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「グロ過ぎたらホントに申し訳ありません」賛否両論の映画『渇き。』中島監督からの直筆メッセージ

2014/07/03 19:30 投稿

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中島監督声明文

第3回宝島社『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した深町秋生さんの「果てしなき渇き」(宝島社刊)を、『告白』の中島哲也監督が映画化。元刑事のロクデナシ親父・藤島が、成績優秀、容姿端麗、学園のカリスマでもある失踪した女子高生の娘・加奈子を探すうちに、娘の本当の姿が明らかになるという衝撃の物語が6月27日より公開となり、映画を観た人の口コミ・レビューが賛否両論のまっ二つとなっています。

役所広司が日本映画史上トップクラスのクズを演じ、暴力シーンやドラッグシーンにも果敢に挑戦しながら、中島監督らしい色彩美でポップに仕上げた本作。筆者は個人的に大のお気に入りの作品ですが「不快」「グロい」「学割キャンペーンとか悪ノリ」など否定意見が多いのもある意味納得。そんな中、中島監督本人が『渇き。』への想いをつづった直筆メッセージが到着しました。

【関連記事】小説家・深町秋生×映画ブログ「破壊屋」が映画『渇き。』の魅力を語る! 「ヒロインは薬のメタファー」
http://getnews.jp/archives/609051

「人間の愛と、憎しみの感情は決して対極にあるものではない。日々を生きながら、そして「告白」という映画を作りながら強く感じたその気持ちは、僕の次なる映画のテーマになりました。映画『渇き。』僕が初めて、どうしても撮りたい、撮らなければならないと思った映画です」と中島監督。

「この映画の主人公は、暴力でしか人とつながれない。でも、つながった途端、その人を傷つけ、壊し、失ってしまう。そんな人間の孤独は悲劇であり、喜劇です」と、役所広司演じる藤島という主人公に惹かれたからこそ映画化に至ったことを明かしています。

「ロクデナシの父、藤島とアクマの娘、加奈子の愛と憎の物語をぜひ劇場でご覧下さい。グロ過ぎたらホントに申し訳ありません」と締められた今回の直筆メッセージ。本作は「R15+」指定ですが、「R18の間違いじゃない?」という人も多く、その過激な演出・シーンの数々は引き続き話題を呼びそうです。

『渇き。』ストーリー
元刑事のロクデナシ親父・藤島(役所広司)に離婚した元妻から連絡が入った。成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したという。自分のせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。娘の交友関係をたどって行く先々で、語られる「知らない加奈子像」に戸惑う藤島。想像を超えて肥大し、踏み入れるほどに見失う娘の正体。やがて藤島の激情は、果てしない暴走をはじめる。

http://kawaki.gaga.ne.jp

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