・中国映画のヒット作品を世に送り出すなど、こちらも有名アジア映画を多く配給しています。その2社がタッグを組み、アジア各国で興行収益第1位を獲得した作品や、映画賞を受賞した作品を中心に、“実績のある映画作品”を対象として、順次日本で公開します。
記念すべき第1弾の配給作品として、『少林サッカー』のチャウ・シンチー監督最新作『西遊記~はじまりのはじまり~』が2014年11月に公開決定。中国での公開15日間で148億円という驚異の記録的ヒットを果たし、2013年の中国興行成績第1位を獲得した話題作が満を持してついに日本公開となります。さらに、全世界興収も製作費もインド映画史上歴代ナンバーワンで、『きっと、うまくいく』出演のアーミル・カーンが主演を務めたアクション映画『チェイス!』が2014年12月公開。実在のオリンピック陸上競技メダリストの半生をドラマチックに描き、51もの映画賞に輝いたインド映画の感動作『BHAAG MILKHA BHAAG(原題)』が2015年公開と続きます。
都内で開かれた会見には、日活の佐藤社長と東宝東和の松岡社長がそろって登壇。「2社がタッグを組むという類をみないレーベルなので、こういう取り組みが増えれば日本の映画産業をどんどん活性化していけるのではないか」(佐藤社長)、「今回発表した3本とも本当に素晴らしい作品。日本の映画ファンにぜひご覧いただきたい」(松岡社長)と、新レーベルと作品への期待を語りました。
今後は、アジア各国の有名クリエイターと手を組みながら、レーベルから新作を発表する可能性もあるとのこと。最も勢いがあるとして世界から注目の集まるアジア映画をさらに盛り上げ、ひいては日本の映画産業活性化を目指す『GOLDEN ASIA』の今後のラインナップに注目です。
GOLDEN ASIA
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